【米ビルボード・アルバム・チャート】トゥエンティ・ワン・パイロッツ2作目のNo.1、エド・シーラン初登場5位

2025年9月22日 / 09:30

 今週(2025年9月27日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、米オハイオ州出身のロック・デュオ=トゥエンティ・ワン・パイロッツのニュー・アルバム『ブリーチ』が、今年リリースされたロック・アルバムの週間最高ユニットを獲得して1位に初登場。エド・シーランの最新作『プレイ』は5位にデビューして、通算8作目のTOP10入りを果たしている。

 9月12日にリリースされたトゥエンティ・ワン・パイロッツの新作『ブリーチ』は、前作『クランシー』(2024年5月)から約1年4か月、通算8作目のスタジオ・アルバムで、アルバム・チャート“Billboard 200”では通算5作目のTOP10入り、2015年の『ブラーリーフェイス』以来10年ぶり、2作目のNo.1タイトルを獲得した。

・『ブラーリーフェイス』(2015年/最高1位)
・『トレンチ』(2018年/最高2位)
・『スケイルド・アンド・アイシー』(2021年/最高3位)
・『クランシー』(2024年/最高3位)
・『ブリーチ』(2025年/最高1位)

 初週(2025年9月12日~9月18日)の各記録は、アルバム・セールスが169,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が31,000で、累計200,000ユニットを獲得。週間ストリーミング再生数は自己最高の4,068万回を記録して、ストリーミング・ソング・チャートで8位、アルバム・セールス・チャートでは1位にそれぞれ初登場した。

 今週記録した200,000ユニットは、トゥエンティ・ワン・パイロッツにとってこれまでの最高値で、ロック・アルバムとしては、2019年9月14日付のチャートでトゥールの『フィア・イノキュラム』が記録した270,000以来、過去6年間での最大ユニット数となる。また、セールスのみの週間記録でも自己最高記録を更新して、ロック・アルバムでは上記の『フィア・イノキュラム』が同週に記録した248,000以来の最高売上枚数を達成した(ロック・アルバムの定義は、ロック・アルバム・チャートにランクイン、またはランクインする対象の作品としている)。

 高セールスを記録した『ブリーチ』は、15種類以上でリリースされたアナログ盤による売上枚数が72,000枚と大多数を占めていて、LPの週間セールスとしても自己最高記録を更新。また、ルミネイトが集計を始めた1991年以降では、ロック・アルバムのLPによる週間最高売上枚数を打ち出した。

 アナログ盤以外は、豪華な特典とCDがセットになったデラックス・エディションが3種類、通常版のCDとデジタル・ダウンロード、ボーナス・トラック「Drag Path」が収録されたもの、ジャケットの異なるバージョン、PDFブックレットが特典されているデラックス・デジタル・ダウンロードがリリースされている。

 『ブリーチ』からは、リード・シングルの「The Contract」が8月2日付のオルタナティブ・エアプレイ・チャートで通算12曲目の首位を獲得して、アルバムのヒットに繋げた。9月18日にから米オハイオ州のシンシナティでスタートしたツアー【The Clancy World Tour】は、10月26日のロサンゼルス公演までアメリカとカナダ各地を巡る予定だ。

 先週のチャートで1位に到達したNetflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックは、今週2位にランクダウン。週間ユニットは前週から12%減少したが、登場13週目で112,000と高記録を維持している。

 モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(97,000ユニット/前週比2%減少)は3位をキープして、サブリナ・カーペンターの『マンズ・ベスト・フレンド』(88,000ユニット/前週比26%減少)は2位から4位に下降。続いて今週5位には、エド・シーランの『プレイ』が初登場して、通算8作目のTOP10入りを果たした。

・『+ (プラス)』(2011年/最高5位)
・『x(マルティプライ)』(2014年/最高1位)
・『÷(ディバイド)』(2017年/最高1位)
・『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』(2019年/最高1位)
・『=(イコールズ)』(2021年/最高1位)
・『- (サブトラクト)』(2023年/最高2位)
・『オータム・ヴァリエーションズ』(2023年/最高4位)
・『プレイ』(2025年/最高5位)

 初週はアルバム・セールスが51,000、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が19,000(公式ストリーミング再生数は2,426万回)、トラックによる換算ユニット(TEA)は1,000を記録して、累計71,000ユニットを獲得。アルバム・セールス・チャートで2位、ストリーミング・アルバム・チャートでは23位にデビューした。

 『プレイ』は、10種類以上のアナログ盤(うち1種類はサイン付き)、4種類のCD(うち2種はサイン付き)、ボーナス・トラックを2曲を収録したCDのデラックス・エディションが2種類(うち1種類はサイン付き)、TシャツとサインがセットになったCDのデラックス・ボックスセット、通常版のストリーミングとデジタル・ダウンロード、ボーナス・トラック5曲を収録したデラックス・ダウンロード版がリリースされている。

 本作からのリード・シングル「アジザム」は、ポップ・エアプレイ・チャート、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャート、アダルト・コンテンポラリー・チャートでそれぞれTOP10入りして、ソング・チャート“Hot 100”では最高28位をマーク。通算26曲目のTOP40ヒットとなった。

 先週デラックス盤のリリース効果で浮上したジャスティン・ビーバーの『スワッグ』(44,000ユニット/前週比45%減少)は4位から6位、アレックス・ウォーレンの『ユール・ビー・オールライト、キッド』(36,000ユニット/前週比4%減少)は5位から7位、シザの『SOS』(33,000ユニット/前週比1%増加)は6位から8位、モーガン・ウォーレンの前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』(33,000ユニット/前週比1%増加)は7位から9位に、それぞれ2つ順位を下げて、先週10位にTOP10入りしたソンバーの『アイ・ベアリー・ノウ・ハー』(29,000ユニット/前週比1%増加)は、今週も10位をキープしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは9月25日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ブリーチ』トゥエンティ・ワン・パイロッツ
2位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
3位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
4位『マンズ・ベスト・フレンド』サブリナ・カーペンター
5位『プレイ』エド・シーラン
6位『スワッグ』ジャスティン・ビーバー
7位『ユール・ビー・オールライト、キッド』アレックス・ウォーレン
8位『SOS』シザ
9位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
10位『アイ・ベアリー・ノウ・ハー』ソンバー


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