【深ヨミ】STU48『傷つくことが青春だ』の販売動向を過去作と比較調査

2025年9月8日 / 09:00

 2025年9月3日公開(集計期間:2025年8月25日~8月31日)のBillboard JAPAN週間シングル・セールス・チャート“Top Singles Sales”で、初週210,234枚を売り上げて首位を獲得したSTU48の『傷つくことが青春だ』。

 本作はSTU48の12thシングルで、2期生の高雄さやかが初のセンターを務める。きっと誰もが1度は経験する“青春の痛み”をストレートに描いた表題曲「傷つくことが青春だ」のほかに、被爆80年という節目の年に“平和への想い”を込めた楽曲「青空を語り合おう」などの楽曲が収録されている。

 ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し『傷つくことが青春だ』の販売動向を調査する。図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/153340/2)では、STU48のシングル直近5作の初週と累計販売枚数を比較している。

 図1を見てみると、今作『傷つくことが青春だ』は前作シングル『地平線を見ているか?』より約4.4万枚多い初週販売枚数を記録。また、直近5作の推移を見てみると、比較的安定した初週販売枚数を記録しているほか、初週以降も販売枚数を伸ばす傾向にあることもわかる。精力的な公演やイベントの開催、コンスタントなリリースなどにより認知と人気が定着していると言えるだろう。今作の次週以降における販売枚数の動向にも注目だ。

 続いて、図2(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/153340/3)は、シングル直近5作の実店舗での発売初週の地域別販売比率のグラフとなる。また、一般的なシングルの販売比率とも比較するため、2025年に発売された全てのシングルの販売比率も全シングルとしてグラフに追加している。

 図2を見てみると、まず目に入るのは中国地方における販売比率の高さだ。特に今作については、61.5%(全シングル:2.7%)となっており過半数を占めている。グループの活動の舞台が瀬戸内地方の7つの県(広島県/山口県/岡山県/香川県/愛媛県/徳島県/兵庫県)であることが、中国地方における高い販売比率を記録している理由だろう。また、九州地方の比率が上昇(前作:0.5%→今作:4.7%)しており、全シングルの5.7%に近い比率になっていることもわかる。

 次に図3(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/153340/4)は、今作『傷つくことが青春だ』の前述の7つの県における、実店舗での発売初週の販売比率のグラフである。7つの県の中で突出して広島県の比率が高いことがわかる。広島県出身のメンバーが多いことはもちろん、8月23日に全国ツアーの広島公演を開催した点、表題曲「傷つくことが青春だ」のミュージックビデオが広島県立大学で撮影されている点などの影響が考えられる。他にも、活動拠点におけるテレビなどのメディア出演、広島市より委嘱を受けた平和文化アンバサダーとしての活動など、地元に密着した活動が広島県における根強い人気に繋がっていると言えるだろう。

 『傷つくことが青春だ』で前作を上回る初週販売枚数を記録し、瀬戸内地方、とりわけ広島県における人気の高さをあらためて示したSTU48。現在、全国ツアー【STU48 Live Tour 2025~傷つくことが青春だ~】を開催中の彼女たちの、今後の動向にも注目していきたい。


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