【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォーレンが6週目の首位、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サントラが8位に

2025年6月30日 / 15:55

 今週の米ビルボード・アルバム・チャートは、モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』が6週目の首位を獲得。TOP10には、2位にベンソン・ブーンの『アメリカン・ハート』、3位にカロルGの『Tropicoqueta』、8位にはNetflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックがそれぞれ初登場した。

 2025年5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの最新作『アイム・ザ・プロブレム』は、先週(6月28日付)に続き今週もトップの座をキープして、通算6週目の首位を獲得した。

 デビュー週からの獲得ユニット数は以下の通りで、登場6週目の記録としては2016年1月16日付でアデルの『25』が363,000ユニットを記録して以来の高い水準となる。

・5月31日:493,000(1位)
・6月7日:286,000(1位)
・6月14日:246,000(1位)
・6月21日:209,000(1位)
・6月28日:186,000(1位)
・7月5日:177,000(1位)

 『アイム・ザ・プロブレム』が今週の集計期間(2025年6月20日~6月26日)で記録した177,000ユニット(前週比5%減少)の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が168,500(前週比4%減少)、アルバム・セールスが7,500(前週比19%減少)、トラックによる換算ユニット(TEA)は1,000(前週比3%増加)となっている。

 全37曲によるオンデマンド公式ストリーミング再生回数は2億2,051万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも6週目の首位をキープ。アルバム・セールス・チャートでも、先週に続き7位にランクインした。

 モーガン・ウォーレンは、その他にも前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』(37,000ユニット/前週比7%減少)が5位、『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(30,000ユニット/前週比5%減少)を9位に、今週もTOP10に3作を送り込んでいる。

 続いて今週2位には、米ワシントン州モンロー出身のポップ・シンガー=ベンソン・ブーンのニュー・アルバム『アメリカン・ハート』が、初動61,000ユニットを記録して2位に初登場した。

 『アメリカン・ハート』は、2024年4月にリリースされたデビュー・アルバム『ファイアワークス・アンド・ローラーブレイズ』(最高6位)に続く2作目のスタジオ・アルバムで、その前作が2024年4月20日付で記録した58,000を上回る週間自己最高ユニット数と最高位を更新した。

 なお、そのデビュー作『ファイアワークス・アンド・ローラーブレイズ』から大ヒットした「ビューティフル・シングス」は、2024年2月3日付のソング・チャート“Hot 100”に初登場してから、翌3月に最高2位を記録して同年の年間チャートでは3位にランクイン。それ以降も年末年始の1週間を除いてTOP40にランクインし続けている。なお、先週(6月28日付)のチャートでは10位にランクインしていた。

 『アメリカン・ハート』が初週で記録した61,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが30,000(公式オンデマンドストリーミング再生回数は4,029万回)、アルバム・セールスも30,000(過去最高の週間セールス)、トラックによる換算ユニットは1,000で、ストリーミング・アルバム・チャートで5位、アルバム・セールス・チャートでは1位にデビューした。

 全10曲で構成された『アメリカン・ハート』は、ストリーミング配信とデジタル・ダウンロード、CD、TシャツとCDがセットになった公式ウェブサイト限定のボックスセット、2種類のカセットテープ、7種類のアナログ盤がリリースされている。

 『アメリカン・ハート』からは、以下の2曲が先週(6月28日付)のソング・チャート“Hot 100”でTOP30入りを果たしてアルバムの注目度を高めている。

・「ソーリー・アイム・ヒア・フォー・サムワン・エルス」(最高27位)
・「ミスティカル・マジカル」(最高28位)

 ベンソン・ブーンは、最新作『アメリカン・ハート』のプロモーションのため5月3日にNBCの『サタデー・ナイト・ライブ』に出演、5月26日には【アメリカン・ミュージック・アワード2025】でパフォーマンスを披露し、6月4日にはNBCの『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』にゲストとして出演した。7月にはアメリカ国内外で複数の音楽フェスに出演予定で、翌8月22日からは本作を引っさげたツアー【American Heart Tour】をスタートさせる。

 続いて今週3位には、コロンビア出身のレゲトン・アーティスト=カロルGの最新作『Tropicoqueta』がデビューして、以下に続く自身3作目のTOP10入りを果たした。

・『Manana Sera Bonito』(2023年/最高1位)
・『Manana Sera  Bonito (Bichota Season)』(2023年/最高3位)
・『Tropicoqueta』(2025年/最高3位)

 『Tropicoqueta』は、初週ストリーミングによるアルバム換算ユニットが54,500、アルバム・セールスが2,000、トラックによる換算ユニットは500をそれぞれ記録して、累計57,000アルバム・ユニットを獲得。全20曲のオンデマンド公式ストリーミング再生回数は7,464万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでは2位に初登場した。

 6月20日にストリーミング配信およびデジタル・ダウンロードでリリースされた『Tropicoqueta』からは、「Si Antes Te Hubiera Conocido」(2024年)がラテン・ソング・チャートで14週間1位をマークして、同チャートにおける首位獲得週最長記録を達成。ソング・チャート“Hot 100”では最高32位まで上昇している。また、「Latina Foreva」も2025年6月7日付のラテン・ソング・チャートで3位に、Hot
100では74位にそれぞれランクインしている。

 先週4位にランクインしていたシザの『SOS』(47,000ユニット/前週比1%減少)は、今週も4位にランクイン。前述の『ワン・シング・アット・ア・タイム』を5位に挟んで、サブリナ・カーペンターの『ショート・アンド・スウィート』(35,000ユニット/前週比12%減)も6位をキープして、先週8位にランクインしていたケンドリック・ラマーの『GNX』(31,000ユニット/前週比8%減少)は今週7位にワンランクアップした。

 今週8位には、Netflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックが31,000ユニットを獲得して初登場。本作は2025年のチャートでTOP10に初登場した初のサウンドトラックで、現時点での最高位となる。

 直近でTOP10に初登場したサウンドトラックは、2024年12月7日付で2位デビューした映画『ウィキッド ふたりの魔女』のサウンドトラックで、本作は8週間TOP10入りしたうちの4週間が2024年(12月7日~12月28日)、残りの4週間が2025年(1月4日~1月25日)だった。なお、2025年のチャートで『ウィキッド ふたりの魔女』と『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』の他にTOP10入りしたサウンドトラックはない。

 『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』の初動ユニット31,000の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが27,000(オンデマンド公式ストリーミング再生回数は3,748万回)、アルバム・セールスが3,000(販売はデジタル・ダウンロードのみ)、トラックによる換算ユニットは1,000で、ストリーミング・アルバム・チャートで10位、アルバム・セールス・チャートでは18位にそれぞれ初登場した。

 サウンドトラックの発売日と同日の2025年6月20日(金)にNetflixで公開された『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、アメリカのNetflixにおける映画チャートで今週(6月16日~22日)6位にデビューしている。

 先週10位にTOP10復帰したドレイク&パーティネクストドアの『$ome $exy $ongs 4 U』(29,000ユニット/前週比6%減少)は、今週も同位にランクインした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは7月3日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
2位『アメリカン・ハート』ベンソン・ブーン
3位『Tropicoqueta』カロルG
4位『SOS』シザ
5位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
6位『ショート・アンド・スウィート』サブリナ・カーペンター
7位『GNX』ケンドリック・ラマー
8位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
9位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォーレン
10位『$ome $exy $ongs 4 U』ドレイク&パーティネクストドア


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