故エルヴィス・プレスリー、サンセット・ブルーバード・スタジオでのレコーディング&リハを収めた決定版コレクション発売

2025年6月16日 / 10:00

 米ロサンゼルスにあったRCAの伝説的なサンセット・ブルーバード・スタジオで行われた、故エルヴィス・プレスリーのレコーディング・セッションとリハーサルを年代順に記録する決定版コレクション『サンセット・ブルーバード』が2025年8月1日に発売される。また、収録曲の「バーニング・ラヴ―テイク2」が先行配信スタートとなった。

 『サンセット・ブルーバード』に収録されている89曲に及ぶレア楽曲の半数以上は米国内でこれまで発表されていない。収録曲には、エルヴィスがこれまでレコーディングした中でも最も自伝的な曲と幅広く見られている「離別(わかれ)の歌」のような後期の名曲のレアなオルタネイト・スタジオ・バージョン、初期の革新的なボーカル・スタイルが伝わってくる「T-R-O-U-B-L-E」、40枚目のシングルにしてキャリア最後のトップ10シングルとなった「バーニング・ラヴ」などが含まれている。

 ディスク1&2(LP2枚組のハイライト・セットとしてもリリースされる)は、【グラミー賞】を4回受賞したマット・ロス・スパングがオーバーダブをすべて削ぎ落としてプロセスに新鮮な洞察をもたらす、新規および未発表ミックスがフィーチャーされている。RCAスタジオCでエルヴィスが過ごした時間に録音した17曲の名曲で幕を開けるこれらのミックスは、クリス・クリストファーソンの「心の想い出」(1995年に初めてスタジオ・バージョンがリリースされた)、ポール・ウィリアムスの「故郷への道を教えて」(1973年の『フール (ELVIS)』収録)、ビリー・スワンの「アイ・キャン・ヘルプ」(1975年の『トゥデイ』収録)、ドン・マクリーンの「アンド・アイ・ラヴ・ユー・ソー」(同じく『トゥデイ』収録)など、彼の魅惑的な声がこの時代有数のソングライターと渡り合う様子を密に垣間見ることができる。

 ディスク3~5の3枚には、エルヴィスの後期のパフォーマンスを支えたTCBバンドと共に米ロサンゼルスで行った1970年7月と1974年のリハーサルがフィーチャーされており、歴史的なラスベガスでのコンサートの舞台裏を見ることができる。彼のバンドと、コントロール・ルームにいるエンジニアだけが聴いている中、エルヴィスはセッションの間じゅうひとつひとつのフレーズに全身全霊を込め、歌う事への愛情を余すところなく披露している。

 1974年の録音の中でも、エルヴィスがスタジオ・バージョンをレコーディングすることなく終わったトラック2曲は特に注目に値する。「いついつまでも 」はもともとジョニー・マティスの1957年のヒット曲。「そっとさようなら」では彼がプロローグをナレーションし、この曲の起源とされているものについて語っている(これはシャルル・ボワイエがナレーションを務めたアルバム『ウェア・ダズ・ラヴ・ゴー』を彼が愛聴していたことからインスピレーションを得たという)。エルヴィスのTCBバンドとの直感的なケミストリーはどちらのリハーサルにおいても明白だが、これはおそらく、この時期から初めてツアー・バンドとレコーディングすると決めたおかげであろう(それまでのスタジオ・セッションではツアー・バンドとは別のメンバーと行っていた為)。

 CD5枚組とデジタル版でリリースされる『サンセット・ブルーバード』には、レアなアーカイブ写真や音楽史家コリン・エスコットの書き下ろしライナーノーツ、そして長年の友人ジェリー・シリングによる冒頭文が収録される。

 同時発売で新たにミキシングを施したスタジオ録音やアウトテイクで構成されたLP2枚組の「ハイライト」エディションもリリースされる。また、グレイスランド限定のカラー版LPも用意されている。

◎リリース情報】
アルバム『サンセット・ブルーバード』
2025/8/1 RELEASE
CD5枚組(89曲収録)[輸入盤のみ]
LP2枚組[輸入盤のみ]※CDからの抜粋(24曲収録)
デジタル(ストリーミング、DL)
https://sonymusicjapan.lnk.to/ElvisPresley_blt2AW


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