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6月6日に大阪城ホールにて【OSAKA MUSIC LOVER -LIVE TO THE WORLD- supported by アサヒスーパードライ WITH MASSIVE BEATS OSAKA】が開催され、ASIAN KUNG-FU GENERATION、10-FEET、Perfume、羊文学の4組が登場した。
本イベントは、大阪・関西万博の開催で海外からの訪日も多く、より“大阪”に注目が集まる2025年に、日本が誇るライブアクトを世界に向けて届けたいという思いが込められており、6月4日から8日に開催された【OSAKA MUSIC EXPO 2025】の一環イベントとして開催。【MASSIVE BEATS OSAKA】に出演した4組は、国内に留まらず海外でもその楽曲センスや、ライブパフォーマンスに定評のあるアーティストが並び、会場は、日本の音楽ファンのみならず、海外からのファンも多く駆けつけた。
初の韓国単独公演で、現地ファンを熱狂させたことも記憶に新しい10-FEETは、イベント冒頭から、ボルテージ全開の熱狂的なアクトを魅せつけてくれた。心乱舞させるギターのイントロを会場に掻き鳴らし「RIVER」で幕開けすると、TAKUMA(Vo./Gt.)は、「お前らにはまだ照れがある、こんなに大勢いるのに。俺ら3人のおっさんやぞ! 俺らの方が恥ずかしいに決まってるやろっ!」と、観客の羞恥心を吹き飛ばすように曲を走らせる。「今日は、みんなで笑って帰ろな、絶対!」と、「ハローフィクサー」、そして「goes on」では、観客も手を振りかざし全速力で応えていく。そして、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の主題歌として、新たに海外のアニメファンの中でも注目された「第ゼロ感」では、メンバーと客席が“buzz up”し結束する。「その向こうへ」「蜃気楼」と、“胸に着々と根を張るVIBES”を刻むと、ラストは「必ずしも明日があるとは限らへん、そんな気持ちで今日を楽しもう、という歌です。」と「ヒトリセカイ」を披露し、メンバーもこのステージに悔いを残すことのない全力のアクトを魅せてくれた。
次に登場したのは、2024年に海外へ本格進出し、初のアジアツアーを完走、そして今年に入りアメリカツアーも成功させた羊文学。塩塚モエカ(Vo./Gt)、そして河西ゆりか(Ba./Cho.)そして現在休養中のフクダヒロア(Dr.)に代わりサポートメンバーを迎え登場した。壮大なスケールでスタートした「mother」、そして「永遠のブルー」と続き、塩塚モエカの優しくも無限に響き渡るボーカルに惹かれていく。「今日はみんな来てくれてありがとう……」と披露したのは、友人たちと過ごす何気ない日々を歌った新曲「mild day」。そして心地よい空間から一変し、アグレッシブで幻想的な世界観の「Burning」そして「OOPARTS」へと続く。また、TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」のエンディングテーマとして書き下ろされ、海外でも根強く愛される「more than words」で、会場が陶酔していった。最後は「ぶちかまします!」と、「Addiction」で締めくくると、今秋アジアツアーを発表している羊文学は、再会を約束しステージを後にした。
ここからは、欧米・アジアをはじめとする世界各国で、現代における日本のポップミュージックを海外へと切り開いてきたPerfumeが登場する。大歓声に包まれるなか、これまでのバンドサウンドから一変、一曲目「The Light」から近未来な街を連想させるサウンドと心に響く四つ打ち、そして、かしゆか、のっち、あ~ちゃんのダンスがステージを煌めかせる。次に羊文学・河西ゆりかからのリクエストだったという「だいじょばない」もパフォーマンス。MCではあ~ちゃんが「万博で、海外の方が沢山遊びにきてくれていて、大阪ぶち盛り上がってますので、今日だけのこの時間を楽しんで帰りたいと思います!」と話すと。現在大阪・関西万博NTTパビリオンにて起用されている「ネビュラロマンス」を披露。久しぶりに披露したという「START TRAIN」では、儚くもエモい世界観を演出した。そして恒例の「P.T.A」のコーナーでは、リズムにあわせて、たこ焼き、通天閣、ミャクミャクを表現した大阪ならではのテーマでダンスし、会場が一体に。最後は、「FAKE IT」「チョコレイト・ディスコ」とダンス・ポップ満載でディスコ化した会場は、ハピハピオーラが溢れていた。
そして最後に登場したのは、その世界観が海外のアーティストにも影響を与えるASIAN KUNG-FU GENERATION。神秘的なギターの音色が会場に響き渡り、伊地知潔(Dr.)が先導するビートからそのまま「Re:Re:」へ。「とにかく自由に楽しんで、誰の真似もしなくていいから、自分らしく。」と後藤正文(Vo./ Gt.)らしい言葉でアジカンワールドへと招く。続くアニメ『鋼の錬金術師』のオープニング曲として海外でも根強い人気のある楽曲「リライト」では、後藤と喜多建介(Gt./Vo.)が掻き鳴らすギターのイントロに、歓声が巻き起こり自然と大きなクラップが生まれる。「皆さんそれぞれの人生の幸福を祈って……」と「ライフ イズ ビューティフル」では、疾走感と多幸感に満たされ、そのまま「ソラニン」へ。それぞれが自分らしくアジカンを味わうなか、ここで塩塚モエカ(羊文学)をステージに呼び込み「触れたい 確かめたい」を披露し、2人の声が“触れ合う”その瞬間を目と耳で“確かめた”至福の時間を共有した。そして「みんな人生いろいろあるけど、今日より明日が本当に良い1日になるように、そんな思いを込めて作った曲です。」と「MAKUAKE」で、本編を締め括ると、アンコールでは「俺たちを世界に連れて行ってくれた曲……」とTVアニメ『NARUTO -ナルト-』オープニング曲「遥か彼方」を全力で披露し【MASSIVE BEATS OSAKA】は幕を閉じた。
日本のアーティストが、海外でも愛されていることを、このイベントで証明してくれた4組。2025年の万博イヤーに、関西から世界へ向け発信した日本の音楽が、これからも世界へと大きく羽ばたいていくだろう。
なお、今回のライブの模様は、7月20日20時よりFM802にてオンエアされる。
TEXT:森島良子
写真提供:FM802
PHOTO:渡邉一生
◎公演情報
【OSAKA MUSIC LOVER -LIVE TO THE WORLD-
supported by アサヒスーパードライ WITH MASSIVE BEATS OSAKA】
2025年6月6日(金)大阪・大阪城ホール
https://funky802.com/massivebeats/
◎番組情報
FM802にてライブ音源オンエア
2025年7月20日(日)20:00~22:00 ※生放送
DJ:大抜卓人、落合健太郎
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