日向坂46、五期生10人が【おもてなし会】で初パフォーマンス「これからも日向坂46とおひさまのみなさんが、手を繋いで全力で日向坂を駆け上っていけますように」

2025年5月28日 / 10:20

 5月27日、日向坂46の五期生による【おもてなし会】が、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた。以下、同公演のオフィシャルレポートを掲載する。

 今年3月にグループに加入した10人の五期生にとって、初めての単独イベントであり、客前で楽曲をパフォーマンスするのもこれが初めて。大舞台での本格的デビューの模様をレポートする。

 この【おもてなし会】は、日向坂46の新メンバーたちが「おひさま」(日向坂46のファンの総称)を特技やライブでおもてなしするという趣向のイベント。まずは、それぞれのメンバーの挨拶と特技披露が行われた。

 トップバッターとしてステージに立った大田美月(おおたみづき)は、舞台上で書道を生パフォーマンスし、「始」という文字を揮毫した。そして「五期生の物語はまだまだ始まったばかりなので、ずーっと見守っててくださいね」と笑顔で語った。

 次に登場した大野愛実(おおのまなみ)は、5年間料理部に在籍していたという料理の腕前を生かして、餃子を調理。ニラを切るところから始めたが、最後はお約束のできあいの餃子を出し、自身がセンターを務める五期生曲「ジャーマンアイリス」にかけてジャーマンポテトを添えた。出来上がった一皿に「まなみスペシャル おひさま餃子 春風薫るジャーマンポテト 君は覚えているか?」と命名し、笑顔を見せた。

 3人目の片山紗希(かたやまさき)は、食べることが好きで「おすし25皿は余裕です」とアピール。だが、かわいらしい声から一転して「盛り上がっていくぞー!」と観客をあおると、特技のチアダンスで会場を沸かせた。

 4人目の蔵盛妃那乃(くらもりひなの)は、和服を着て登場。苦手だという早口言葉に挑戦するも、「ばすばくはくはつ?」と噛みまくる。今後の課題を残しつつも、趣味でやっているという日本舞踊はバッチリ決めた。

 5人目は坂井新奈(さかいにいな)。アメリカ・カリフォルニア州生まれで神奈川出身の坂井は、特技のバレエを踊る。「くるみ割り人形」の「葦笛の踊り」を軽やかに披露し、観客を魅了した。

 6人目の佐藤優羽(さとうゆう)は、麻雀好きならではの「東南西北白發ゆう!」というキャッチフレーズで挨拶。「日向坂46の五期生としてこんな素敵なステージに立たせていただいて、本当に本当に私は幸せです」と、涙で声をつまらせながら語った。そして、日向坂46の楽曲をバックに薙刀を披露した。

 7人目は下田衣珠季(しもだいずき)。12年半やってきたというピアノで、ショパンの「革命のエチュード」を演奏。大会入賞経験もあるという腕前に、ファンからは大きな拍手が送られた。

 8人目の高井俐香(たかいりか)は、日向坂46の冠番組「日向坂で会いましょう」でも初登場で泣いてしまっただけに、「もう泣きません」と宣言。特技として、ナポリ民謡の「サンタ・ルチア」を歌唱すると、見た目からは想像のつかない朗々とした歌声に会場がどよめいた。

 9人目の鶴崎仁香(つるさきにこ)は、世界遺産検定2級の資格を持つ才女。サイリウムでライブを盛り上げるファンのことを「メキシコにあるカラフルな街、グアナファト」と世界遺産にたとえた。さらに、特技のトランペットで日向坂46の楽曲「青春の馬」のサビを演奏した。

 ラストを飾ったのは松尾桜(まつおさくら)。まずは短い自作のラップで挨拶し、趣味のスポンジケーキ作りを披露。事前に途中まで作る様子を収めたVTRに解説を加え、最後のトッピングをファンの前で行った。完成したのは、イチゴとメンバーの名前入りのデコレーションパーツで彩った、本格的なケーキだった。

 ここからは、ラジオDJなどとして活躍するサッシャが進行役となり、2チームに分かれてパフォーマンス。まずは、楽器が得意なメンバーが日向坂46の楽曲を演奏する。片山がエレクトーン、蔵盛が琴、下田がピアノ(エレクトリックピアノ)、高井がヴァイオリン、鶴崎がホルンを担当し、「月と星が踊るMidnight」「JOYFUL LOVE」を奏でた。

 続いてはダンスの得意なメンバーがパフォーマンス。大田、大野、坂井、佐藤、松尾の5人が、この日のために練習したオリジナルのダンスを披露。オーディションでもダンスをアピールしていた大田らは、失敗を恐れず堂々と踊った。そしてそのままの流れで、楽器チームとダンスチームがコラボ。メンバーの生演奏をバックに、賑やかにパフォーマンスが行われた。

 ここで、大野と松尾が撮影したイベントの舞台裏の写真を見ながらトーク。琴を練習する蔵盛の姿や、餃子作りを練習する大野、10人で戦隊風ポーズを作って撮った写真などを公開した。最後に私服ファッションショーを行ない、前半は終了。

 後半はライブパート。まずは五期生が初めてもらった楽曲「ジャーマンアイリス」で幕を開ける。センターの大野は、初めてファンの前でパフォーマンスできた喜びを語りながら、「みなさんたくさんジャーマンアイリスを愛してくれるとうれしいジャーマン♪」と、少し照れつつお願いをしていた。

 次は日向坂46のデビュー曲「キュン」。センターの松尾が発した「かわいい」の一言に盛大な歓声が上がる。そしてセンターステージに移動し、2ndシングル表題曲「ドレミソラシド」を披露。坂井がセンターに立ち、爽やかなパフォーマンスで魅せた。坂井は、MCで「この楽曲は(メンバーと)目がたくさん合うので、みんなと目を合わせられるのがすごく幸せでした」と語った。

 そして「青春の馬」へ。今ではグループの新人の登竜門的な意味合いを持つ楽曲で、センターの高井をはじめ10人が全力パフォーマンスをした。続いて下田がセンターに立ち、9thシングル表題曲「One choice」を歌唱。グループのライブでもひときわ大きなコールが起きる楽曲で、会場はファンの歓声に包まれた。

 本編の最後に、大野が五期生を代表して未来への決意を語る。

 「私達五期生10人は、これからも努力を忘れず、先輩方の背中を追いかけ続けて、いつか日向坂46にとって大きな存在になれるように精進してまいります。これからも日向坂46とおひさまのみなさんが、手を繋いで全力で日向坂を駆け上っていけますように」

 そして大野をセンターにして11thシングル「君はハニーデュー」を歌唱。弾けるような笑顔でフレッシュなパフォーマンスを披露した。

 アンコール明けに再び登場したメンバーたちは、ひとりずつマイクでスピーチを行い、最後にもう一度、彼女たちの始まりの曲である「ジャーマンアイリス」を歌唱。ファンからはこの日最大のコールが飛ぶ。歌い終わると、メンバーを代表して鶴崎が「おひさまのみなさんのことが大大大好きです」と感謝の気持ちを伝えた。さらにライブ終了後には、メンバーによるファンのお見送り会が実施された。

 日向坂46の一期生(当時けやき坂46)に始まり、ほとんどの期で行われてきたグループ伝統のイベント【おもてなし会】。メンバーは、ひとりで11,000人のファンの前に立つという経験を通して、アイドル活動の難しさも楽しさも知っただろう。今後、彼女たちが作っていく新しいグループの形に期待したい。

Text by 西中賢治
Photo by 上山陽介

公演情報
【日向坂46 五期生 おもてなし会】
2025年5月25日(火)東京・国立代々木競技場第一体育館
<セットリスト>
00. Overture
01. ジャーマンアイリス
02. キュン
03. ドレミソラシド
04. 青春の馬
05. One choice
06. 君はハニーデュー

EN1. ジャーマンアイリス


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