エンターテインメント・ウェブマガジン
クラシックの名作からハイパーモダンなインターネット文化、学術理論、そして自身の肉体的欲望までを織り交ぜ、音楽を通じて独自の世界やペルソナを創り上げている変幻自在のクリエイター、ユールが4thアルバム『Evangelic Girl is a Gun』から「Skullcrusher」のパフォーマンスを米番組『Live on Everybody’s Live With John Mulaney』で披露した。
『Evangelic Girl is a Gun』は、抑えきれないユールの剥き出しの感情が詰まった作品で、自己破壊的なアイデンティティがポストモダンのキャンバスを燃やし尽くすという考えと向き合っている。ヴィジュアル・アーティストのヴァッソ・ヴとのコラボレーションで作られたプロフィール画像や、前述のニール・クラッグによって撮影された1stシングルのMVの世界観からもわかる通り、本作ではユールは闇の二面性、そして「画家」としての自身の役割を探求している。アルバムの催眠的なメロディーを通じて、偶像に囚われた苦悩するアーティストの肖像を描き出し、ユールの幽玄なボーカルがダンスビートの上で感情的な絞殺のように演じている。
『Evangelic Girl is a Gun』では、ユールがブリストルのトリップホップや90年代ゴシックに独自のサイボーグ的なアレンジを加えている。A.G.クック、クリス・グレアッティ、ムラ・マサ、クラムス・カジノ、フィットネッス、そして2023年の『softscars』で共同エグゼクティブ・プロデューサーとして参加したキン・レオンがプロダクションを務めている。
また、本作ではユールはオートチューンを使わず、加工なしのボーカルを披露しており、燃え上がるようなオーセンティシティと荒々しさが浮き彫りになっている。この衝撃的なアートスタイルは、これまでのグリッチ的な作品からの転換とも言える。AIの台頭に対抗するように「生々しく、唯一無二のエッジをボーカルに込めたかった」と本人は語っている。
アルバム『Evangelic Girl is a Gun』国内盤CDには解説書と歌詞対訳が封入され、LPは、通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(レッド・マーブル・ヴァイナル)が発売される。また、タワーレコードでは先着でクリアファイルの特典が決定した。
◎リリース情報
アルバム『Evangelic Girl is a Gun』
2025/5/30 RELEASE
Photo: Vasso Vu
洋楽2025年8月19日
バリー・キャント・スウィムが、UKチャートでトップ10入りを果たした最新アルバム『Loner』収録の楽曲「Different」と「All My Friends」のリミックスをリリースした。 リミキサーにはバリー・キャント・スウィムが深く … 続きを読む
J-POP2025年8月19日
宮本浩次が、2025年10月31日に全国公開となる映画『爆弾』の主題歌を担当する。 本映画の原作は、日本最大級のミステリーランキング「このミステリーがすごい! 2023年版」(宝島社)「ミステリが読みたい 2023年版」(ハヤカワミステ … 続きを読む
洋楽2025年8月19日
レイヴェイの最新アルバム『ア・マター・オブ・タイム』の発売を記念し、2025年8月24日から世界各国で【A Very Laufey Day】が開催されることが決定した。 日本では、8月24日から31日まで、東京・原宿のPEANUTS C … 続きを読む
J-POP2025年8月18日
V(BTS)が、2025年8月25日(現地時間)にロサンゼルス・ドジャースのホーム球場で始球式を実施する。 ロサンゼルス・ドジャースは公式SNSでVの始球式を発表し、「ARMY(※BTSファンの総称)、you ready?」という文言を … 続きを読む
J-POP2025年8月18日
山崎まさよしが、2025年9月25日にリリースとなるオールタイムベストアルバム『山崎見聞録 ~30th Anniversary All Time Best~』のジャケット写真を公開した。 本作はCD3枚組で、デビュー年の1995年から2 … 続きを読む