エンターテインメント・ウェブマガジン
Official髭男dismが4月24日、神奈川・KT Zepp Yokohamaで【one-man live 2025 -UNOFFICIAL-】を開催した。
本公演は、Official髭男dismファンクラブ限定ライブとなっており、昨年の7月に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で開催された【Official髭男dism one-man live 2024 -UNOFFICIAL-】に続き、2度目の開催となる。公演の模様はファンクラブ会員限定で生配信も決定し、会場だけでなく画面を通して、多くのヒゲダンファンへその熱量を届けた。
マイ・ケミカル・ロマンスの「Welcome To the Black Parade」が流れ、カラフルな照明がステージを照らし拍手喝采の中、メンバーが登場。「Amazing」からライブの幕を開けると、豊かなロングトーンを響かせ、初っ端から会場のボルテージを上げていく。その後も「ペンディング・マシーン」、「コーヒーとシロップ」とソウルフルな音楽でZepp Yokohamaを包んでいく。
MCでは、藤原(Vo/Pf.)が「今日のセットリストは結構珍しいです」「初めて来た人からしたら、あの曲聞けないのかっていう、それはバッドかもしれないですけど、それがグッドに変わるようにしっかりとやっていけたらと思っています。最後までよろしく!」と力強く言い放つ。それを証明するかのように「バッドフォーミー」では、バッドな感情をヒゲダンらしいポップミュージックと疾走感あるブラス・セクションで心地よい高揚感に変えていった。続く「ビンテージ」でヒゲダンと過ごした10年をゆったりと振り返り、「Bedroom Talk」でエモーショナルな空気を作り上げ、会場は一気に温かな空気に。
そんな多幸感に満ち溢れた客席を前に、「今日の雰囲気、好き~、ありがとう~」とメンバーも嬉しそうな様子。ほのぼのとしたトークを挟み、ホーン隊が明るいファンクのムードを引き立てる「Tell Me Baby」、ミラーボールが光りライブハウスがパーティー会場に一変したダンス・チューン「55」、楢﨑(Ba/Sax)が初めて作詞・作曲を担当した「旅は道連れ」は4人で歌唱し、次々とファン歓喜の名曲を放っていく。
懐かしの曲も含め11曲を演奏し「なんか若返ってきた感じがする!」と興奮ぎみな楢﨑。藤原も「新しい曲が増えていくと、昔の曲が押し出されていくのがヒゲダンの社会的な問題になっているんですけど、今日やった楽曲がきっかけで出会った人たちがここに、カメラの向こうにいるかもしれない。すべての曲に必ずそういうエピソードがある。なかったことにしたらつまらないから、だからこういうライブができたらいいなと思ってました」と今回のライブへの思いを伝えた。
そしてライブの折り返し地点、松浦匡希(Dr)のパワフルなドラムから「うらみつらみきわみ」へ。サビのシンガロングで一体感を高め、スポットライトを浴びた松浦が「やー!」とコミカルな声を放ち、唯一無二の楽しい時間を過ごしていく。「気づいたらラスト2曲になってました!」と言う藤原の声に、会場からはお決まりの名残惜しそうな声が上がり、「日曜日のラブレター」「Rolling」と怒涛の演奏を披露し、本編が終了した。
アンコールを求める拍手でメンバーが再び登場。厚みのある低音サウンドと壮大なハーモニーを響かせ最新曲「50%」を放つ。初披露ながら大合唱をみせ、歌詞に込められた優しいメッセージが染み渡った。
エモーショナルなムードの中、このままラストの曲へ…と見せかけて、なんと観客からのリクエスト曲を演奏するという嬉しい展開に。思わぬサプライズに、会場から(おそらく配信の向こうでも)各々が全力でやってほしい曲を叫ぶ中、楢﨑と松浦が聞き取れた2曲を演奏することに。「2曲追加したってことは、みんなもそれなりのパワーを見せてくれるっていうことだよね!?」という言葉に全力で応えるように選ばれた「Universe」「Stand By You」では、シンガロングや手拍子で大盛り上がりを見せた。
最後には、藤原が「みんなのおかげでスタジアムに立たせてもらうわけだけど、ライブハウスにはライブハウスのよさがあるね。そう思わせてくれたみんな本当にありがとう!」「今日のみんなのパワーはそのままスタジアムに持っていきます。ひとまず10年間、本当にありがとう、Official髭男dismでした!これからもよろしく!」と感謝を伝え、「SWEET TWEET」でフィナーレを飾った。10年間を彩るジャンル豊かなセットリストでこれまでを振り返った一夜。ここからさらにギアを上げて、バンド史上最大規模のワンマンライブ【OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025】では、ヒゲダンの更なるアップグレードした姿が見られそうだ。
Text by Sakika Kumagai
Photo by TAKAHIRO TAKINAMI
◎公演情報
【one-man live 2025 -UNOFFICIAL-】
2025年4月24日(木)神奈川・KT Zepp Yokohama
【OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025】
2025年5月17日(土)大阪府 ヤンマースタジアム長居(長居陸上競技場)
2025年5月18日(日)大阪府 ヤンマースタジアム長居(長居陸上競技場)
2025年5月31日(土)神奈川県 日産スタジアム
2025年6月1日(日)神奈川県 日産スタジアム
<4月24日 セットリスト>
01. Amazing
02. ペンディング・マシーン
03. コーヒーとシロップ
04. バッドフォーミー
05. ビンテージ
06. Bedroom Talk
07. Tell Me Baby
08. 55 – LIVE
09. 旅は道連れ
10. HELLO
11. Driver
12. うらみつらみきわみ
13. 犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!
14. 日曜日のラブレター
15. Rolling
En01. 50%
En02. Universe
En03. Stand By You
En04. SWEET TWEET
J-POP2025年5月2日
宇多田ヒカルの一発撮りパフォーマンス映像『宇多田ヒカル – Mine or Yours / THE FIRST TAKE』が公開された。 一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取り、アーティストの緊張感をよりリアルに伝えるプロ … 続きを読む
J-POP2025年5月2日
THE SPELLBOUNDが、デビュー5周年を迎える2025年に、コンセプチュアルなスペシャルライブを4本開催する。 今回発表されたライブの1つ目は、8月29日に東京・新代田FEVERでの【THE SPELLBOUND Present … 続きを読む
J-POP2025年5月2日
菅原圭が、2025年5月28日に新曲「遊霊婚」を配信リリースする。 新曲「遊霊婚」は、一部が既にSNSで公開されている楽曲。ジャケット写真は、“和”の雰囲気が印象的なイラストで構成されている。 さらに、9月に行われる初のワンマンライブ … 続きを読む
J-POP2025年5月2日
Omoinotakeが、自身初となる東京・日本武道館での単独公演【Omoinotake Live at 日本武道館】を、2026年3月15日に開催する。 渋谷の路上から始まり、『紅白歌合戦』の舞台までを経験したOmoinotakeの軌跡 … 続きを読む
J-POP2025年5月2日
横浜アリーナを満員にするという目標を掲げ、菅波栄純(THE BACK HORN)や田仲圭太(TOPICS.LAB、ex.SCRAMBLES)などが手掛ける青春パンクを歌い叫び続けている女性アイドルグループ・BLUEGOATS(ブルーゴーツ … 続きを読む