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20年間にわたって悪口や辛辣な言葉の応酬が続いていたマドンナとエルトン・ジョンとの確執がようやく終わったようだ。
現地時間2025年4月7日、マドンナは自身のインスタグラムにエルトンにサイドハグをしている写真を投稿し、ついに二人が和解したことを報告した。「やっと仲直りしたよ!」と彼女はキャプションに書き、「今週末、SNL(“サタデー・ナイト・ライブ”)での@eltonjohnのパフォーマンスを見に行ったんだ!WOW」と続けた。
続いてマドンナは、高校生の時に観たエルトンのライブが“人生を変えた”と明かし、ポップ・スターになりたいという夢を抱くようになったと語っている。そのため、彼が公の場で彼女に対する嫌悪感を表明した際には傷ついたという。「私は常に疎外感を感じながら成長したから、ステージ上の彼を見たことは、人と違っていてもいい、目立ってもいい、あまり歩かれていない道を行ってもいいんだということを理解する手助けをしてくれた。何十年もの間、心から尊敬していた人物が、アーティストとして公に私に対する嫌悪感を表明していることを知るのは苦痛だった。理解できなかった」と彼女は書いている。
二人の確執は2002年に公式に始まった。エルトンが、マドンナが歌う「Die Another Day」を“史上最低のボンド・ソング”と評し、“曲になっていない”と発言した。2004年の【Qアワード】でもマドンナが<ベスト・ライブ・アクト賞>を受賞したことを非難し、彼女を中傷し続けた。彼は、「マドンナが<ベスト・ライブ・アクト賞>? ふざけるな。いつから口パクがライブになったんだ?75ポンドも払ってステージを観に行っているのに、ステージ上で口パクするような奴らは全員撃ち殺されるべきだ」と述べた。
2012年には、マドンナとエルトンが【第69回ゴールデン・グローブ賞】の<主題歌賞>にノミネートされたことで、確執はさらにエスカレートした。マドンナは映画『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』(原題:W.E.)の「Masterpiece」、エルトンは『ノミオとジュリエット』の「Hello, Hello」でノミネートされていた。最終的にマドンナが受賞した際、エルトンの夫であるデヴィッド・ファーニッシュは自身のFacebookアカウントで、マドンナが受賞したことで“同賞が実力とは関係ない”ことを示していると主張し、彼女の受賞を非難した。マドンナは、エルトンと彼の夫のコメントにバックステージで反応し、「(エルトンは)私に腹を立てることで知られているので、私にはわかりません。彼は優秀だし、私は彼が大好きだから、また別の賞を獲得するでしょう。私は悪く思っていない」と述べた。
しかし、マドンナは最新のインスタ投稿で、現地時間4月5日に『SNL』のバックステージでエルトンに会いに行った際、彼がすぐに謝罪したと明かした。「私はバックステージに行って彼と向き合う必要があった。彼に会った時、最初に彼の口から出たのは“許してくれ”という言葉で、私たちを隔てていた壁が崩れ去った。許しは強力なツールだ。数分後には私たちは抱き合っていた」と彼女は書いている。
さらにマドンナは、この和解により仕事でのコラボが実現する可能性を示唆した。彼女は、「そして彼は私に曲を書いたと告げ、コラボレーションしたいと申し出てくれた。まるですべてが始めに戻ったかのようだった。“そしてみんなに伝えて、これは君の歌……”」と、エルトンの曲を引用しながら書いた。
エルトンは投稿のコメントでマドンナに、「私と、余計なことばかり言う私の口を許してくれてありがとう」と感謝の意を表し、彼女を尊敬する理由のひとつとして、HIVとエイズとの闘いにおける活動家としての彼女の仕事を挙げた。「自分が言ったことを誇っているわけではない。特にあなたがアーティストとして成し遂げてきた画期的な仕事を思うとね。前進できることに感謝しているよ」と彼は綴った。
そして彼は、二人が政治的に分断された世界において和解がどのようなものかを世界中の人々に示す模範となることを望んでいると付け加えた。「私は現在の世界における不和のすべてにますます心を痛めている。あなたも私も、世界中で脅威にさらされているコミュニティに心から受け入れられ、歓迎されている。力を合わせることで、本当に支援を必要としている人たちのために素晴らしいことが実現できると期待している」と彼は書いた。
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