<ライブレポート>Ave MujicaがフリーライブをKT Zepp Yokohamaで開催 再配信も決定

2025年3月5日 / 19:00

 2月2日、Ave Mujicaの『KiLLKiSS』購入者限定フリーライブが、KT Zepp Yokohamaで行われた。

 Ave Mujicaは、ゲーム、アニメなどで展開されているブシロードのメディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」の一角を担う“リアルバンド”。ゲームやアニメに登場するバンドメンバーの声を譚とする声優自身がバンドを結成し、音源を発表、ライブを実施している。そして彼女たちは1月15日に2ndシングル『KiLLKiSS』をリリース。表題曲は現在放送中のTVアニメ『BanG Dream! Ave Mujica』のオープニングテーマ、カップリングの「Georgette Me, Georgette You」はエンディングテーマに採用されている。今回のフリーライブはこのシングルのリリースを記念したもの。KT Zepp YokohamaはCD購入者の中から厳正な抽選で選ばれたファンであふれかえり、また、その模様はYouTube「バンドリちゃんねる☆」で生中継された。

 定刻、ステージ最前に張られた幕が開くと、そこにはドロリス(Gt.&Vo./佐々木李子)、モーティス(Gt./渡瀬結月)、ティモリス(Ba./岡田夢以)、アモーリス(Dr./米澤茜)、オブリビオニス(Key./高尾奏音)の姿が。フロアから大歓声が巻き起こるや、彼女たちはごあいさつとばかりに「KiLLKiSS」をプレイ。ポップなメロディラインとAve Mujicaらしいヘビーなアレンジが光るこの曲ののちには、スウィンギンな「Symbol II : Air」と、リズムと拍子が複雑に変化し続けるセルフタイトルナンバー「Ave Mujica」を畳みかけ、さらに正調ヘビーメタルチューン「黒のバースデイ」、6/8拍子のパワーバラード「Angles」へとリレーするバラエティ豊かな楽曲群でライブ前半戦のセットリストを構成した。

 幕間SE代わりのポエトリーとともに始まった中盤戦は、ドロリス、モーティス、ティモリス、アモーリスが繰り出す重低音とオブリビオニスによる妖しげなリードシンセとピアノが絡み合うミディアムチューン「素晴らしき世界 でも どこにもない場所」で幕を開けるも、またもカラフルな展開に。ラブリーながらもミステリアスなスキャットやモーティスとティモリスによる硬質ながらもダンサブルなビートで魅せる「Choir ‘S’ Choir」ではオブリビオニスがキーボードを離れ、ステージ最前列のお立ち台に腰掛けつつ、オーディエンスを挑発。「Symbol I : △」では5人の強烈なブレイクダウンでフロアを揺らしてみせ、「Symbol III : ▽」ではステージ直上のミラーボールの光がそのフロアへと乱反射する中、ドロリスがオブリビオニスのピアノ1本を背にこのバラードを高らかに歌い上げて万雷の拍手を集めてみせていた。

 再びポエトリーを挟んだところでライブは最終盤に。バンドはドロリス、モーティス、ティモリスによる超高速リフのユニゾンが印象的な「Mas?uerade Rhapsody Re?uest」と、重心をうしろに置いたオールドスクールなハードロックライク「神さま、バカ」と大ネタを連発。これでフロアのボルテージを最高潮に押し上げると、立て続けにオブリビオニスの流麗なピアノと、ドロリス、モーティス、ティモリス、アモーリスの凶暴なアンサンブルが交錯するバラード「Georgette Me, Georgette You」と、この日2度目となる「KiLLKiSS」という、2つの最新ナンバーでさらなる熱狂を生み出した。

 そしてステージが暗転。ステージ中央に歩を進め、ピンスポットに照らされたオブリビオニスが恭しく最敬礼したところで、文字どおりこの日のライブの幕が閉じられた。

 この日のAve Mujicaは出し惜しみゼロ。いわゆるリリースイベント的な側面も強い公演ながら、キラーチューンの数々から最新ナンバーまで、そして高速ヘビーメタルナンバーから聴かせるバラードまで、幅広い13曲を取り揃えていた。またいつもどおり、圧倒的な音量・音圧でテクニカルなプレイとアンサンブルを奏でてみせる、アリーナ・ホールでのそれにけっして引けを取ることのないボリュームとクオリティのライブを繰り広げていた。KT Zepp Yokohamaに集った熱いAve Mujicaファンはもちろんのこと、ふとしたきっかけでYouTubeでの生中継に出くわした面々まで、誰をも魅了したことは間違いないだろう。

 なお、3月6日の20時半に本公演の全編が、無料再配信されることも決定した。

Text by 成松哲

◎公演情報
【Ave Mujica「KiLLKiSS」購入者限定フリーライブ】
2025年2月2日(日)
神奈川・KT Zepp Yokohama
<セットリスト>
01. KiLLKiSS
02. Symbol II : Air
03. Ave Mujica
04. 黒のバースデイ
05. Angles
06. 素晴らしき世界 でも どこにもない場所
07. Choir ‘S’ Choir
08. Symbol I : △
09. Symbol III : ▽
10. Mas?uerade Rhapsody Re?uest
11. 神さま、バカ
12. Georgette Me, Georgette You
13. KiLLKiSS


音楽ニュースMUSIC NEWS

UNISON SQUARE GARDEN、20周年記念ライブ映像作品のトレーラー公開

J-POP2025年3月6日

 UNISON SQUARE GARDENが、2025年3月26日にリリースとなるLIVE Blu-ray&DVD『UNISON SQUARE GARDEN 20th Anniversary LIVE “ROCK BAND is … 続きを読む

ODD Foot Works、初のアナログ盤&約3年ぶりのニューALリリースへ 単独公演も開催決定

J-POP2025年3月6日

 ODD Foot Worksが、2025年の活動について3大ニュースを発表した。  まずはODD史上初となるアナログレコード作品のリリースが決定。2017年3月にフリーダウンロードでリリースした1stミニアルバム『ODD FOOT WOR … 続きを読む

imaseの新曲「FRIENDS!!!」を演奏するスペシャルムービー&メイキング公開

J-POP2025年3月6日

 imaseの新曲「FRIENDS!!!」を演奏するスペシャルムービーと、そのメイキングムービーが公開された。  新曲「FRIENDS!!!」は、ライブコミュニケーションアプリ『Pococha(ポコチャ)』とヤマハ株式会社のコラボレーション … 続きを読む

可憐なアイボリー、メジャー1stシングルを6月リリース

J-POP2025年3月6日

 可憐なアイボリーが、2025年6月4日にメジャー1stシングル『それは好きってこと / タイトル未定』をリリースする。  HoneyWorksがサウンドプロデュースを務めるアイドルグループ・可憐なアイボリーは、今年の1月にメジャーデビュー … 続きを読む

XG『Venue101』特番、ワールドツアーに密着

J-POP2025年3月6日

 XGが出演する『Venue101 Presents XG WORLD TOUR DOCUMENT』が、2025年3月8日にNHK総合で放送される。  本番組は、音楽番組『Venue101』のスピンオフ特番。ワールドツアー【XG 1st W … 続きを読む

Willfriends

page top