【2025 CEIPA 音楽5団体合同新年賀詞交歓会】開催、石破総理「政府としてお手伝いをしてまいりたい」

2025年1月17日 / 14:38

 【2025 CEIPA 音楽5団体合同新年賀詞交歓会】が、1月16日にグランドプリンスホテル新高輪で開催された。

 会場には音楽関係者の約3,000人が参加、CEIPAの村松俊亮理事長から、5月に京都で開催される国際音楽賞【MUSIC AWARDS JAPAN】に向けて意気込みが語られた。また、石破 茂内閣総理大臣が会に列席し、祝辞が述べられた。

◎石破 茂 内閣総理大臣 祝辞
新年あけましておめでとうございます。
5つの音楽団体が、我が国の音楽文化と産業の更なる発展に向けて、新たな協力体制のもと未来へ向けて力強い一歩を踏み出され、本日、その門出をお祝いできることをうれしく思っております。 
戦後、豊かな日本というのを目指してまいりました。本当に日本は豊かになった。
しかしこれから先、目指していかなくてはいけない日本はなんなのか? 堺屋太一先生風にいえば、「楽しいニッポン」“楽しいニッポン”を主導するのは誰が主導してるのか考えた時、ここにお集まりの皆さまで音楽というのがその中核を担うと思っております。
我が国の輸出規模は自動車が17.3兆円、半導体産業が5.7兆円、鉄鋼産業が5.1兆円であるなか音楽を含むコンテンツ産業は4.7兆円と今や鉄鋼産業や半導体産業にも匹敵する重要な基幹産業へと成長しています。もちろん鉄鋼業、半導体も大事ですが、日本の音楽産業はこれから先“楽しさ”を中核として日本の産業、そして世界全体をけん引していく、そういうふうな時代を私どもは迎えたいと考えています。
政府としても、この成長をさらに加速させるため、必要な法整備はおこなってまいります。
また「MUSIC AWARDS JAPAN」これが大成功になりますように政府としてお手伝いをしてまいりたいと思っております。
お願いなのですが、みんなが踊って歌える歌を広めてください。
やっぱりみんなが歌えて、その世界に浸れて、曲を聴くと当時の想い出が頭をよぎるように、当時に戻れる素晴らしさを持っている。日本の音楽産業の中核になって皆さまが活躍されることを祈っております。

◎村松 俊亮 CEIPA理事長
皆様、あけましておめでとうございます。
CEIPAは音楽5団体が集結し、名の通り日本のエンタテインメント産業を拡大しグローバルへ発信するために設立した団体です。
皆様ご存じの通り、コロナ禍によるライフスタイルの変化やストリーミングビジネスの伸長により、世界でエンタテインメントコンテンツの市場規模が拡大しております。
特に日本のコンテンツは強い存在感を示しており、昨年、経団連からもコンテンツを国の基幹産業と位置づけ集中的に支援することで現在の海外売上4.7兆円から2033年までに20兆円に増やしていこうという提言を出しました。
その中、音楽はゲーム・アニメ・実写・イベント等、日本が得意とするすべてのコンテンツに必ず寄り添い何度もリピートされ拡散し得る芸術として無限の可能性を秘めております。
我々5団体がこの好機を逃すことなく一つとなって日本の音楽のグローバル産業化を目指して参ります。 その手始めとして、これまでにないまったく新しい音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」を5月に京都にて開催致します。
このAWARDSに関しては、この後しつこいほどの説明があると思いますので私から多くを述べませんが、日本国内はもとより国境を超えアジアをつなぎ、音楽の可能性を世界と分かち合う、音楽の未来を灯す挑戦的な祭典にしていきたいと考えております。
日本の若き才能あふれるアーティスト達が世界中のファンを熱狂させ始めている今、経済産業省におかれましても、今年3月に米国ロサンゼルスで今の日本のシーンを代表するアーティスト数組による、CEIPA主催の音楽フェスの開催についてもご支援頂いております。
またCEIPAとしても今年のSXSW(サウスバイサウスウエスト)での日本アーティストのショーケースやライブもサポートして参ります。
他のコンテンツと音楽が決定的に違うのは、現地にアーティストが赴き、ファンの前でパフォーマンスすることでダイレクトに魅力が伝わり、今はそれがSNS等によりアッという間にバズり伝播していく強みがあることです。これは、まさしくスポーツにおける大谷選手と同様のチャンスが彼らにあるということです。
彼らのチャレンジを業界全体で、また、政治のお力も借りながら後押しして参りましょう。
最後に、我々の悲願でもある「レコード演奏権・伝達権」の法制化についてです。
もはや日本のみが保持していないと言ってもいい権利で、海外でどんなに楽曲が流れようが相互主義の観点から、アーティストや著作隣接権者への収入がゼロなのです。
すでに多くの国会議員の先生や関係者の方々に法制化に向けて動いていただいております。引き続き何卒よろしくお願いいたします。
2025年は日本の音楽業界がコンテンツ産業の大きな一翼を担う元年にしたいと願って私からのご挨拶に代えさせて頂きます。ありがとうございました。

◎開催概要
【MUSIC AWARDS JAPAN 2025 KYOTO】
開催日時:2025年5月21日(水)・22日(木)
※開催ウィーク:2025年5月17日(土)~5月23日(金) 
会場:ロームシアター京都
放送:NHKにて生中継 ※22日(木)のみ
配信:YouTubeにて全世界配信予定 ※一部地域を除く
協力:経済産業省(調整中)、文化庁


音楽ニュースMUSIC NEWS

<イベントレポート>雨穴『変な地図』書籍チャート初週首位を記念し【Billboard Book Charts 授賞式】開催

J-POP2025年12月17日

 ビルボードジャパンが、日本初となる総合書籍チャート“Billboard JAPAN Book Charts”を2025年11月6日よりスタートした。そして、第1週目の “JAPAN Book Hot 100”で、覆面ホラー作家=雨穴の『変 … 続きを読む

ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナー、新作の存在を示唆「その欲求が確かにある」

洋楽2025年12月17日

 ナイン・インチ・ネイルズ(NIN)による正式なスタジオ・アルバムのリリースからは、2020年の『ゴースツ・VI:ロカスツ』以来、すでに5年が経過している。歌詞を伴うフルレングス作品に限れば、最新作は『バッド・ウィッチ』までさかのぼり、実に … 続きを読む

【第98回アカデミー賞】『ウィキッド 永遠の約束』/マイリー・サイラス/NINなど音楽部門ショートリスト入り

洋楽2025年12月17日

 現地時間2025年12月16日、【第98回アカデミー賞】の<作曲賞>と<歌曲賞>を含むショートリストが発表された。  <作曲賞>には、ルドウィグ・ゴランソンによる『罪人たち』、アレクサンドル・デスプラによる『フランケンシュタイン』、ハンス … 続きを読む

キュウソネコカミ、初主催フェス【極楽鼠浄土】ライブ音源配信スタート

J-POP2025年12月17日

 今年の3月に開催された、キュウソネコカミ初の主催フェス【極楽鼠浄土 at 神戸ワールド記念ホール 2025.3.20】の全曲ライブ音源が、本日17日より配信スタートした。  本公演はキュウソネコカミのメジャーデビュー10周年の締めくくりと … 続きを読む

【ビルボード】“ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”、藤原ハガネが「にゅー!支配者のキャロル」で自身初の首位獲得

J-POP2025年12月17日

 2025年12月17日公開(集計期間:2025年12月8日~12月14日)のBillboard JAPAN “ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20”で、藤原ハガネ「にゅー!支配者のキャロル」が首位を獲得した。  「にゅー!支 … 続きを読む

Willfriends

page top