エンターテインメント・ウェブマガジン
ENHYPENが日本3都市を巡るドームツアー【ENHYPEN WORLD TOUR ‘WALK THE LINE’ IN JAPAN】が、11月9日・10日に埼玉・ベルーナドームで開幕した。自身最大規模のドームツアーということで、メンバーの気合も十二分に感じられる圧巻のステージが繰り広げられた。本稿では、10日に行われた公演の模様をレポートしていく。
オープニングは「Brought The Heat Back」で、ENHYPENらしくダンスナンバーで華やかに幕開け。序盤からENGENE(ファンネーム)の熱気も最高潮に! 7人の歌声とENGENEの喜びの歓声がドームいっぱいに響き渡った。続いて「FEVER」では色気たっぷりにパフォーマンス。この時点で、まだ2曲目。しかしシックで大人なブラックスーツを身に纏い、しなやかに踊る7人を見て、今回のライブでまたENHYPENは「最高」を更新してくれる予感がした。そしてその予感は、公演が進むにつれて確信へと変わった。
その後の挨拶では、「寒いと思うENGENEはこっちに来てください。僕が抱き締めてあげます」とHEESEUNG(ヒスン)が言えば、JAKE(ジェイク)が「僕がもっと熱く抱きしめてあげます」とハグのポーズを。さらにJUNGWON(ジョンウォン)が「(この日は15時開演だったため)昼に見るとENGENEはもっと可愛いですね! 今日はみんな家に帰るのが遅くなるとお母さんに話してきましたか? 娘さんと息子さんは僕が少し遅れて、送ります」と、可愛らしい挨拶を披露しENGENEを喜ばせた。
その後、JAY(ジェイ)が「プレッシャーはんぱねぇな~」とあまりにも流暢な日本語で前置きしつつ、 “ENGENEと一緒に頑張る覚悟の宣言”を発表。「ちゃんと僕に続いて真似してくださいね」と会場にお願いし、JAYが叫んだ内容は「1・今日、ENGENEは家に帰れない!」「2・明日は、ない! ENHYPENと一緒に一晩中遊ぼう!」「最後に、今日しっかり楽しむENGENEは~叫べ~!」。楽しすぎる宣言に合わせて、「ParadoXXX Invasion」が景気よくスタート! 先陣きってステージを歩きながら歌うJAYが頼もしく、かっこよかった。過去・現在・未来のENHYPENの成長のストーリーを盛り込んだという今公演では、「Future Perfect (Pass the MIC) [Japanese Ver.]」など懐かしい楽曲も。ステージに出現した演説台に立ち、堂々と歌う金髪姿のJUNGWONの圧倒的“キング感”たるや……! また、NI-KI(ニキ)がジャケットを少しずらし、肩を出しながら歌う姿がスクリーンに映し出されると、会場からは悲鳴に近い歓声が飛んでいた。
ユニットステージではJAY、JAKE、SUNGHOON(ソンフン)が「Lucifer」を披露。スローテンポのメロディに3人の歌声が美しく重なり、ENGENEを魅了した。高音でも難なく伸びやかに歌い上げることのできる彼らは、やはりさすがだ。JUNGWON、HEESEUNG、SUNOO(ソヌ)、NI-KIは、ロック調のパワフルなダンスナンバー「Teeth」を。スピード感のある曲調に合わせてキレッキレに踊る4人に釘付けとなった。香水を首にこすりつけるような振り付けもたまらない。
続いてJAYのエレキギターからド派手に始まったのは、「Blessed-Cursed [Japanese Ver.]」。7人が仰向けの状態から美しく起き上がる振り付けから始まる「Fatal Trouble」は、楽曲の雰囲気とマッチした、ストーリー性のあるダンスが印象的。もともとENHYPENは、楽曲の世界観に没入したパフォーマンスを得意としているが、ミステリアスな世界観を鮮やかに表現している姿を見て、さらに進化を遂げたように感じられた。
「Highway 1009」、「Not For Sale」ではステージの雰囲気をガラリと変え、衣装もカジュアルに。「Highway 1009」は、ENHYPEN初のファンソングで、タイトルの“1009”はENGENEの結成日である10月9日からきている。HEESEUNGがプロデュースし、メンバー全員が作詞に参加した、メンバーにとってもENGENEにとっても特別な一曲だ。柔らかな笑顔で会場を見渡しながら歌う7人からは、しっかりとENGENEへの愛情が感じられた。
MCタイムでは、SUNOOが「JAKEがかっこよかったです」と伝えると、JAKEが「ありがとうございます」とSUNOOの頭をなでなで。また、SUNGHOONが「『Teeth』のNI-KIのキリングパート、もう一度見せて!」とお願いすると、NI-KIはHEESEUNGのアカペラに合わせて華麗にダンス。続いてSUNGHOONが「ENGENE、僕の目を見てください」と言い、スクリーンにSUNGHOONの顔がアップで映し出される。「好きになってほしくてやっています。僕も22歳の男ですから」と、TBS系ドラマ『Eye Love You』でチェ・ジョンヒョプが放った名セリフを再現し、会場を大いに沸かせた。その流れで続けてJAYもやることに。しかしメンバーから「JAYさんは“5歳”でやったら?」「可愛くやって?」とお願いされ、「僕も……5歳の男ですから…。これでいいの!?」と、恥ずかしそうに再現した。
ライブ後半戦は、トロッコに乗りながら「Your Eyes Only」を歌唱。そのままアリーナ後方のステージへ移動し、スタンドマイクで「Scream」を爽やかにパフォーマンスした。アイソレーションのダンスと中毒性のあるサビが特徴的な「Sweet Venom」、そして「Go Big or Go Home」とノンストップでキレッキレのパフォーマンスを披露し、会場は大盛りあがり!
雰囲気をガラリと変え、シックな大人っぽいブラックの衣装に身を包んだ7人がステージに再登場。「Hundred Broken Hearts」を切なくも力強く歌い上げた。そして「Moonstruck」のダンスパフォーマンスは、もはや芸術。7人の美しいビジュアルと美声、神秘的なダンスが見事に融合しており、一瞬たりとも目が離せなかった。やはりENHYPENは、楽曲の世界観をパフォーマンスに落とし込むスキルが圧倒的である。日が沈み暗くなった会場に浮かぶペンライトも星空のように輝いていて、より一層、感動的だった。
ライブ終幕前の最後の挨拶ではSUNGHOONが「明日(12日)、カムバックですよね? ここで先に披露しちゃいましょうか!?」と、新曲を早く披露したくてうずうずしている姿が微笑ましかった。そしてNI-KIは「日本に来るたびに思うのが、最初から最後まで皆さんが立って見てくださっているじゃないですか。些細なこと一つ一つまでに感謝の気持ちがいっぱいです。日本に来たら日本のお水を飲んで、なんかちょっといつもより爆発するような感じがします。日本人なんでね(笑)。今までのコンサートの中で一番、自分らしさを出せたような気がしてすごく楽しかったです」と嬉しそうに話し、「ENGENE、ずっと一緒にいますよね? 約束できますか? 僕もいつまでもENGENEの味方ですし、そばから離れないので、浮気するなよ~!」と呼びかけると、それに答えるかのように会場からは歓声が送られた。さらにJAYが「一緒に歩いていくその手、離しちゃダメですよ。信じていいよね? 僕は絶対、離さないよ」と胸キュンフレーズをバッチリ決めた。そしてJUNGWONは、「ENGENEと一緒に歩く道がいくら険しくても、僕たちがその道を花畑にしていきます。信じても大丈夫です」と力強く語った。
本編ラストはHEESEUNGのピアノ演奏から始まった「XO (Only If You Say Yes)」と、「Paranormal」。ステージの端から端まで移動し、少しでもENGENEの近くで声を届けようとする7人の姿が印象的だった。アンコールでは「Always」、「SHOUT OUT」、「Blossom」の3曲を披露し、最後まで全力で駆け抜けた公演は幕を閉じた。
前回のツアーよりも格段にパワーアップし、彩り豊かなパフォーマンスでENGENEを魅了した7人。一体ENHYEPENは、どこまで進化し続けるのだろう。7人の次なる飛躍を期待せずにはいられないドーム公演だった。
Text by 紺野真利子
(P)&(C) BELIFT LAB Inc.
◎セットリスト
【ENHYPEN WORLD TOUR ‘WALK THE LINE’ IN JAPAN】
※2024年11月10日(日)公演
1. Brought The Heat Back
2. FEVER
3. ParadoXXX Invasion
4. Future Perfect (Pass the MIC) [Japanese Ver.]
5. Given-Taken [Japanese Ver.]
6. Lucifer
7. Teeth
8. Blessed-Cursed [Japanese Ver.]
9. Fatal Trouble
10. Bite Me [Japanese Ver.]
11. Highway 1009
12. Not For Sale
13. Your Eyes Only
14. Orange Flower (You Complete Me)
15. Scream
16. Tamed-Dashed [Japanese Ver.]
17. Sweet Venom
18. Go Big or Go Home
19. Hundred Broken Hearts
20. Still Monster
21. Moonstruck
22. XO (Only If You Say Yes)
23. Paranormal
<アンコール>
1. Always
2. SHOUT OUT
3. Blossom
◎ツアー情報
【ENHYPEN WORLD TOUR ‘WALK THE LINE’ IN JAPAN】
2024年11月9日(土)、10日(日)埼玉・ベルーナドーム
2024年12月28日(土)、29日(日)福岡・みずほPayPayドーム福岡
2025年1月25日(土)、26日(日)大阪・京セラドーム大阪
J-POP2024年11月23日
Billboard JAPANとSpotifyによるコラボレーション・プレイリスト「Top Japan Hits by Women」が、11月22日に更新された。 Billboard JAPAN Hot 100からWomen Songs … 続きを読む
J-POP2024年11月23日
2024年12月末をもって無期限の活動休止を発表している和楽器バンドのツアー【和楽器バンド Japan Tour 2024 THANKS ~八奏ノ音~】が、11月22日・23日の東京・LINE CUBE SHIBUYAからスタート、そのオ … 続きを読む
J-POP2024年11月23日
DECO*27が、新曲「モニタリング」のミュージックビデオを公開した。 新曲「モニタリング」は、ドアスコープを覗き込む初音ミクを起点に物語が始まる歌謡曲ベースハウス。 冒頭はドアベルとノックの効果音から楽曲がスタートしており、「 … 続きを読む
J-POP2024年11月23日
荒谷翔大がソロとして初めて客演を迎えた楽曲、「Focus feat. 鈴木真海子」を12月6日に配信リリースすることが決定した。 10月に配信リリースした最新曲「Focus」に、鈴木真海子(chelmico)がリリックを書き下ろし歌 … 続きを読む
J-POP2024年11月23日
ももいろクローバーZが12月18日に発売する『ももいろクリスマス2023 PLAYERS』LIVE Blu-ray&DVDより、「momo」のライブ映像を公開した。 今回公開された映像は、2023年12月23日・24日の2日 … 続きを読む