<ライブレポート>SUPER★DRAGON、“笑い”も“キュンキュン”も“かっこいい”も見せつけた主催フェス【SUPER★DRAGON DRA FES 2024】

2024年10月2日 / 20:00

 2024年9月27日に結成9周年を迎えたSUPER★DRAGON。毎年のように行っている周年記念ライブイベント【DRA FES】が、今年は埼玉・大宮ソニックシティにて開催された。

 【DRA FES】とは、いつものライブとは異なり、ゲームやトークなどを交えたバラエティ色の強い、メンバーそれぞれのキャラクターが深く楽しめる嬉しいイベント。今年はクールなグラフィティアートやメンバーが落書きを施した黒板を設置した“龍崎高校”の教室を舞台に繰り広げられた。

 開演時間と同時にチャイムが鳴り、学ランを着たメンバーが登場すると、客席からは大きな歓声が上がり「Strike Up The Band」からスタート。一気に会場の温度を上げ、メンバーが個性的な自己紹介をするなか、飯島颯が教室を見回して「僕は龍崎高校の生徒会長を謳っているんですが、知らぬ間に学校が荒れてビビってます!」と驚きの表情。その設定に乗るように、古川毅が「行くぞお前ら!」と叫び、ジャン海渡が「お前ら気合い入れろよな!」と煽るとBLUE(ファンネーム)が応えるように歓声を上げた。

 早速始まった「BLUEに聞いたメンバーイメージランキング」のコーナーでは、「一番無人島で生き残れそうなメンバーは誰!?」という質問に対し、メンバーがそれぞれ答えるも順位を当てるメンバーは少なく、なかなかの難問に。そんななか、メンバーとBLUEが、“無人島で生きられないのは田中洸希”という意見が一致し、田中が「ナメすぎだろ!?」と叫ぶシーンも。対してメンバーがほとんど強く生き残れるメンバーとして1位に選んだ志村玲於がBLUEのアンケートでは2位になり、1位に松村和哉が選ばれたことで松村が「玲於くんより“脳筋”だと思われているのは悔しい…」とつぶやくと、志村は「なんだよ!」と鋭くツッコみ会場は大爆笑に包まれた。

 「学園祭に来たほかの学校の女子に恥ずかしくない対応をする」という設定で行われた「キュンキュン大喜利」では、“クレープを一口も食べずに落としてしまった女の子にひと言”というなかなかの難しいお題に、松村は「俺食べるって!」とはいつくばって食べようとする姿をメンバーが必死に止め、その貪欲に笑いを獲りに行くスタイルに感服。その後、柴崎楽が「一緒におうちで作る?」とキュートに答えると、その後ろを田中が興奮して駆け回るなど盛り上がるも、松村が「まずは人として掃除だろ!」と切れ味のいいツッコミで会場を笑わせた。さらに“文化祭の準備中に手が重なってしまった女の子にひと言”では、鉄道オタクとして名を知られる伊藤壮吾が「あ、安全確認しよっか」とキャラを貫き沸かせるなど、それぞれの個性でBLUEの胸を射抜いていった。

 その後も様々な設定での大喜利でキュンキュンさせた後、ジャンが「もっとみんなをキュンキュンさせちゃいましょうか!」と「Sweets」を披露。BLUEのコールが重なり、池田彪馬が唇に人差し指を当ててウィンクをするとBLUEからは歓声が上がった。ダンスブレイクではしっかりとクールに魅せていくさすがのパフォーマンスに圧倒されていると、池田に古川がバックハグをしたり、田中が〈甘すぎるKissをしよう〉というフレーズに合わせて投げキッスをして会場を盛り上げた。

 「Pretty Girl」では、客降りをして通路を練り歩きBLUEとのコミュニケーションを楽しむなど、“ファン感謝祭”のようなハッピーな空気感に。その後、志村、古川、ジャン、飯島の“ファイヤードラゴン”が2018年リリースの楽曲「PAYAPAYA」を披露。実は、ファイヤードラゴンver.はまだ音源化されておらず、BLUEにとってとても貴重なステージとなった。ビジョンにはまだ幼いメンバーたちがこの曲を歌う映像が映し出され、とってもエモーショナル。当時はがむしゃらに踊っている姿が、今はスタイリッシュに、そして抜け感さえ持つ振りに大きな成長を感じることができた。それぞれが楽しそうに歌う姿も印象的だ。

 続いて伊藤、田中、池田、松村、柴崎による“サンダードラゴン”が登場し、池田が「INAZUMA」とタイトルコールをすると悲鳴に似た歓声が上がり、ビジョンに再び幼いころにこの曲を歌った時の映像が映し出されていく。当時小中学生だった彼らのパフォーマンスと、全員が20歳を超え、大人になった今、魅せるパフォーマンスは全く違い、表現力、歌唱力、パフォーマンス力もすべてが成長していることを感じることができる。この2曲で、成長期、思春期のこの9年をSUPER★DRAGONに捧げてきた彼らを体感し、特別な想いになったBLUEも多いはずだ。

 全員がステージに再登場すると、今度は「スポーツチャンバラ対決」を開催。ライブパフォーマンスと同じくらいの熱量で全員が一気に死闘を繰り広げ、生き残った柴崎とジャンが戦うも、冷静な柴崎が優勝。会場全体を巻き込んだ「借り物競争」では、メンバー4人以上の誕生日を覚えている人や、細長いもの、2020年以前のグッズ、“なんで今日これ持っているの?”というものなど難易度の高いお題ばかり。メンバーが客席を走り回り探し出すなか、なかでも簡単に思えた“伊達メガネ”を引いた松村がサングラスを持ってきてしまい、先生の“チビドラ”から“×”を下され、すべてのポイントを集計した後、これが大きな理由となり、罰ゲームをすることに。

 その内容は、なんと会場の外に1人で行き、全力で1曲パフォーマンスをし、その様子を会場内でみんながビジョンで見届けるというもの。なかなかのチャレンジングな罰ゲームに会場からざわめきがあがるも、ダッシュで外に向かった松村は「Untouchable MAX」を全力でパフォーマンス! 最初から振り切った松村は上着を脱ぎ、シャツも投げたりとキレッキレのダンスを会場外の人通りの多い広場で披露していると、ステージ上でパフォーマンスをしていたメンバーもその様子を見てお腹を抱えて転げまわりながら大爆笑! 最後にハイキックをキメるとメンバーたちから「あいつ、すげぇわ…!」「カッコよすぎる…!」とみんなが感嘆した。戻ってきた松村は、踊っていた後ろにダンスをしている女子高生がいたらしく、「めっちゃ踊れるじゃん」と言われたことを報告。古川が「ここから+KIRARI(ファンコミュニティアプリ)に入ってくれるかもよ」と言うと会場がさらに笑いに包まれた。

 さらに今回のドラフェスでは、メンバーのパートチェンジにも挑戦。ダンサーとボーカル、ラップを入れ替え「SUPER★DRAGON」を披露すると、志村と伊藤の歌声や、飯島、柴崎のラップに会場は盛り上がりを見せた。疾走感あふれる真っ直ぐなラブソング「AIKOTOBA」では、ジャンがマイクを手に取りしっかりとソロで歌う…と思いきや、途中からジャンの父親が訳したというトルコ語で歌唱。ダンサーの盛り上げ曲として人気の「SAWAGE!!!!」では池田、古川、田中、松村が登場し、作詞作曲を手掛けた松村が「この曲作ったの誰だと思ってんだよ!」と煽り見事にパフォーマンス! しっかりと会場を盛り上げた。

 その後新衣装で登場しなおすと、田中の赤髪から垂れる赤い汗をしっかりと柴崎が拭き「ありがと」とお礼を言うほっこりなシーンも。シャッフルコーナーに触れ、古川が「ダンサーの定番曲となっている『SAWAGE!!!!』を最初は死にそうになって披露していたのが分かったよね」とその大変さを再確認。ジャンは「お前らが仲間でよかったわ! 最高の9人だぜ!」と嬉しそうに笑い合い、「そろそろカッコいい俺ら、観たくない!?」と叫び、「Downforce」から後半戦がスタート。赤い光に包まれ緩急で引き込む圧倒的なパフォーマンスに“これぞスパドラ”の力強く、妖艶さを持ち合わせたダンスを見せた。長く愛され続けている名曲「BAD BOY」では、メンバーが楽しそうに、嬉しそうにダンスをしていく姿がとても印象的だ。本編ラストの「Reach the sky」ではタオルを振り回し全員が肩を組んでピースフルな空気と、BLUEの大きなコールに包まれた。

 アンコールでは、客降りで2階席まで足を延ばしBLUEとのコミュニケーションを楽しんだ後、それぞれが9周年の感謝を述べた。池田は、「9周年を迎え、和哉と楽はもうすぐ半分以上の人生を(スパドラに)捧げていることになっちゃうんですが、それくらいひとりひとりがスパドラに人生をかけていて。ここで満足していないですし大きな目標に突き進んでいけたら…」と決めようとするも最後に噛んでしまいメンバーにイジられる場面も。飯島は「これから先も僕らとBLUEの物語は続いていきます」、古川は「めちゃくちゃこだわりが強い僕たちが一番こだわっているのがこの9人でやっていくということなんですよ。この9人でこの日を迎えられたことを嬉しいと思いますし、この奇跡を抱きしめながら10年目を歩んでいきたいと思います」と熱く語ると、ジャンは「あらためて9人で1人も抜けずにやってきたことがすごいと思います。この8人を笑わせるために生まれてきたと言っても過言ではない!」とスパドラへの想いを語った。最年長の志村は「これから先も生意気な弟たちにいじられながら、みなさんとも一緒に思い出を作って、この一瞬が最高のものになったって言えるくらいのものを作り上げていこうと思います」と頭を下げると、その頭を隣のジャンが支えてお辞儀をさせるように見せるなど早速いじり、田中は「お兄ちゃん、ありがとうね」と声をかけ、会場は拍手に包まれた。

 10代・20代を共に過ごし、様々な壁を乗り越えて絆を確かめ合う彼らが、この日最後に選んだ曲は「BROTHERHOOD」。メンバー同士がグータッチやハグをしたり、ときに松村が池田を押し倒したりわちゃっとしながら歌う姿に、この曲の歌詞にもあるように“1人じゃ叶えられない同じ夢を見てきた”みんなだからこそできることが体現された、素敵な一夜だった。

Text by 吉田可奈
Photo by 小坂茂雄

◎公演情報
【SUPER★DRAGON DRA FES 2024】
2024年9月28日(土)埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール


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