【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト『TTPD』通算15週目の首位、キャロル・キング『つづれおり』の記録と並ぶ

2024年8月19日 / 10:00

 テイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』が通算15週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 1位に初登場した2024年5月4日付から7月20日付まで12週間連続で1位を独占した後、8月10日付から今週(8月24日付)まで3週連続、通算15週目の首位を獲得した『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』。

 女性アーティストの記録では、2011年から2012年に通算24週間を記録したアデルの『21』、1992年から1993年に20週を記録したホイットニー・ヒューストン主体のサウンドトラック『ボディガード』に続く3番目の記録で、1971年に同15週を記録したキャロル・キングの『つづれおり』と並んだ。

 今週の集計期間(2024年8月9日~8月15日)には、セールスが28,000(67%減少)、ストリーミングが57,000(1%減少)を記録して、累計85,000ユニット(40%減少)を獲得。週間再生回数は全31曲で7,477万回を記録した。ストリーミング・チャートでは2位から3位に順位を下げたが、セールス・チャートでは8週目の1位を獲得している。

 テイラー・スウィフトは、今週でBillboard 200での首位獲得総週を84週目に更新して、ソロ・アーティストとしてはエルヴィス・プレスリーのもつ67週をさらに引き離し、史上最長記録を塗り替えた。首位獲得総数は自己最多記録を塗り替えて、ザ・ビートルズ(19作)に続く2番目、ソロ・アーティストとしてはジェイ・Zの14作に並び同率のトップに立っている。

 今週の集計期間8月8日から10日にオーストリアの首都ウィーンで開催が予定されていた【The Eras Tour】は、コンサート会場を狙ったテロが計画されていたことを受け、7日に中止が発表された。2023年3月17日からスタートした同ツアーでは、今回が初の中止となる。なお、8月15日から20日までの5日間に英ロンドンのウェンブリー・スタジアムで予定されているツアーは、開演時間を変更する等して現在まで予定通り開催されている。

 今週の集計期間最終日の8月15日には、公式ウェブサイトで6時間限定で新しいデジタル・アルバムをリリースしていて、このアルバムには6月2日にフランスのリヨンで開催された【The Eras Tour】で録音された「ザ・プロフェシー」のライブ・バージョンがボーナス・トラックとして収録されている。

 また、同15日には先週リリースされたデジタル・アルバムが6時間限定で再入荷されていて、このアルバムには6月22日に英ロンドンで開催された【The Eras Tour】で録音された「サンキュー・エイミー」のライブ・バージョンが収録されている。この曲は、4月にリリースされたアンソロジー盤では「thanK you aIMee」と記載されていて、大文字部分がキム・カーダシアンを意識した「KIM」とされていたが、8月15日に発表した新バージョンは、イェー(カニエ・ウェスト)を意識したとみられる「thank You aimEe」(大文字部分がYE)に変更されている。

 それらの新バージョンをリリースしたこともあり、『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』は今週の週間セールスのうちデジタル・アルバムだけで約1万枚を売り上げている。なお、デジタル・アルバムのセールスを除いても75,000ユニットを獲得していたことになり、2位にランクインしているチャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』を上回り1位を獲得していたことになる。

 その『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』は、前週から13%増加の72,000ユニットを獲得して、先週の3位から2位に最高位を更新した。6月22日付で10位にTOP10入りしてから、8位、6位、5位、5位、7位、8位、4位、3位、2位と着実に順位を上げている。8月11日に米サンフランシスコで開催された【アウトサイド・ランズ】では、ノリの悪いVIP席の客を煽った「ホット・トゥ・ゴー!」が話題になった。

 モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(63,000ユニット / 1%増加)は先週の4位から3位に上昇して、ストリーミング・チャートでは9週目の首位を獲得。ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(57,000ユニット / 1%増加)も5位から4位、ザック・ブライアンの『ザ・グレート・アメリカン・バー・シーン』(48,000ユニット / 6%減少)も7位から5位に順位を上げた。

 先週6位に上昇したチャーリーXCXの『ブラット』(47,000ユニット / 16%減少)は同位をキープして、ノア・カーンの『スティック・シーズン』 (38,000ユニット / 3%増加)は9位から7位に上昇。モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(38,000ユニット / 2%増加)は先週に続き8位にランクインして、映画『ツイスターズ』のサウンドトラック(34,000ユニット / 7%減少)は10位から9位、ザック・ブライアンの『ザック・ブライアン』(34,000ユニット / 6%増加)は12位から10位に上昇した。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月23日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』テイラー・スウィフト
2位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン
3位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
4位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
5位『ザ・グレート・アメリカン・バー・シーン』ザック・ブライアン
6位『ブラット』チャーリーXCX
7位『スティック・シーズン』ノア・カーン
8位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
9位『ツイスターズ』サウンドトラック
10位『ザック・ブライアン』ザック・ブライアン


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