【ビルボード 2024年上半期Top Lyricists】3指標でトップの大森元貴が1位に Ayase/清水依与吏が続く

2024年6月7日 / 04:00

 2024年の上半期Billboard JAPAN作詞家チャート“Top Lyricists”にて、Mrs. GREEN APPLEのフロントマン、大森元貴が1位に輝いた。

 本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”にチャートインした楽曲を作詞家別にランキング化したもの。大森はストリーミング、動画再生、カラオケで1位を獲得しており、特に、2023年年間作詞家チャート“Top Lyricists”から続いての1位となったストリーミング指標においては、同指標2位のAyaseに27万ポイント以上の差をつけている。さらに、今回の加算対象となった楽曲をさらってみると、「ケセラセラ」「ダンスホール」「Soranji」といった、長期にわたって“JAPAN Hot 100”にチャートインし続けてきた楽曲が並んでいることがわかる。「ケセラセラ」と「Soranji」は累計3億回再生、「ダンスホール」は累計5億回再生をそれぞれ突破しており、Mrs. GREEN APPLEのストリーミングにおける強さを物語っている。いずれもCM/映画などのタイアップ曲だが、それらをきっかけにストリーミングやラジオ、動画再生を中心に楽曲が聴かれ、そこからさらにカラオケで自ら歌って楽しむ、という流れは引き続き維持されていると言えるだろう。

 2位には、2023年年間作詞家チャートから引き続きAyaseが登場。2023年に各チャートを席巻する大型ヒットとなった「アイドル」は2024年に入っても高順位を維持し続けているほか、新たにアニメタイアップとして好成績を残している「勇者」、そしてリリースから3年以上が経ってもなお“Hot 100”や“Top Streaming Songs”に登場し続けている「夜に駆ける」など、長期的に聞かれ続けている楽曲が多いAyase。本チャートの総合順位とストリーミング指標の推移を比較すると、動きがほぼ同期していることから、楽曲が聴かれる主なチャネルはストリーミングが中心となっていることが伺える。

 また3位には、2021年8月の配信リリース以降、ストリーミングとカラオケを中心とした複数指標においてヒットを継続している「水平線」をはじめ、「高嶺の花子さん」などのロングヒット作品の強さが顕著な清水依与吏(back number)が2023年年間作詞家チャートでの5位から浮上している。続く4位は、5月22日に「怪獣の花唄」のストリーミング累計再生回数が7億回を突破したVaundyに。2023年11月にストリーミングを中心に再び伸びを見せた「踊り子」や、24年1月のリリース以降複数指標で上位を維持している「タイムパラドックス」など、以前からのロングヒットと新曲が共に支持を得ているのが特徴的だ。

 そして5位は、2023年年間作詞家チャートで3位に登場したOfficial髭男dismの藤原聡に。『第74回NHK紅白歌合戦』への出演や、『劇場版SPY×FAMILY CODE: White』の主題歌「SOULSOUP」のリリースに加え、2022年のヒット曲「Subtitle」「ミックスナッツ」もロングヒットを維持しており、CDセールス以外の5指標でトップ10入りを果たしている。

Text by Haruki Saito

【2024年上半期Billboard JAPAN Top Lyricists】トップ20
1位 大森元貴(Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」「ダンスホール」「Soranji」)
2位 Ayase(YOASOBI「アイドル」「勇者」「夜に駆ける」)
3位 清水依与吏(back number「水平線」「高嶺の花子さん」「冬と春」)
4位 Vaundy(Vaundy「怪獣の花唄」「タイムパラドックス」「踊り子」)
5位 藤原聡(Official髭男dism「Subtitle」「SOULSOUP」「ミックスナッツ」)
6位 R-指定(Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」「二度寝」「のびしろ」)
7位 常田大希(King Gnu「SPECIALZ」「カメレオン」「白日」)
8位 あいみょん(あいみょん「マリーゴールド」「愛の花」「君はロックを聴かない」)
9位 優里(優里「ドライフラワー」「ビリミリオン」「ベテルギウス」)
10位 秋元康(櫻坂46「何歳の頃に戻りたいのか?」、乃木坂46「Monopoly」、SKE48「愛のホログラム」)
11位 tuki.(tuki.「晩餐歌」「サクラキミワタシ」「地獄恋文」)
12位 米津玄師(米津玄師「さよーならまたいつか!」「KICK BACK」「Lemon」)
13位 藤井 風(藤井 風「花」「満ちてゆく」「きらり」)
14位 TOPHAMHAT-KYO(Ado「唱」「ウタカタララバイ (ウタ from ONE PIECE FILM RED)」、FAKE TYPE「FAKE LAND」)
15位 n-buna(ヨルシカ「晴る」「ただ君に晴れ」「春泥棒」)
16位 Fukase(SEKAI NO OWARI「最高到達点」「Habit」「タイムマシン」)
17位 福島智朗(Omoinotake「幾億光年」「蕾」「EVERBLUE」)
18位 はっとり(マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」「恋人ごっこ」「リンジュー・ラヴ」)
19位 宇多田ヒカル(宇多田ヒカル「First Love」「何色でもない花」「道」)
20位 長屋晴子(緑黄色社会「花になって」「ナイスアイディア!」)

集計期間:2023年11月27日(月)~2024年5月26日(日)


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