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現地時間2024年5月21日、米トーク番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』でビリー・アイリッシュがずっとなりたかった自分にようやくなれたと司会のスティーヴン・コルベアに語った。
ビリーは、先週リリースしたばかりの3rdアルバムについて「“ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト”は大人になってから初めて、そしておそらく私のクリエイティブな人生において初めて……今まで作った作品で最も偽りがないと思います」と説明した。
「(最新アルバムは)とても私らしいと感じますし、音楽もビジュアルもすべて私そのもので、正直恐ろしくて、今まさに震えています」と彼女がコルベアに述べると、彼はそのように自分をさらけ出すには、そうする勇気と自分を守るために作ったキャラクターの仮面を外す必要があると返答した。
先月公開された米ローリング・ストーンのカバー・ストーリーで、彼女はこれまではキャラクターを演じているような気がしていたと語っていたが、その意味を尋ねられたビリーは、“とても若い”ティーンエイジャーとして最初の曲を発表した後、オーディエンスが自分を“1つのもの”として考えているように感じたため、人々が考えたキャラクターを演じざるを得なかったと答えた。
2ndアルバム『ハピアー・ザン・エヴァー』は「“私に何をすべきか指図できない!私はやりたいことを何でもやるつもりだし、それがこれ!”という反応でした。少し行き過ぎたかもしれません……本当に主張を証明したかったので、やり過ぎたと思いますが、必要なことでした。“私はあなたが思っているような人間ではない”ということを演じる必要がありました。当時、私はただ自分を見てもらい、自分自身を表現し、人は多面的でありうること、そして私もそのうちの1人であるということを示したかっただけだと気づきました」と続けた。
また、ビリーは自分の芸術のためなら苦難もいとわないとも語り、今年の【グラミー賞】の翌日、朝7時に起床し、米カリフォルニア州サンタ・クラリタの“よくわからない”場所に車で行き、アルバムのカバー・アート撮影のため、服を着たまま水深3メートルの水槽の中で6時間を過ごしたことを明かした。「私は巨大なプロ・クラブの短パンみたいな大きくて長いパンツを履いていました。保温性のある長袖、ボタンのあるフランネルを着て、ネクタイをして、指輪を付け、アームウォーマーをして、ブレスレットを付け、重りをつけていました。重りは私に巻き付けていました」と、すべて自分のアイデアであることを誇らしげに打ち明けた。
別のコーナーで、コルベアは2021年のドキュメンタリー作品『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』からの自身の音楽的な背景について家族を“歌”と表現したビリーの発言について質問した。これに対して、彼女は笑うと、「えっと、私の家族はとても音楽的で、ずっとそうだったし、今もそうです」と説明した。「どの家族もこんな感じだと思って育ちました。いつもみんなで歌って、家族で音楽を演奏していると思っていました」と続けた。
スタジオにいる観客の笑いを誘うと、ビリーは本当にすべての家族がそうだと思っていたと誓った。「私たちは大ファンなんです。家族全員、音楽のファンです」と彼女は言った。「私たちは音楽を愛していて、それがすべての原点だと思います」と述べた。前日の夜、家族全員でザ・ビートルズのハーモニーを歌いながらギターを弾いたと彼女は明かし、「いつもそうだったし、とても素晴らしいことです」と述べた。
さらにコルベアは、ラナ・デル・レイが先月の【コーチェラ】でビリーを“私たちの世代の代弁者”と呼んだことについて、「プレッシャーは感じないで。尊敬するアーティストにそう言われたのはどんな気分だった?」と質問した。
ビリーは、ラナからの賛辞について“ありえないことです”と言い、ラナが彼女の同世代の代弁者と呼んで称賛した。自分が今のような人間であり、アーティストである“理由のトップ3”のうちの1つがラナの存在で、そもそも音楽を作り始めた理由でもあると述べた。「彼女がそう言うのを聞くのはクレイジーでした」とビリーは振り返り、「彼女のことが大好きです」と語った。故エラ・フィッツジェラルド、故チェット・ベイカー、故ジュリー・ロンドン、ジョニー・マティスといった往年のレジェンドたちから受けたインスピレーションを挙げながら、コルベアはビリーにスタンダード・アルバムのレコーディングを考えているかと尋ねると、「そうですね、是非いつかやってみたいです」と嬉しそうに笑った。
コルベアが、番組で演奏する予定の曲を尋ねると、ビリーは少し顔を赤らめ、笑いながら「ランチ」を披露すると答えた。その後、彼女はチェック柄のキャップを後ろ向きに被り、オーバーサイズのベースボール・ジャージ、ストライプのネクタイにチェック柄のキュロットという服装で兄でありプロデューサのフィニアスとバンドと共に、ストロボで照らされた暗いステージで女性同士の愛へのオマージュを歌い、この夜の出演を締めくくった。
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