スティーヴ・アルビニが61歳で死去、ニルヴァーナやピクシーズの伝説的エンジニア/プロデューサー

2024年5月9日 / 11:30

 厳しいことで有名だった音楽プロデューサー/レコーディング・エンジニアで、ノイズ系インディー・ロック・バンド、シェラックとビッグ・ブラックのフロントマンだったスティーヴ・アルビニが61歳で死去した。米シカゴにあるアルビニのスタジオ、エレクトリック・オーディオ・レコーディングスのスタッフによると、彼は現地時間の火曜日の夜(2024年5月7日)に心臓発作で亡くなったという。

 “プロデューサー”という肩書きを嫌い、代わりに“エンジニア”と呼ばれることを好んだアルビニは、2,000枚以上のアルバムに携わり、そのほとんどがアンダーグラウンドやインディーズ・バンドのものだったと2018年のインタビューで語っていたが、彼は1980年代後半から1990年代前半にかけて最も重要で影響力のあった2バンドのプロジェクトにも関わっていた。

 ニルヴァーナの最後のフル・スタジオ・アルバムである1993年の『イン・ユーテロ』のレコーディングに加え、ニルヴァーナのボーカル、故カート・コバーンのお気に入りのバンドの一つだったピクシーズの1988年のアルバム『サーファー・ローザ』にも携わった。

 PJハーヴェイのひりひりとした1993年のアルバム『リッド・オブ・ミー』やブッシュの『レイザーブレード・スーツケース』など、メジャー・レーベルの一流アーティストのアルバムや、アージ・オーバーキル、ジーザス・リザード、タールなど、地元シカゴの人気インディーズ・バンドのアルバムを常に行き来していたアルビニは、ビッグ・ブラック、レイプマン、シェラックなど、一連のハードコアやノイズ・バンドを率いるミュージシャンとしても活躍していた。

 1962年7月22日に米カリフォルニア州パサディナで生まれたアルビニは、搾取的と捉えていたメインストリームの米音楽業界において、断固としたアウトサイダーとして自らを位置づけ、シカゴにある自身のスタジオでレコーディングしたアルバムについて従来のプロデューサー印税の受け取りを拒否した。

 シェラックは来週、10年ぶりとなるアルバム『トゥ・オール・トレインズ』をリリースし、6月に英国での一連の公演を経て、7月にシカゴ、ニューヨーク、ロサンゼルスでの米公演を開催予定だった。

 受賞歴のあるポーカー・プレイヤーでもあったアルビニは、年間数十枚のアルバムを手がけることも多く、最近もこの猛烈なペースを維持していた。2022年には度々コラボしているフォーク・シンガーのニーナ・ナスターシャと再びタッグを組んだり、この2年の間ブラック・ミディ、スペア・スネア、リタジー、コード・オレンジのアルバムに携わっていた。


音楽ニュースMUSIC NEWS

Kvi Baba、ニューAL『Shout Out to Jesus』8/13デジタルリリース決定

J-POP2025年8月2日

  Kvi Babaが、ニューアルバム『Shout Out to Jesus』を8月13日にデジタルリリースすることが決定した。   アルバムには「Friends, Family & God feat. G-k.i.d & … 続きを読む

ラックライフ、11月東阪ワンマンツアー開催決定

J-POP2025年8月2日

  ラックライフが、2025年11月9日大阪・梅田 CLUB QUATTRO、11月20日東京・恵比寿 LIQUIDROOMにて、ワンマンツアー【ラックライフ TOUR 2025】を開催することを発表した。   2025年に結成17周年を迎 … 続きを読む

山下大輝 × 畠中祐、1st EP『Share』初回限定盤トレーラー公開

J-POP2025年8月2日

  山下大輝 × 畠中祐が、1st EP『Share』初回限定盤トレーラーを公開した。   初回限定盤には新曲「微炭酸アドレセンス」のミュージックビデオに加え、EPのジャケット撮影とミュージックビデオのメイキングが収録されているそうだ。   … 続きを読む

Hedigan's、ニューEPコンセプトムービー『dancing on your eyes』公開

J-POP2025年8月2日

  Hedigan’sが、ニューEP『doyes』のコンセプトムービー『dancing on your eyes』を公開した。   EP『doyes』は、あえて狙いやメッセージを持たず、自然に生まれたグルーヴやフレーズを形にして … 続きを読む

超学生、新曲「しゅきしゅきメイドマスカレイド」MV公開

J-POP2025年8月2日

  超学生が、新曲「しゅきしゅきメイドマスカレイド」のミュージックビデオを公開した。   「しゅきしゅきメイドマスカレイド」は、作詞・作曲・編曲をチバニャンが担当しており、ご主人に恋しているヤンデレ猫耳メイドの愛の形が可愛さと狂気が共存する … 続きを読む

Willfriends

page top