【米ビルボード・アルバム・チャート】ビヨンセ『カウボーイ・カーター』2週連続首位、J.コール/TOMORROW X TOGETHERが続く

2024年4月15日 / 13:00

 ビヨンセの『カウボーイ・カーター』が2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週1位に初登場した『カウボーイ・カーター』は、2週目の集計期間(2024年4月5日~4月11日)にストリーミングが103,000(54%減少)、セールスが20,500(88%減少)、トラックによるユニットは2,000(70%減少)をそれぞれ記録して、累計125,500ユニット(69%減少)を獲得した。アルバムの週間再生回数は、1億3,269万回を記録している。

『デンジャラスリィ・イン・ラヴ』(2003年 / 1週)
『B’DAY』(2006年 / 1週)
『アイ・アム… サーシャ・フィアース』(2008年 / 1週)
『4』(2011年 / 2週)
『ビヨンセ』(2013年 / 3週)
『レモネード』(2016年 / 1週)
『ルネッサンス』(2022年 / 1週)
『カウボーイ・カーター』(2024年 / 2週)

 いずれも1位を獲得した上記のスタジオ・アルバム8枚中、2週以上を記録したのは『4』、『ビヨンセ』に続く3作目で、次週以降首位を獲得できれば、2013~14年に3週をマークした『ビヨンセ』と並ぶ自己最長記録を達成する。

 なお、3月29日のリリース時点ではデジタル・ダウンロードとストリーミングのみ公式サイト以外でも購入、再生可能で、フィジカルは公式ウェブサイトでのみ購入だったが、4月12日からはすべての販売店でもCDとアナログ盤が購入できるようになったため、次週はセールスが上昇する可能性が高い。

 続いて今週2位には、4月5日にサプライズ・リリースされたJ.コールの新ミックステープ『Might Delete Later』が初登場して、以下に続く7作目のTOP2入りを果たしている。

1位『Cole World: The Sideline Story』(2011年)
1位『Born Sinner』(2013年)
1位『2014 Forest Hills Drive』(2014年)
1位『4 Your Eyez Only』(2016年)
1位『KOD』(2018年)
1位『The Off-Season』(2021年)
2位『Might Delete Later』(2024年)

 コンピレーション・アルバムを除くと、その他には2016年にライブ・アルバム『Forest Hills Drive: Live』がランクインしているが、最高位は71位どまりだった。

 『Might Delete Later』は、初週ストリーミングが105,000(全12曲で1億3,795万回)、セールスが9,000、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録して、累計115,000ユニットを獲得した。なお、4月5日のリリース時点ではデジタル・ダウンロードとストリーミングのみ解禁されていて、CDやアナログ盤などのフィジカルは販売されていない。

 全12曲が収録された本作には、グッチ・メイン、キャムロン、バス、セントラル・シー、アリ・レノックス、ヤング・ドローなどのアーティストが参加していて、ケンドリック・ラマーがフューチャーとメトロ・ブーミンのジョイント・アルバム『ウィー・ドント・トラスト・ユー』収録の「Like That」でドレイクとJ.コールを批判したことに対するディス・トラック「7 Minute Drill」が収録されたことが大きな話題を呼んだ。

 初週、アルバムの中で最もストリーミングされた「7 Minute Drill」だったが、先日の【ドリームヴィル・フェスティバル】でこの曲の意図について観客に謝罪し、4月12日には「7 Minute Drill」がストリーミングのトラックリストから削除されている。なお、デジタル・ダウンロードは現時点でまだ購入可能だ。

 前述の『ウィー・ドント・トラスト・ユー』は先週の2位から4位にランクダウンしたが、続編となる『ウィー・スティル・ドント・トラスト・ユー』が4月12日にリリースされたため、次週(4月27日付)のチャートでは新作が上位にランクインする可能性が高い。

 続いて今週3位には、TOMORROW X TOGETHERのミニ・アルバム『minisode 3: TOMORROW』がデビュー。初動ユニットは107,500で、その内訳はセールスが103,500(今週のトップ・セールス)、ストリーミングが4,000(554万回)だった。高セールスを記録した本作は、バーンズ・アンド・ノーブル、ターゲット、公式ウェブサイトで販売された限定版を含む17種類のCDがリリースされている。

 今週は、『カウボーイ・カーター』(125,500ユニット)、『Might Delete Later』(115,000ユニット)、『minisode 3: TOMORROW』(107,500ユニット)の3作すべてが10万ユニットを突破していて、TOP3にランクインした作品がすべて10万ユニットを突破したのは、ドレイクの『フォー・オール・ザ・ドッグス』(145,000ユニット)、テイラー・スウィフトの『1989(テイラーズ・ヴァージョン)』(137,000ユニット)、ドリー・パートンの『ロックスター』(128,000ユニット)が達成した2023年12月2日付以来、約4か月ぶりとなる。

 先週の3位から5位に順位を下げたモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(72,000ユニット / 4%増加)を挟み、今週6位には米ワシントン州モンロー出身のシンガーソングライター=ベンソン・ブーンのデビュー・アルバム『ファイアワークス&ローラーブレーズ』が初登場して、自身初のランクインを果たしている。

 『ファイアワークス&ローラーブレーズ』は、初週ストリーミングが52,000(7,021万回)、セールスは4,000、トラックによるユニットは2,000をそれぞれ記録して、58,000ユニットを獲得した。なお、本作はCDが限定で販売されたのみで、セールスのほとんどはデジタル・ダウンロードの売上が占めている。

 『ファイアワークス& ローラーブレーズ』からは、リード・シングルの「ビューティフル・シングス」がソング・チャート“Hot 100”で最高2位を記録し、9週間TOP5にランクインする大ヒットとなった。

 以下、アリアナ・グランデの『エターナル・サンシャイン』(48,000ユニット / 17%減少)は4位から7位、ノア・カーンの『スティック・シーズン』(45,000ユニット / 2%増加)は7位から8位、オリヴィア・ロドリゴの『ガッツ』(43,000ユニット / 13%減少)は6位から9位、シザの『SOS』(40,000ユニット / 1%増加)は9位から10位にそれぞれ順位を下げている。

 今週は、2位に『Might Delete Later』、3位に『minisode 3: TOMORROW』、6位に『ファイアワークス& ローラーブレーズ』の3作がTOP10に初登場しているが、TOP10に3作が初登場するのは、Stray Kidsの『ROCK-STAR』が1位、クリス・ステイプルトンの『ハイアー』が3位、クリス・ブラウンの『11:11』が9位にそれぞれデビューした2023年11月25日付以来、約5か月ぶりのチャート・アクションとなる。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは4月19日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『カウボーイ・カーター』ビヨンセ
2位『Might Delete Later』J.コール
3位『minisode 3: TOMORROW』TOMORROW X TOGETHER
4位『ウィー・ドント・トラスト・ユー』フューチャー&メトロ・ブーミン
5位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
6位『ファイアワークス&ローラーブレーズ』ベンソン・ブーン
7位『エターナル・サンシャイン』アリアナ・グランデ
8位『スティック・シーズン』ノア・カーン
9位『ガッツ』オリヴィア・ロドリゴ
10位『SOS』シザ


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