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ジャック・ハーロウの「ラヴィン・オン・ミー」が通算6週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
1位に初登場した2023年12月2日付から今週(2024年2月24日付)まで、非連続で通算6週目の首位を獲得した「ラヴィン・オン・ミー」。ジャック・ハーロウにとっては、「インダストリー・ベイビー with リル・ナズ・X」(2021年 / 1週)、「ファースト・クラス」(2022年 / 3週)に続く3曲目の首位獲得で、「ファースト・クラス」の2倍となる自己最長記録を更新している。
今週の集計期間(2024年2月9日~2月15日)には、エアプレイが7,780万回(2%増加)、ストリーミングが2,160万回(7%減少)、セールスは5,000(7%減少)をそれぞれ記録して、エアプレイ・チャートで5週目の首位を獲得。デジタル・ソング・セールス・チャートでは20位から11位に再浮上した。その他、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでは、それぞれ13週目の首位を獲得している。
続いて今週2位には、2月11日にリリースしたビヨンセの新曲「Texas Hold ‘Em」が初登場して、通算22曲目のTOP10入りを果たした。
初週は、ストリーミングが1,920万回、セールスが39,000、エアプレイは480万回をそれぞれ記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートでは通算11曲目の首位を獲得した。3日後の2月14日には、インストゥルメンタルとアカペラ・バージョンもリリースされている。
「Texas Hold ‘Em」はカントリー・ソングとして制作された曲で、カントリー・ソング・チャートで自身初のNo.1タイトルを獲得。カントリー系のラジオを中心にプロモーションされたことから、カントリー・エアプレイ・チャートでは54位にデビューした。その他、ポップ・エアプレイ・チャートでは38位に初登場して、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャート、リズミック・エアプレイ・チャート、アダルトR&Bチャート、メインストリームR&B/ヒップホップ・チャートなど、ジャンルをクロスオーバーしてプレイされている。
「Texas Hold ‘Em」は、現地時間2024年2月11日に開催された【第58回 NFLスーパーボウル】の放送中に出演した米携帯電話会社ベライゾンのCMで発表され、同日にもう1つの新曲「16 Carriages」とともにリリースされている。「16 Carriages」は、初週ストリーミングが1,030万回、セールスが14,000、エアプレイは9万回をそれぞれ記録して、Hot 100では38位にデビューした。
両曲が収録されるニュー・アルバムは3月29日にリリースされる予定で、2022年にリリースした『ルネッサンス』に続く3部作の第2章としてプロジェクトをスタートさせている。
続いて、今週3位にもカニエ・ウェスト(イェー)とタイ・ダラー・サインによる新曲「Carnival」が初登場。カニエにとって通算21曲目、タイ・ダラー・サインはフィフス・ハーモニーの「ワーク・フロム・ホーム feat. タイ・ダラー・サイン」(2016年 / 4位)、ポスト・マローンの「サイコ feat. タイ・ダラー・サイン」(2018年 / 1位)に続く3曲目のTOP10入りで、リード曲としては初のランクインを果たした。
「Carnival」は、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で1位に初登場したコラボレーション・アルバム『Vultures 1』に収録された曲で、初週2,350万回を記録してストリーミング・ソング・チャートでは1位にデビューし、カニエは4曲目、タイ・ダラー・サインは初のNo.1タイトルを獲得した。
2曲が初登場したことで、先週3位に最高位を更新したベンソン・ブーンの「ビューティフル・シングス」は4位に、テディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は2位から5位、テイラー・スウィフトの「クルーエル・サマー」も4位から6位にそれぞれ順位を下げた。
シザの「スヌーズ」も5位から7位、ザック・ブライアンの「アイ・リメンバー・エヴリシング feat. ケイシー・マスグレイヴス」も6位から8位にランクダウンしたが、前者はR&Bソング・チャートは29週目、後者はロック&オルタナティブ・ソング・チャートとロック・ソング・チャートでそれぞれ25週目の首位を獲得している。
テイト・マクレーの「グリーディー」も7位から9位に順位を下げたが、ポップ・エアプレイ・チャートでは8週目の首位を獲得したのち、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで自身初のNo.1に輝いた。
続いて今週10位には、ノア・カーンの「スティック・シーズン」が先週の11位から上昇して、自身初のTOP10入りを果たしている。昨年は、6月に「ダイヤル・ドランク with ポスト・マローン」が25位、10月にザック・ブライアンの「サラズ・プレイス feat. ノア・カーン」が14位にランクインしたが、同曲でそれを上回る自己最高位を更新した。
「スティック・シーズン」はノア・カーンが単独で制作した曲で、他者のクレジットがないソロ・アーティストによる楽曲としては、ザック・ブライアンの「サムシング・イン・ザ・オレンジ」が2023年1月に同10位にランクインして以来、約1年ぶりのTOP10入りとなる。
「スティック・シーズン」は約1年半前の2022年7月にリリースされ、同年11月にはアダルト・オルタナティブ・エアプレイ・チャートで最高2位を獲得。オルタナティブ・ソング・チャートでは5週目の1位を獲得した。同曲が収録されたアルバム『スティック・シーズン』は、2月9日に新曲9曲を追加したデラックス盤がリリースされたことでポイントが上昇し、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で3位にランクインしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは2月23日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「ラヴィン・オン・ミー」ジャック・ハーロウ
2位「Texas Hold ‘Em」ビヨンセ
3位「Carnival」カニエ・ウェスト&タイ・ダラー・サイン
4位「ビューティフル・シングス」ベンソン・ブーン
5位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
6位「クルーエル・サマー」テイラー・スウィフト
7位「スヌーズ」シザ
8位「アイ・リメンバー・エヴリシング」ザック・ブライアン feat. ケイシー・マスグレイヴス
9位「グリーディー」テイト・マクレー
10位「スティック・シーズン」ノア・カーン
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