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米LAを拠点に活動する音響派シンガー・ソングライター、ジュリア・ホルターが、2024年3月22日に6枚目となるアルバム『Something in the Room She Moves』を<Domino>からリリースする。
最新作ではホルターの「現在」に着目した世界観が描かれている。本作について彼女は、「わたしたちの身体の複雑さと変容性からインスパイアを受け、それをフォーカスすることにした」と彼女は語る。滑らかなヴォーカル・メロディと対置するフレットレス・エレクトリック・ベースのピッチの連続体、そしてヤマハCS-60のサウンドがあたたかな管楽器と弦楽器の音色に絡みつく。彼女は曲中のリッチなハーモニーについて「絶えず流れる続ける水のような音を使って、体の内部の音の世界を呼び起こすような世界を創造したかった」とコメントしている。
近年、彼女は愛する人(このアルバムが捧げられた幼い甥を含む)の死と娘の誕生という劇的な変化の中で、人とのつながりに焦点を当てるようになった。この経験を背景に、このアルバムではことの複雑さ、重大さ、畏敬の念を鮮やかに表現している。ジャケットの表紙は彼女の幼馴染であるアーティストのクリスティーナ・クオールズが手掛け、このアルバムにより一層深みを持たせていると言える。
併せて、最新シングル「Spinning」をリリースし、ミュージック・ビデオも公開された。昨年11月に発表したシングル「Sun Girl」と今回の「Spinning」は最新アルバムに収録される。このトラックは同アルバムの核となるもので、フランスのフェミニスト、エレーヌ・シクスのエッセイ『Writing Blind』から着想を得ており、「何かを作っているパッションに溢れた状態、そしてその瞬間にいることと、その瞬間とは何なのか 」について歌っている。MVは、Giraffe Studiosがディレクションを手掛けている。
アルバム・タイトルの『Something in the Room She Moves』は、ホルターがアルバムのタイトル・トラックとなる曲の初期デモの作業用ファイルに最初につけたものだという。偶然にもその数か月後、彼女は8時間に及ぶザ・ビートルズのドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ: Get Back』に魅了されることとなる。彼女のタイトルのフレーズは、ザ・ビートルズの歌詞(Something in the way she moves…)の視点を反転させ、女性はもはや受動的に観察されるのではなく、能動的に世界を拡張していることを示唆している。ホルターは子供の頃からザ・ビートルズが大好きで、娘にも夜な夜なザ・ビートルズの曲を歌っていたというほど。このタイトルはオマージュというよりも、彼女の潜在意識から生まれた半現実的な自伝だと考えている。
アルバムの国内流通仕様盤CDには解説書が封入され、LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(レッド・ヴァイナル)の2形態で発売される。
◎リリース情報
アルバム『Something in the Room She Moves』
2024/3/22 RELEASE
Photo: Camille Blake
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