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関ジャニ∞が、熊本県農業公園カントリーパークにて行われた、WANIMA主催の【1CHANCE FESTIVAL 2023】9月2日公演に出演した。
2022年から始まり、2度目の開催となる【1CHANCE FESTIVAL】は、WANIMAのメンバーが親交のあるアーティストに声をかけ、地元・熊本に呼び込んで行われる野外音楽フェスだ。もともと、安田章大がWANIMAの大ファンであることを公言しており、WANIMAのKO-SHINやFUJIも以前から関ジャニ∞に注目し、ブログなどをチェックしていたという両者。私的な交流があるほか、2018年にWANIMAが関ジャニ∞に提供したシングル曲「ここに」は、WANIMAにとって初の楽曲提供であり、関ジャニ∞にとっては新体制後初のシングルという特別な1枚となった。
関ジャニ∞が【1CHANCE FESTIVAL 2023】のステージに立ったのは、9月2日の17時前。メンバーは会場の温かい拍手と大きな歓声に迎えられ、「こんばんは~」と笑顔を見せる。安田が「会いたかったぞ~」、村上信五が「関ジャニ∞の音楽を心ゆくまでお楽しみください!」と声を上げ、5人は会場を優しい表情で見渡した。
そして、勢いよく楽器を掻き鳴らすと、横山裕が「あらためまして、関ジャニ∞でーす! ワンチャンフェス、お招きいただきありがとうございます。今日は最高に盛り上がっていくぞ~!」と挨拶。「ワン、ツー、ワンツーウー!」というカウントで「ズッコケ男道」からアクトが始まった。
次の「無責任ヒーロー」の冒頭、大倉のバスドラムに合わせてメンバーがクラップを鳴らすと、それを真似てオーディエンスも楽しそうに手を叩く。そして、安田の「ご唱和ください!」という叫びに応えて、会場が「FIGHT!」「KANJANI!」「∞」「EIGHT!」と一体感のあるコールを。横山はギターから持ち替えたトランペットを高らかに響かせ、丸山のクールなスラップベースにオーディエンスも「フー!」と声を上げた。サビでは「ジャジャジャーン」の歌詞に合わせ、会場中の観客が手の振りを。客席エリアいっぱいに広がるその光景は、まさに圧巻だった。
続く、「未完成」は、南無阿部陀仏から提供されたまっすぐな青春パンクだ。丸山のソウルフルなボーカルで幕を開け、全員が次々とフレーズを歌いつなぎながらハモりを重ね、激しいドラムを叩く大倉までもがボーカルの役割を果たす。よりエネルギーを増すアクトに、オーディエンスもジャンプしながら拳を突き上げた。
次の瞬間、モニターに弾き込んだベースを抱える丸山が映し出され、会場がその姿を見守る。体からあふれてくる音を弦で表現する即興のベースソロに合わせ、オーディエンスから手拍子が起こった。やがて、その音は「NOROSHI」のイントロへと変わる。重く跳ねる大倉のドラムが作るグルーヴに、繊細だがギラギラした安田のギター、そこに村上のオルガンと横山のトランペットが華やかさを添える。メンバーたちは真っ直ぐ会場を見つめ、力の限りの自分たちの音を届けた。
MCで「関ジャニ∞のライブを初めて見る方」と尋ねると多くの手が挙がり、メンバーたちは「伸びしろですね!」とうれしそうに盛り上がる。そして、「普段、我々のライブでは見ない短髪の金髪の方がたくさんおるからな」と言うと、会場から笑いが。短髪&金髪の男性陣や会場のキャンプエリアで楽しむ人々などを愛ある言葉でイジリながら、関西人らしいトークで盛り上げた。
安田が、大澤敦史(打首獄門同好会)作詞作曲による「ハライッパイ」の曲紹介をすると、「1コーラス聞いたら、2コーラス目から入れるから」と村上。オーディエンスも共に「ハライッパイ」と声を合わせて歌った。
「K!A!N!J!A!N!I!E!I!G!H!T!」のコールで始まる「勝手に仕上がれ」は、OKAMOTO’S提供による、バックビート寄りの心地よいロックナンバーだ。丸山が歌詞の一部を変えて、「熊本最高って思ってる途中でございます」と思いを伝えると、安田も「後ろのみんなも よく見えてるぜ」と歌ったあと「ホンマやから信じて」と即興でリリックを変更。村上が「ニーニニっていっぱい言いますんでお付き合いくださ~い!」と宣言していたとおり、間奏では「ニーニニニーニニニニニニニー」の大合唱を。大倉が「(ニーニニを言い続ける観客に)つらいでしょ(笑)?」と語りかけると、横山も「一生分の“ニ”です」と笑わせる。客席の一体感に、メンバーたちからも思わず笑顔がこぼれた。
ラストは、WANIMAから受け取った「ここに」。関ジャニ∞の東京ドーム公演に足を運んだWANIMAから直々にフェスへの参加について話をもらったことを明かし、「ありがとうございます」と感謝を伝えるメンバーたち。横山が「関ジャニ∞が心が折れそうになったとき、WANIMAの皆さんが(『ここに』で)背中を教えてくれて」と思いを語ると、「(その曲を)歌わせてもらっていいですか?」と安田。会場から温かい拍手が送られ、曲冒頭の安田の温かいボーカルが熊本の空に響いた。
約35分に渡って全8曲、力の限り、自分たちの音楽を届けた5人は、何度も何度も「ありがとう」を伝え、ステージを去っていった。
Photo by Keiichiro Natsume
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