頭脳警察のPANTA（Vo＆Gu）が肺がんによる呼吸不全と心不全のため死去

日本のロック史における伝説的バンド、頭脳警察のボーカル＆ギター・PANTA（本名：中村治雄）が、7月7日午前10時44分に肺がんによる呼吸不全と心不全のため東京都清瀬市の病院で死去したことが、オフィシャルTwitterで発表された。73歳だった。

PANTAは1950年生まれ。69年にTOSHIこと石塚俊明らと頭脳警察を結成し、72年に1stアルバム『頭脳警察1』を発表。3億円事件犯人のモンタージュ写真をジャケットにした本作は、その政治的に過激な歌詞により発売中止となるが、反戦・反体制運動が盛んな時代に「世界革命戦争宣言」「銃をとれ」などの挑発的な楽曲とパフォーマンスで若者を中心に人気を集めた。解散や再結成を繰り返しつつもバンドは継続し、2024年の55周年に向けて最新アルバムを制作中だった。

PANTAはここ数年間、闘病しながらもステージに立ち続けていたが、6月14日に開催された『夕刊フジ・ロック 5th Anniversary〝Thanks “』が最後のライブ出演となった。

なお、葬儀は近親者のみの家族葬で執り行われ、後日、お別れ会が執り行われる予定とのことだ。
【オフィシャルTwitterの発表文】

PANTA（本名・中村治雄）は2023年7月7日、10時44分、肺癌による呼吸不全と心不全のため、永眠いたしました。

享年73歳。

この数年、闘病の日々でした。

闘病の中もROCK魂を貫き、最後の時まで現役の「ROCK屋」としての人生を全ういたしました。

6月14日のライブが最後のステージとなりました。

多くのファン、友人知人、家族に支えられて、人生を全うすることが出来ました事をここに心よりお礼申し上げます。

みなさまには生前のご厚誼に深く感謝するとともに、ここに謹んでお知らせいたします。

なお、葬儀は、近親者のみの家族葬で執り行われ、後日、お別れ会を執り行う予定です。