リナ・サワヤマが痛烈に批判、エド・シーランが自ら前座に、ルイス・キャパルディを観客が合唱でサポート:今週の洋楽まとめニュース

2023年7月1日 / 11:00

 今週の洋楽まとめニュースは、リナ・サワヤマに関する話題から。現地時間2023年6月24日に【グラストンベリー・フェスティバル】に出演したリナ・サワヤマが、名前は言わなかったもののここ数か月で物議を醸しているThe 1975のマシュー・ヒーリーとみられる人物の言動を非難した。

 彼女は、「この次の曲はこうしたマイクロアグレッション(自覚なき差別)にうんざりして書いた。だから今夜は(この楽曲を)、“Ghetto Gaggers”を見たり、ポッドキャストでアジア人をバカにする白人男性に贈る。彼は私のマスター音源も所有している。もうたくさんだよ!」と述べて「STFU!」のパフォーマンスに入り、続いてリンプ・ビズキットの「Break Stuff」をカバーした。

 彼女が言及していたのは、<ダーティ・ヒット>のレーベルメイトであるマティが今年2月にポッドキャスト『The Adam Friedland Show』に出演した際に司会者たちと一緒に数々の問題発言をしたこととみられる。このエピソードはAppleとSpotifyから削除されているが、番組の司会者が米ラッパーのアイス・スパイスが“イヌイットのスパイス・ガール”や“ぽっちゃりした中国人女性”のように聞こえるという人種差別的なジョークを言い、中国やハワイのアクセントを揶揄した。またこのエピソードでは、マティがポルノ・サイトGhetto Gaggersを視聴していることもジョークにしていた。

【グラストンベリー2023】リナ・サワヤマ、The 1975のマシュー・ヒーリーをステージ上で批判か「もうたくさん!」

 6月24日にエド・シーランが、【マセマティクス・ツアー】の米公演でオープニング・アクトを務める予定だったカリードが交通事故に巻き込まれたと観客に報告し、急遽自身で代役を務めた。

 先週末、まだ明るい時間に米メリーランド州ランドーバーのFedExフィールドのステージに姿を現した彼は、「(カリードは)回復している。彼の幸運を祈っている」と述べた。米ビルボードはカリードの代理人に最新情報を求めている。

 そして、「曲が終わる度にこれを言うよ、だって僕が今日のオープニング・アクトを務めるってことを知らない人がやってきたら、“このショーは思っていたようなものじゃないな”って感じるだろうからね。“もっと花火が上がると思っていた”って」とジョークを飛ばした。

エド・シーラン、カリードが交通事故に巻き込まれたためツアーの前座を自ら務める

 “休養と回復”のためにここ数週間休んでいたルイス・キャパルディが、【グラストンベリー・フェスティバル】でステージに復帰した。

 現地時間2023年6月24日に出演した同フェスのセットを、全米No.1ヒット「サムワン・ユー・ラヴド」で締めくくった際、彼の体に不随意運動が現れ、一人でこの曲を完走することができなくなってしまった。するとフェスの観客が一斉に彼の代わりに大合唱し始めた。

 キャパルディは、突発的な反復運動や音声チックを伴う神経疾患であるトゥレット症候群と診断されていることを公にしている。今年4月に彼は、この病気が原因で最終的には完全に音楽を辞めざるを得なくなるかもしれないと明かしていた。

【グラストンベリー2023】ルイス・キャパルディ、パフォーマンスを完走できなかったため観客が大合唱でサポート

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、モーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」が通算12週目の首位を獲得。カントリー・ソング・チャートでは今週20週目の首位を獲得して、昨年19週(2022年5月~12月)をマークした「ユー・プルーフ」を上回る自己最長記録を達成。1958年に集計が始まった同チャートで首位獲得週が20週を超えたのは「ラスト・ナイト」が史上7曲目で、トップは2017~18年にビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ラインの「メント・トゥ・ビー」が打ち立てた50週となっている。

 また、今週2位にはルーク・コムズの「ファスト・カー」が先週の3位からワンランクアップして、最高位を更新した。これでカントリー・ソング2曲がTOP2を独占する形に。カントリー・ソングが1位と2位にランクインしたのは、エディ・ラビットの「恋のレイニー・ナイト」が1位、ドリー・パートンの「5 to 9」が2位にランクインした1981年3月7日付以来、約42年ぶりのチャート・アクションとなる。

【米ビルボード・ソング・チャート】モーガン・ウォレン通算12週目の1位、約42年ぶりにカントリー・ソングがTOP2独占

 そして、アルバム・チャートでは、同じくモーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』が通算14週目の首位を獲得した。首位獲得週が14週を上回ったのは、2011~22年に24週を記録したアデルの『21』以来の快挙で、リパブリック・レコードがリリースした作品としては、2016年に13週を記録したドレイクの『ヴューズ』を上回り、史上最長記録を達成した。

 続いて今週2位には、韓国のボーイズ・グループ=ATEEZの『THE WORLD EP.2 : OUTLAW』が初登場。Billboard 200でのTOP10入りは、『THE WORLD EP.1 : MOVEMENT』、『SPIN OFF : FROM THE WITNESS』(に続く3作目で、その2作を上回り最高位を更新した。

 そして、今週3位にデビューしたのは、米ジョージア州出身のラッパー=ガンナの新作『a Gift & a Curse』。本作は、2022年1月にリリースした前作『DS4Ever』から約1年半ぶり、4枚目のスタジオ・アルバムで、その全4作とコンピレーション・アルバム『Slime Language 2』を含む5作目のTOP10入りを果たした。

【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォレン通算14週目の1位、ATEEZ/ガンナTOP3入り

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