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2023年5月17日公開のBillboard Japan週間アルバム・セールス・チャート“Top Album Sales”で、GANG PARADE『OUR PARADE』が35,397を売り上げて首位にチャートインした(集計期間2023年5月8日~5月14日)。
『OUR PARADE』はGANG PARADEのメジャー2ndアルバムで、2022年の再始動後にリリースした3作のシングルやTVアニメ『僕とロボコ』のテーマソングを含む全14曲が収録されている。また、本作は2019年11月にリリースされたメジャー1stアルバム『LOVE PARADE』以来、約3年6か月ぶりのオリジナル・アルバムとなっている。
ここでは、SoundScanJapanの販売データを使用し、GANG PARADEの上記2作のアルバムの販売動向を調査した。2019年にリリースされた『LOVE PARADE』の初週販売数を地域別に振り分けてグラフ化したものが図1(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/125462/2)、今回新たにリリースされた『OUR PARADE』を同様にグラフ化したのが図2(https://www.billboard-japan.com/d_news/image/125462/3)である。
両グラフを見ると、どちらにおいても、その他の地域と比べて関東地方の数値が50%以上の数値(『LOVE PARADE』は53.1%、『OUR PARADE』は78.3%)を記録していて、突出していることがまず目に入る。前身グループの頃から関東を活動の中心としてきていることが影響していると考えられる。
また、関東に次いで大きな割合を占めているのが近畿地方と中部地方だが、『LOVE PARADE』発売時には近畿が14.2%で2位、中部が12.4%で3位だったのが、今回は近畿が9.0%、中部が3.9%となっているなど、もともと突出していた関東の割合が『OUR PARADE』でさらに増加した影響で、他の地方の割合は逆に減少していることが両グラフから見て取れる。
GANG PARADEは2020年の春から2022年の1月までの期間、GO TO THE BEDSとPARADISESという2つのグループに分裂して活動していて、GANG PARADEとしての活動は行っていなかった。コロナ禍とも重なっているこの空白期間が少なからず上記の割合に影響を与えたのではないだろうか。
ただ、割合的により関東中心の数値を記録している『OUR PARADE』だが、初週売上枚数そのものは23,842枚を記録した『LOVE PARADE』から増加している。コロナ禍の情勢も変化し、ライブシーンやフェスが再び活発になる中で改めて関東以外の地方でのファン層をここからどう拡大していくか、『OUR PARADE』の今後の動向、さらには次作以降におけるこの地域別割合の変化にも注目したい。
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