エンターテインメント・ウェブマガジン
シザのニュー・アルバム『SOS』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
『SOS』は、2017年6月にリリースした1stアルバム『コントロール』以来約5年半ぶり、2枚目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200でのTOP10入りは最高3位をマークした『コントロール』に続く2作目、首位獲得は自身初の快挙となる。
なお、前作『コントロール』は初登場から今週まで288週連続でチャートインを果たし、これまでのストリーミング総数は51億回、通算390万ユニットを獲得している。『SOS』のリリース効果により、今週のチャートでは35位から28位に再浮上した。
『コントロール』のリリースから5年半の間には、ケンドリック・ラマーによる『ブラックパンサー:ザ・アルバム』から「オール・ザ・スターズ」(2018年 / 7位)、「グッド・デイズ」(2020年 / 9位)、ドージャ・キャットとのコラボレーション「キス・ミー・モア feat. シザ」(2021年 / 3位)、「アイ・ヘイト・ユー」(2021年 / 7位)の4曲がTOP10入り、通算15曲をソング・チャート“Hot 100”にランクインさせている。
本作『SOS』には、その「グッド・デイズ」と「アイ・ヘイト・ユー」、今年10月にリリースされたばかりの新曲「シャート」など、計23曲が収録されていて、3曲の合計ストリーミング数は現在までに9億8,000万回を記録している。
リード・シングルのヒットもあり、『SOS』の初動ユニットは以下に続く今年5番目に高い318,000を記録。自身の記録としては過去最高を更新した。
テイラー・スウィフト『ミッドナイツ』(1,578,000)
ハリー・スタイルズ『ハリーズ・ハウス』(521,000)
ドレイク&21サヴェージ『ハー・ロス』 (404,000)
ビヨンセ『ルネッサンス』(332,000)
シザ『SOS』(318,000)
318,000ユニットの内訳、309,500がアルバム・ストリーミング、7,500がアルバム・セールス、1,000がトラックによるユニットで、アルバムの週間ストリーミング数は4億458万回を記録している。
週間ストリーミングとしては2022年にリリースされたR&Bアルバムの最高記録で、女性アーティストに限定するとテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』(11月5日付 / 5億4,926万回)に次ぐ2番目、全てのジャンルを含めるとドレイク&21サヴェージの『ハー・ロス』(11月19日付 / 5億1,356万回)に続く3番目に高い記録を達成した。なお、R&Bアルバムの定義はR&Bアルバム・チャートにランクインした作品で、これまでの最高記録はドレイクの『オネストリー、ネヴァーマインド』(7月2日付 / 2億5,023万回)だった。
『SOS』(Top Dawg / RCA Records)の発売元であるRCAレコードとしては、2019年9月14日付で1位に初登場したトゥールの『フィア・イノキュラム』以来、約3年ぶりの首位獲得作品で、トップ・ドッグ・エンターテインメントとしては以下に続く7作目のNo.1タイトルとなる。
スクールボーイ・Q『オクシモロン』(2014年)
ケンドリック・ラマー『トゥ・ピンプ・ア・バタフライ』(2015年)
ケンドリック・ラマー『アンタイトルド・アンマスタード』(2016年)
ケンドリック・ラマー『ダム.』(2017年)
サウンドトラック『ブラックパンサー:ザ・アルバム』(2018年)
ケンドリック・ラマー『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』(2022年)
シザ『SOS』(2022年)
続いて2位は、テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』が先週に続き同位をキープ。週間ユニットは139,000(3%減少)で、初登場から8週連続で10万ユニットを突破した。
11月5日 1,578,000ユニット(1位)
11月12日 342,000ユニット(1位)
11月19日 299,000ユニット(2位)
11月26日 204,000ユニット(1位)
12月3日 177,000ユニット(1位)
12月10日 151,000ユニット(1位)
12月17日 143,000ユニット(2位)
12月24日 139,000ユニット(2位)
先週1位に初登場したメトロ・ブーミンの『Heroes & Villains』は3位にダウン。週間ユニットも45%減少の102,000に大きく下降した。4位はドレイク&21サヴェージの『ハー・ロス』(67,000ユニット / 15%減少)が先週の3位からワンランクダウンし、マイケル・ブーブレの『クリスマス』(62,000ユニット / 14%増加)は5位をキープした。
続いて今週6位には、エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディの新作『Me vs. Myself』が初登場。初動ユニットは53,000で、その内訳50,000がアルバム・ストリーミング、3,000がアルバム・セールスで、週間ストリーミングは全23曲で6,692万回を記録している。
『Me vs. Myself』は、2020年2月に発表した前作『アーティスト 2.0』から約3年ぶり、4作目のスタジオ・アルバムで、1stアルバム『ザ・ビガー・アーティスト』(2017年 / 4位)、2ndアルバム『フーディ・シーズン』(2018年 / 1位)、3rdアルバム『アーティスト 2.0』(2020年 / 2位)に続く4作目、4作連続のTOP10入りを果たした。
以下、バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』(51,000ユニット / 7%減少)が4位から7位にダウン、ナット・キング・コールの『ザ・クリスマス・ソング』 (47,000ユニット / 17%増加)が9位から8位に上昇し、チャーリー・ブラウンのサウンドトラック『スヌーピーのメリークリスマス』(47,000ユニット / 19%増加)が先週の12位から9位に再ランクインした。
モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(45,000ユニット / 3%減少)は7位から10位に順位を下げたが、今週でTOP10のランクイン総週が100週目に達し、サウンドトラックを除く最長記録をさらに更新した。
Billboard 200(1956年3月24日~)TOP10ランクイン総週記録
(年)は初めてTOP10入りした年
173週 サウンドトラック『マイ・フェア・レディ』(1956年)
109週 サウンドトラック『サウンド・オブ・ミュージック』(1965年)
106週 サウンドトラック『ウエスト・サイド物語』(1962年)
105週 オリジナル・キャスト・サウンドトラック『サウンド・オブ・ミュージック』(1960年)
100週 モーガン・ウォレン『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(2021年)
90週 サウンドトラック『南太平洋』(1958年)
87週 オリジナル・キャスト・サウンドトラック『キャメロット』(1961年)
87週 サウンドトラック『オクラホマ!』(1956年)
85週 ピーター・ポール&マリー『ピーター・ポール&マリー』(1962年)
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月23日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『SOS』シザ
2位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
3位『Heroes & Villains』メトロ・ブーミン
4位『ハー・ロス』ドレイク&21サヴェージ
5位『クリスマス』マイケル・ブーブレ
6位『Me vs. Myself』エイ・ブギー・ウィット・ダ・フーディ
7位『Un Verano Sin Ti』バッド・バニー
8位『ザ・クリスマス・ソング』ナット・キング・コール
9位『スヌーピーのメリークリスマス』ヴィンス・ガラルディ・トリオ
10位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
J-POP2024年11月21日
ME:Iが、新曲「Tomorrow」のパフォーマンスビデオを公開した。 新曲「Tomorrow」は、「明日が、未来が、もっと楽しみになる。」という想いを込めた前向きな一曲で、株式会社ファイントゥデイによるヘアケアブランド「+tmr(プラ … 続きを読む
J-POP2024年11月21日
ドレスコーズが、ワンマンツアー【the dresscodes TOUR2025】の開催を発表した。 本日11月21日にワンマンツアー【the dresscodes TOUR2024“Honeymoon”】のファイナル公演を終えたばかりの … 続きを読む
J-POP2024年11月21日
L’Arc~en~Cielが、新曲「YOU GOTTA RUN」のミュージックビデオを公開した。 新曲「YOU GOTTA RUN」は、テレビ東京系列にて放送されているアニメ『BEYBLADE X』のオープニングテーマ。 M … 続きを読む
洋楽2024年11月21日
2024年12月26日より世界独占配信のNetflixシリーズ『イカゲーム』シーズン2に出演する新たなキャストたちが、出演が決まった当時の心境を語った。 人生を諦めかけた者たちが人生一発逆転できるほどの高額賞金を懸けて、負けたら即死の“ … 続きを読む
洋楽2024年11月21日
ブルーノ・マーズとレディー・ガガが、コラボ曲「Die With a Smile」で快進撃を続けている。8月にリリースされたこの曲は、Spotify史上最速で10億回再生を達成した。 Spotifyの公式インスタグラム・アカウントは、この … 続きを読む