映画『ランディ・ローズ』劇場公開記念!オススメの5曲

2022年10月17日 / 18:30

映画『ランディ・ローズ』劇場公開記念!オススメの5曲 (okmusic UP's)

Ozzy Osbourneの初代ギタリスト、ランディ・ローズ。彼は1982年3月19日は飛行機事故により、25歳という若さで他界した。1stアルバム『BLIZZARD OF OZZ〜血塗られた英雄伝説〜』、2ndアルバム『DIARY OF A MADMAN』というオリジナル作を2枚だけ残し(※加えて、ライヴ盤『TRIBUTE〜ランディ・ローズに捧ぐ〜』も必聴!)、今なお「伝説のギターヒーロー」として世界中のヘヴィメタル・ファンを魅了し続けている。今年はランディが亡くなって40年という節目を迎える。その意味でも「映画」という切り口で、彼に再び光が当たることが何よりも嬉しい。随分前の話で恐縮だが、今からちょうど20年前、フジテレビで『ランディ・ローズに捧ぐ』というドキュメンタリー番組が1時間(!)放送され、ひどく感動したことを覚えている。特にシャロン・オズボーン(オジーの奥さん兼マネージャー)がランディの思い出を語るところで言葉を詰まらせ、涙を流すシーンで多くのファンがもらい泣きした。今回の映画は11月11日から公開されることになっており、こちらも涙なくして観ることができない貴重な映像ばかりだ。ぜひ多くの人に観てもらいたい。
「Crazy Train」(’80)

オジー並びにランディの代表曲と言えば、やはりこの曲だろう。大傑作1stアルバム『BLIZZARD OF OZZ〜血塗られた英雄伝説〜』に収録され、軽快なギターリフに乗り、オジーのキャッチーな歌声が乗り、自然と口ずさみたくなる抜群のポピュラリティーを発揮している。このMVはランディが亡くなった5年後に出たライヴ盤『TRIBUTE』発売タイミングで公開されたもの。ゆえにMVもライヴ音源を使用しており、また、ランディの写真や映像もふんだんに盛り込まれ、まさにトリビュート的な色合いを前面に押し出しファン垂涎のMVになっている。
「Suicide Solution〜GUITAR SOLO」 (’87)

ランディの名演を挙げろと言われたら、迷わずこの曲を選ぶだろう。これもライヴ盤『TRIBUTE』収録されている楽曲だ。特にオジーが「Mr,Randy Rhoads!」と叫んだ後に続く怒涛のギターソロは圧巻。フレーズや組み立て方はQUIET RIOT時代の「Laughing Gas (Randy Rhoads Guitar Solo)」(『THE RANDY RHOADS YEARS』収録、現在は廃盤)でも披露しているものの、それをさらにブラッシュアップしたバージョンは本当に神がかっている! 美しさと激しさを同居させたソロは、宇宙まで意識がブッ飛んでしまう素晴らしさだ。
「Over The Mountain」(’81)

1stアルバム収録曲が続いたので、ここからは2ndアルバム『DIARY OF A MADMAN』からの楽曲をチョイスしたい。冒頭を飾るこの曲はJUDAS PRIESTの「Painkiller」のごとくドラムで始まり、ザクザク刻まれるリフもいいのだが、ギターソロはヘヴィメタルの魅力をこれでもか!と詰め込んだ狂い咲くフレーズの応酬である。1stアルバムのオープニング曲「I Don’t Know」同様に、1曲目はリスナーの心をガッツリと掴まなければいけない。この曲は見事にその役割を果たしている。
「Diary Of A Madman」(’81)

こちらも引き続き2ndアルバム『DIARY OF A MADMAN』の表題曲にあたる。アルバムのラストを飾る名曲であり、ランディの才能を余すところなく封印した大作と言っていい。アコギで始まり、クラシックのエッセンスを巧みに取り入れた曲調は、荘厳にして劇的と言いたくなる曲展開。今もメタル界にこれと匹敵する楽曲があるかと言われたら、首をかしげたくなるオリジナリティーを誇示している。例えばエディ・ヴァン・ヘイレンがブルージーでアメリカンだとするならば、ランディはクラシカルでヨーロピアンなセンスが漂っている。対照的なのだ。ちなみにMACHINE HEADはライヴ登場SEにこの曲を使用しており、図らずもリスペクトを表明している。
「Dee」(’80)

この曲はアコースティック・ギター、あるいは、エレキ・ギターでコピーした人も多いのではないだろうか。ランディによるアコギ・インスト曲で、母親ドロレスに捧げたナンバー。1stアルバム『BLIZZARD OF OZZ〜血塗られた英雄伝説〜』の4曲目という大胆なポジションに配置されているけれど、3曲目のバラード「Goodbye To Romance」からの流れで聴くと、楽曲の持つ美しさがより一層際立っている。それによって、ほかのヘヴィな楽曲も一段と映え、作品全体に大きなダイナミズムを作り出しているのだ。とにかく、ランディの優しい人柄が滲み出た音色に癒される一曲だ。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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