ボブ・ディラン、約5年ぶりのUKツアーを発表

　ボブ・ディランがこの秋、5年以上ぶりに英ツアーを開催することになった。このライブは、【ラフ＆ロウディ・ウェイズ】ワールド・ツアーの一環で、2022年10月の19、20、23、24日に、2,300人収容のロンドン・パラディアムで行われる4公演で幕を開ける。

　全9公演が予定されているUKツアーは、カーディフ、ハル、ノッティンガムでも開催され、10月30日から31日にかけてグラスゴーのSECアルマジロで行われる2公演で閉幕する。81歳のディランは、英国でのこれらのライブではスマホを禁止すると発表しており、参加者はライブ中に携帯端末をYondrのケースに入れることになる。公演のチケットは、現地時間7月15日に発売される。

　ディランの英国での直近のライブは、2019年にロンドンの【BSTハイド・パーク】で行われたニール・ヤングとの共同ヘッドライナーで、その前は2017年春に行われた【ネヴァー・エンディング・ツアー】で訪れていた。

　ディランに関しては先週、1963年の名曲「風に吹かれて」の新しいスタジオ録音が、7月7日に開催されたクリスティーズ・ロンドンの“クラシック・ウィーク”オークションで148万2,000ポンド（約2億4,200万円）という目を見張る価格で落札され、ニュースとなった。

　この金額は、オークション前の予想を上回るもので、当初は60万ポンドから100万ポンド（約9,800万円から1億6,300万円）で落札されるだろうと推定されていた。「風に吹かれて」の新バージョンは昨年、音楽プロデューサーのT・ボーン・バーネットの特許であるアイオニック・オリジナルズ（Ionic Originals）という新たなディスク・フォーマット（バーネットの新会社NeoFidelity Inc.製）を使用した特別セッションで録音された。今回の売却を発表したプレス・リリースによると、このフォーマットは一般的なレコードよりも高音質で、“異物混入防止、耐久性、優れた信号対雑音比、寿命と携帯性”を実現しているとのことで、アイオニック・オリジナルズのディスクは、一般的に市販されているレコード再生機で再生可能だ。「風に吹かれて」のオリジナル・スタジオ・バージョンは、は1962年7月に録音された。

◎ボブ・ディラン　2022年UKツアー日程
2022年10月19日　ロンドン @ The London Palladium
2022年10月20日　ロンドン @ The London Palladium
2022年10月23日　ロンドン @ The London Palladium
2022年10月24日　ロンドン @ The London Palladium
2022年10月26日　カーディフ @ Motorpoint Arena
2022年10月27日　ハル @ Bonus Arena
2022年10月28日　ノッティンガム @ Motorpoint Arena
2022年10月30日　スコットランド・グラスゴー @ SEC Armadillo
2022年10月31日　スコットランド・グラスゴー @ SEC Armadillo