【米ビルボード・ソング・チャート】ハリー・スタイルズ通算5週目の首位、ケイト・ブッシュ「神秘の丘」初のTOP10入り

2022年6月7日 / 11:00

 ハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」が通算5週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 新作『ハリーズ・ハウス』のリリース効果で、先週4週間ぶりに首位に返り咲いた「アズ・イット・ワズ」は、今週も7,240万回(2%減少)と高水準を維持してエアプレイ・チャートでも4週目の首位をキープした。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、6,500を売り上げて10位から6位に再浮上した。一方、ストリーミング・ソング・チャートでは先週の1位から2位にダウンし、週間再生数も前週から22%減少の2,760万回に落ちている。

 先週4位に初登場した「レイト・ナイト・トーキング」は今週9位に順位を下げたが、ポップ・エアプレイ・チャートでは前週から127%も数字を伸ばし、35位から25位にジャンプアップした。なお、同チャートでは「アズ・イット・ワズ」が4週目の首位をキープしている。

 両曲のヒットもあり、『ハリーズ・ハウス』は今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で2週目の首位を獲得した。

 2位は、先週に続きジャック・ハーロウの「ファースト・クラス」が同位をキープ。R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでは7週目の首位を獲得した。3位もフューチャーの「Wait for U feat. ドレイク&テムズ」がランクイン。週間3,150万回(2%減少)を記録して、ストリーミング・チャートでは「アズ・イット・ワズ」に代わり通算3週目の首位に浮上した。

 先週TOP5入りしたリゾの「アバウト・ダム・タイム」は、今週4位に最高位を更新。前週から16%増加の4,090万回(今週のAirplay Gainer)を記録して、エアプレイ・チャートでも14位から10位に上昇。「トゥルース・ハーツ」(2019年 / 6週1位)、「グッド・アズ・ヘル」(2019年 / 4週1位)に続く3曲目のTOP10入りを果たした。R&Bソング・チャートでは3週目の首位をキープしている。

 先週6位に再ランクインしたグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」は、今週5位に上昇。ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは、それぞれ37週目の首位を獲得した。ラトーの「ビッグ・エナジー」も先週の7位から6位に再浮上し、7位はバッド・バニーの「Me Porto Bonito with チェンチョ・コルレオーネ」が先週の10位から最高位を更新。ラテン・ソング・チャートでは3週目の首位をキープした。

 続いて今週8位にランクインしたのは、ケイト・ブッシュの「神秘の丘/Running Up That Hill (A Deal With God)」。同曲のリリースは37年前の1985年で、これまでの最高位は同年11月30日付で記録した30位だったが、今週その記録を大きく上回り、自身初のTOP10入りを果たした。

 Hot 100に初登場してからTOP10にランクインするまでの期間は36年9か月で、2020年の年末にチャック・ベリーの「ラン・ルドルフ・ラン」が62年2週間という記録を達成して以来の最長記録を更新した。なお同年10月には、フリートウッド・マックの「ドリームス」がTikTokのバイラル・ヒットによりリリース当時の1977年以来43年ぶりにランクインを果たしたが、12位まで上昇したもののTOP10にはランクインしなかった。

 「神秘の丘」は、5月27日に配信されたNetflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4に使用されたことで、人気が再燃。週間1,750万回を記録して、ストリーミング・チャートでは6位に、18,300を売り上げて、デジタル・ソング・セールス・チャートでは1位にそれぞれ初登場した。エアプレイ・チャートにはランクインしていないが、今週392,000回に数字を伸ばしている。なお、1991年以降の累計はストリーミングが5,240万回、セールスが151,000、エアプレイが6,250万回をそれぞれ記録していて、反響の大きさから今後も上昇が見込める。以前は、2020年2月にメグ・マイヤーズがカバーした「神秘の丘」がオルタナティブ・エアプレイ・チャートにランクインしたことで注目を集めたことがある。

 「神秘の丘」は、1985年に発表されたアルバム『愛のかたち』の他、5月27日にリリースされた『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のサウンドトラックにも収録されている。本作は、今週のサウンドトラック・チャートで18位に初登場した。

 チャートに戻り、10位は先週の12位からザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」が再ランクインを果たし、TOP10のランクイン総週を通算44週目に更新した。この記録は、2020年から21年にかけて57週を記録したザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」に次ぐ歴代2番目で、初登場からTOP10に連続でランクインした記録としては「ステイ」の43週が現時点でのトップとなる。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは6月10日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
2位「ファースト・クラス」ジャック・ハーロウ
3位「Wait for U」フューチャー feat. ドレイク&テムズ
4位「アバウト・ダム・タイム」リゾ
5位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
6位「ビッグ・エナジー」ラトー
7位「Me Porto Bonito」バッド・バニー with チェンチョ・コルレオーネ
8位「神秘の丘」ケイト・ブッシュ
9位「レイト・ナイト・トーキング」ハリー・スタイルズ
10位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー


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