Live is Life! 直近のライヴで観た、俺に力を与えた5曲

2021年3月15日 / 18:00

Live is Life! 直近のライヴで観た、俺に力を与えた5曲 (okmusic UP's)

1都3県の緊急事態宣言はいまだ明けず、「不要不急の外出は避けましょう」と変わらず家で過ごす時間の多い昨今。「Live is Life! ライヴがないと生きていけない」とライヴの有要有急を訴え続け、とにかくライヴの喧騒に飢えている俺。爆音響く超満員のライヴハウスでモッシュやダイブ!にはまだ時間がかかりそうだけど、規制の多い中でもライヴやツアーを再開するアーティストが増えてきたのは嬉しい限り。そんな今回は直近で観ることができた数少ないライヴで、俺に力を与えてくれた5曲を紹介。お部屋で観れる配信も便利だけど、やっぱり生が一番! 我慢を重ねてるみんなも、溜まりに溜まった不満や不安をぶっ飛ばす生のライヴと再会できる日はきっと近いはずと信じて、家で拳を上げろ!!
「飾らないままに」(’19) /ニューロティカ

2月6日(土)に八王子マッチボックスにて、配信ライヴを行なったニューロティカ。記者会見の司会でちょっぴり出演させてもらったこの日。フロアーまで広く使ったステージという配信ならではの演出でダイナミックに動き回るライヴを間近で観ることができたのは、贅沢すぎる出演者特権! 新型コロナの蔓延という世界的な絶体絶命のピンチの中、2022年1月3日に日本武道館公演を行なうことを発表したロティカ。《向かうその道は 遠く険しく 奥歯噛み締め 迷いもせず飛び込むのさ》と意志を貫く男の強さを歌った「飾らないままに」は胸に深く刺さり、俺も飾らないまま、変わらない生き抜いてやると改めて思った。
「風に吹かれてる場合じゃない」 (’20)/HERE

2月20日(土)に渋谷duo MUSIC EXCHANGE&O-Crestにて『ハイテンションフェス 2021』を開催したHERE。否定や批判の声も覚悟の上、愛するファンやバンド仲間、そしてライヴハウスのため矢面に立ち、有観客&配信での大規模イベント開催を決めた。大トリを務めたHEREのライヴは、彼らの唱える“ハイテンション=夢中になること、熱狂すること”を体現した最高にハイテンションなステージだったが。「言いたいことは全部、曲に入ってます」と披露した、コロナ禍で制作された「風に吹かれてる場合じゃない」は、音楽を夢中で信じ貫く気持ちと今を生きることに熱狂する姿に「これぞ、ハイテンション!」と納得させられたし、「ハイテンションフェス」に込めた想いがしっかり伝わってきた。
「Monolith」(’19)/AKi

2月21日(日)に6度目の開催となる無観客配信ライヴを行なったAKi。今回セレクトした中で唯一の配信ライヴではあるが。自粛期間中も諦めずに配信ライヴを届け続けて、配信ならでは魅せ方やサウンドを追求して。臨場感あふれるスタジオライヴで、生とも音源とも異なるリアルでクリアなサウンドを聴かせるという、ひとつの到達点に辿り着いた感のあるAKiの配信ライヴは「スゲェ!」のひと言。本来ならば、誕生日である2月3日に有観客でのバースデーライヴを行なう予定だったが、開催を断念していたAKi。ホームパーティー感のあるスタジオで「最高のパーティーにしようぜ!」と「Monolith」から攻め曲の連発でスタジオの熱気を届けたこの日のライヴは、生で観れなかった無念さを抱えたファンも十分満足させてくれるものだった。
「生活」(’21)/小林私

2月28日(日)に渋谷クラブクアトロにて、ワンマンライヴを行った小林私。1月にリリースされた1stアルバム『健康を患う』を聴いてすっかり惚れ込んで、ライヴを心待ちにしていた俺。弾き語りと自身初となるバンド編成の2部構成になっており、バンド編成のライヴを観戦したのだが。アドリブの即興トークを多分に混ぜながら、楽曲をアルバム収録順通りに披露していくライヴスタイルは斬新かつ実験的で、彼のパーソナルもよく見える面白いライヴだった。最後に演奏された生活と別れをポップに歌う「生活」を聴きながら、集まった人々がこの時間と空間を共有し、それぞれが楽曲に想いを馳せたり、いろいろと感じ考えることの尊さを考えさせられた俺。即興性やライヴ感、今この瞬間を重要視した彼のライヴは「ライヴとは何か?」という原点的なことも改めて考えさせてくれた。
「SURVIVE」(’20)/我儘ラキア

3月12日(金)に渋谷クラブクアトロにて、妹分であるNight Owlとライヴを行なった我儘ラキア。遠慮のない本気のどつき合いを見せてくれたツーマンは、両者ともにめちゃくちゃ刺激的でカッコ良かった! ラキアのラストに披露された「SURVIVE」はロックバンドにも負けない強さとエモさと攻撃性を持つ、彼女らの魅力が存分に詰まったバカカッコ良い曲なのだが。驚いたのが間引きされた指定席で拳突き上げるファンの魂と、ステージで熱いパフォーマンスを魅せる彼女らの魂がバチバチぶつかり合ってるのが目に見えた気がしたこと。まだまだ規制も多く自由の少ないライヴハウスではあるけれど、モッシュやダイブや大合唱ができなくても魂をぶつけ合うことを彼女らのライヴが証明していた。
TEXT:フジジュン(おばけえんとつ)

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。


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