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【深ヨミ】ビルボード・ジャパン史上初となる総合首位2冠を達成したLiSAの『炎』と『紅蓮華』を比較

 2020年10月26日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、LiSA『炎』が65,000枚を売り上げ、1位を獲得した(集計期間2020年10月12日~2020年10月18日)。

 『炎』は、前作『unlasting』から約10カ月ぶりとなるシングルで、LiSAの5枚目のアルバムである『LEO-NiNE』と同時に発売された。発売初週に『炎』は65,000枚、『LEO-NiNE』66,165枚を売り上げ、LiSAは、“Top Singles Sales”と“Top Albums Salesで首位を獲得、またCDセールス以外の指標でも高いポイントを獲得し、ビルボードジャパン史上初の“JAPAN HOT100”と“JAPAN HOT ALBUMS”で同時に総合首位獲得の快挙を成し遂げた。更に、“Hot Animation”・“Download Songs”・“Download Albums”も首位となっており、7冠を達成している。

 今回はLiSAの『炎』と、大ヒットした『紅蓮華』を中心とした過去のシングルを、SoundScanJapanのデータを使用し比較してみた。まず、直近3枚のシングル(『紅蓮華』、『unlasting』、『炎』)の初週の販売枚数と2020年10月18日までの累計販売枚数を調査たのが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/93562/2)である。

 これを見ると初動は3作の中で『紅蓮華』が24,262枚と最も少ない事がわかる。しかし『紅蓮華』はタイアップであるテレビアニメ『鬼滅の刃』の人気もあって、ロング・セールとなり、現在までで通算114,456枚と大ヒットとなっている。『unlasting』は初動こそ『紅蓮華』を越える27,343枚を売り上げたが、累計は40,285と、現在のところ『紅蓮華』のほうが勝る結果となっている。そして『炎』であるが直近2作の販売数の倍以上の65,000枚となるヒットとなっている。また、こちらも『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌となっており、『紅蓮華』と同様ロング・セールとなる事が期待される。

 次に、LiSAの『炎』と『紅蓮華』の地域別販売比率を比較してみる。『紅蓮華』については発売初週と現在までの累計を別途調査し、一般的なアルバムの地域別販売比率を示す2020年の全シングルの地域別販売比率を加え、比較したグラフが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/93562/3)である

 まず『紅蓮華』を見ると、全シングルと比較すると関東地方の比率は40.88%(以下かっこ内全シングル:44.93%)、近畿地方13.07%(14.05%)と大都市を含む地域より、地方での人気が高い傾向にあったのだが、初週売り上げと累計を見てみると、東北地方6.91%→12.19%(6.27%)、甲信越4.47%→6.02%(5.69%)、北陸2.51%→3.35%(2.01%)と大きく販売比率を伸ばす地方があり、また北海道、中国地方、四国地方、九州地方も販売比率を増やしている。一方関東地方は40.88%→32.13%(44.93%)、近畿地方は13.07%→11.27%(14.05%)と大都市を持つ地方は販売比率を更に減少させている傾向があり、人気が都市部から地方へと広がっていったと見て取れる。

 そして『炎』については関東地方33.09%、近畿地方11.98%をはじめ、初動については『紅蓮華』の累計と近い比率の地域が多い。『紅蓮華』のと同様に『鬼滅の刃』とのタイアップである本作は『紅蓮華』で獲得したファンが多く購入しているからと予想される。

 知名度については既に全国に広がっているLiSAの作品であるが、タイアップである『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、公開3日での興行収入と動員で、日本国内で公開された映画の歴代1位を記録する社会現象となっており、更にファンを獲得していると思われる。そして主題歌である本作を購入する人も更に増えると予想される。今後もLiSAと『炎』の動向から目が離せない。

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