ビッケブランカ、ツアーファイナルでシングルリリース&ワンマン公演開催をサプライズ発表

2019年2月11日 / 18:00

2月10日(日)@東京・Zepp Tokyo photo by 星野健太 (okmusic UP's)

ビッケブランカが2月10日(日)、Zepp Tokyoで『WIZARD TOUR 2019』のファイナル公演を行なった。このツアーが発表されたのは昨年6月29日にSHIBUYA TSUTAYA O-EASTで行なわれた『ULALA TOUR 2018』の最終公演。キャパシティ的にZepp TokyoはO-EASTの倍以上であるからして、この約半年でどれだけビッケの認知度と人気が高まったかがわかるというもの。

だが、インディーズ時代からライブを観続けてきた筆者からすると、ようやく会場のキャパシティがビッケのパフォーマンスのスケール感に追いついたという印象がある。カラダも歌声も動きも大きなビッケには今までのライブハウスはむしろ小さすぎたんじゃないかと、改めてそう思ったほど、Zepp Tokyoの広いステージで彼とバンドは縦横無尽に生き生きと動きながらダイナミックなパフォーマンスを繰り広げた。

 

ライブは徐々に“アゲて”いくのではなく、序盤からいきなりフル回転。シルエットで映されたビッケが2ndアルバム『wizard』の表題曲を(アルバムはピアノ曲だったが)ギターの音に乗せて歌い、このツアーのために用意された声優・佐久間レイの語りが被さったあとで紗幕が落ちると、勢いよく始まったのは「まっしろ」以前の最大のヒット曲「ウララ」だった。

続いて「ファビュラス」「アシカダンス」「Moon Ride」と、盛り上がり度の高いアップナンバーを矢継ぎ早に演奏。以前のツアーならライブ後半に持ってきていたこれらの曲を出し惜しみせず序盤から繰り出すあたりに強い自信と大胆不敵さを感じたが、攻めの姿勢はそれだけにあらず。「Moon Ride」ではピアノから離れて自らギターを弾きながら歌い、続いてのローファイなロック曲「Buntline Special」ではなんとキーボードのにしのえみも前に出てきてギターをプレイ。ビッケ、にしのえみ、そしてギタリストの井手上誠の3人が横並びになってエレキギターをかき鳴らす様は絵的にも面白く、興奮させられた。続いてビッケ史上最もハードなギター曲「Black Rover」へ。ここまでの7曲をMCはさまず一気に畳みかけた故、まだ前半だというのに会場の温度は相当の高さに。

ここでようやく“みなさんも楽しみにしてくれていたと思いますが、これだけは言い切れます。絶対に僕のほうが今日を楽しみにしてました!”などとMCをはさみ、ミディアム曲「Wednesday」などを落ち着いたトーンで演奏。そして、アニメ映画『詩季織々』の主題歌になった「WALK」をピアノ弾き語りで聴かせ、続いて現在もヒット中の名バラード「まっしろ」を情感込めてじっくりと歌い上げた。

 

だが、後半戦は後半戦でまた新たなる驚きのコーナーが用意されていた。ステージ後方にブースが出現し、ビッケ、にしの(Key)、若山(Dr)の3人がそこに並んでのDJセットがスタートしたのだ。クラブのようにミラーボールが回り出し、EDM的なトラックに乗せてビッケが歌ったのは「夏の夢」「Smash(Right This Way)」「キロン」の3曲。観客もハンズアップしながらカラダを揺らし、かくしてZepp Tokyoは大箱のクラブと化した。

 

そして井手上(Gt)がブライアン・メイばりのギターを鳴り響かせると、ビッケはフレディ・マーキュリーのように腕を何度も突き上げ(そういえば序盤でも彼はフレディよろしく“エーオ!”のコール&レスポンスを行なっていた)、そこからクイーン的なフレーズも満載の「Slave of Love」へ。さらに「Winter Beat」で会場全体を多幸感で満たすと、本編最後はスケール豊かなアンセム「Great Squall」にて大団円。

アンコール時にはニューシングルの発売とレコ発ワンマン(6月14日・新木場STUDIO COASTにて)も発表された。

 

初めて観る人にも、ずっと観続けてきた人にも、実に大胆な構成のエンターテインメント・ショーで驚きと喜びをたくさん与えたビッケブランカ。次は果たして何を見せてくれるのか、今からもう楽しみだ。

Text by 内本順一

Photo by 星野健太
【セットリスト】

00. Wizard

01. ウララ

02. ファビュラス

03. アシカダンス

04. Moon Ride

05. Buntline Special

06. Black Rover

07. Wednesday

08. Speech

09. Lights Out

10. WALK

11. まっしろ

12. 夏の夢リミックス

13. Smash (Right This Way)

14. キロン

15. Slave of Love

16. Winter Beat

17. Great Squall

ENCORE. Wake up sweetheart

■プレイリスト配信ページ

※ライブ音源ではございません

https://avex.lnk.to/vickeblanka-wizardtour2019
『Voom Voom Room』

6月14日(金) 東京 新木場STUDIO COAST

時間:開場17:30/開演18:30

チケット:all standing ¥4,500(税込)※ドリンク代別

<オフィシャル先行受付>

受付期間:2019年2月10日(日)21:00~2019年2月24日(日)23:59

※抽選受付となります。

https://eplus.jp/vickeblanka0614-hp/


音楽ニュースMUSIC NEWS

lynch. 、『FIERCE-EP』6/26発売決定 ツアーも2024年7月からスタート

J-POP2024年4月26日

 lynch.の新作『FIERCE-EP』が6月26日に発売されることが決定した。  本作は前作『REBORN』以来1年3か月振りのリリースとなる。アーティストビジュアルも本日公開となった。  タイトルにもある“FIERCE”は直訳すると激 … 続きを読む

折坂悠太、ニューアルバム『呪文』6月リリース&全国8都市で【呪文ツアー】

J-POP2024年4月26日

 折坂悠太が、2024年6月26日にニューアルバム『呪文』をリリースする。  2年8か月ぶり、4枚目のアルバムとなる今作は、内省的なコンセプトを持った前作『心理』と比べ、風通しの良いサウンドスケープ、日常を反芻し、今の現在地を見定めるような … 続きを読む

Aぇ! group、デビューシングル「《A》BEGINNING」MVの“ソロシーン&バンドバージョン”公開

J-POP2024年4月26日

 Aぇ! groupが、デビューシングル「《A》BEGINNING」の“MV Solo Scene & Band Ver.”を公開した。  新曲「《A》BEGINNING」は、2024年5月15日にリリースとなるデビューシングルのタ … 続きを読む

ODD Foot Works、今年2回目となる自主企画イベント【TOKYO INV.】開催

J-POP2024年4月26日

 ODD Foot Worksが、2024年6月21日に今年2回目となる主催シリーズイベント【TOKYO INV.】を東京・SHIBUYA Spotify O-nestにて開催する。  【TOKYO INV.】は、ODD Foot Work … 続きを読む

NewJeans、ニューシングル『How Sweet』ジャケット公開

J-POP2024年4月26日

 NewJeansが、2024年5月24日にリリースとなるニューシングル『How Sweet』のジャケット写真を公開した。  今作には、タイトル曲「How Sweet」と「Bubble Gum」、そして各曲のインストゥルメンタル音源の計4曲 … 続きを読む

Willfriends

page top