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『SNOW』を使って女装するぼくりりや対極的な女装を披露する岡崎体育などの女装MV

気になるワードでディグる! 〇〇なMV (okmusic UP's)

男性が女装をするシーンのあるMVは一見コミカル的な印象が強いですが、伝えたいことはアーティストによっても多種多様。その時代における流行などが反映されていることに注目することも、その奥に隠された真意を考察するのも楽しみ方のひとつでしょう。今回は、“女装している”というところに注目して厳選した作品となっています。伝説のバンドから後世に名を残す予感のするあのアーティスト、名曲をいっぱいに詰め込みました。
「I Want To Break Free」(’84) /QUEEN

伝説のロックバンドQUEEN。現在、彼らの生き様を描いたドキュメンタリー映画『ボヘミアン・ラプソディ』が話題を呼んでいる。同作の中にも出てくる「I Want To Break Free」のMVは、QUEEN史上見逃せないMVと言っても過言ではない。ワンフロアーで女装姿のメンバーが生活する様子は、女装により自由を象徴しているかのようだ。白い扉の向こう側ではさらに自由度が上がっていき、ヴォーカリストのフレディ・マーキュリーは、謎の集会で上半身裸のまま謳歌。また、バレエ団とともに野生動物のように自由に飛び、踊るなど、曲名通り“自由への旅立ち”という言葉がとてもしっくりくるMVとなっている。
「SKY’s the limit」(’17) /ぼくのりりっくのぼうよみ

2019年1月をもってアーティスト活動を“辞職”することを発表したぼくのりりっくのぼうよみの作品中でも、ひと際目立つ前向きな楽曲だ。資生堂『アネッサ』のCMソングとして書き下ろされたこの曲のMVには、随所で女装姿のぼくりりが登場し、スマホアプリ『SNOW』を使って出演者と自撮りを楽しむシーンも…。実はそれらのシーン、“飾った自分”で楽しむ点が共通する。化粧も、加工アプリを使って撮れた写真の自分も、リアルの自分ではない。それでも自分らしくなれるなら《“本当は”なんて意味ないよ》と肯定してくれているのだ。最後、彼はウィッグを脱ぎ、リアルになり、微笑む。そこがまた素敵だ。
「You Can’t Hurry Love」(’16) /Hi-STANDARD

2018年11月10日にドキュメンタリー映画『SOUNDS LIKE SHIT : the story of Hi-STANDARD』を公開したHi-STANDARD。依然として人気を誇る彼らの「You Can’t Hurry Love」は、日本全国の観光名所や名産品をバックにして、銀ラメ入りのドレスを着た3人の姿が映えるMVになっている。実はこの曲はThe Supremesの大ヒット曲「You Can’t Hurry Love」のカバー曲であり、女装も彼女らを意識したもので、おふざけ感満載な仕上がりに。急に組体操を始めたと思えば、バンドらしくマイクスタンド、ギターが出現するなど、ユーモラスある彼らだからこそ生み出せた作品なのだろう。
「Natural Lips」(’17)/岡崎体育

お洒落なバー、ミラーボールなどをバックに、手振りとともにグルービーに歌い上げる姿が印象的な「Natural Lips」のMVは、《風呂は》は“フロアー”、《湯浴み》は“ヨドミ”に聴こえるなど、もはやMVなしでは何を言っているか聴き取れないのがミソ。しかし、そのフロウが逆に耳に残り、いつの間にかはまってしまうのだ。《ブス? 否、美人》というフレーズでは、ブスあるいは美人の彼ならどっちが好み?といわんばかりに画面越しに問い掛けてくる。そのオチがあるようでないような“謎めいた斬新さ”が彼の人気を後押ししているのだろう。このままの勢いで2019年6月9日のさいたまスーパーアリーナでのワンマンライヴは大成功間違いなし!
「Space Sonic」(’06)/ELLEGARDEN

2008年9月7日以降活動を休止していたELLEGARDEN が今年2018年に復活、スタジアムライヴを含めたツアーを開催し大きな話題を呼んだことは記憶に新しい。そんな彼らの「Space Sonic」のMVはアメリカのTVショーの中でライヴを披露するストーリーになっており、メンバー4人が女装なのはもちろん、カメラマン、ディレクターまでもが女装! しかし、女装をしながらもあえて女性らしさを前面に出していないのが観どころかもしれない。格好は女装だが、スタイルは彼らそのもの。あえて女装し、アイドル化するということにも別の意図がありそうだ。最後には再び司会者が現れるのだが、下半身がまさかの恰好で唖然となる…ぜひ、結末はMVでチェックしてほしい。
TEXT:小町碧音

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