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先日、ビルボードジャパンの2017年上半期チャートが発表された。TOP ARTISTは予想通り星野源が1位。RADWIMPS、ONE OK ROCKはその後に続いた。昨年の上半期チャートでは三代目J Soul Brothers、AKB48、back numberという順位になっており、彼らも今回のベスト10にはランクインされているとはいえ、全体的にシーンが少し変化しているのを感じられるのではないだろうか。
一方、上半期チャートのHot100の方で目を見張るのが、欅坂46の大活躍だ。なんとベスト10に3曲もチャートインされている。アイドル・グループは一気にセールスポイントを上げて、すぐに下降線をたどっていくイメージが強いが、彼女たちは驚くほど息が長い。例えば、今回2位にチャートインした「二人セゾン」の動向を見てみよう(【表1】)。この曲は昨年11月リリースであるにもかかわらず、今週も62位にとどまっている。セールス数はかなり落ち込んでしまっているが(紫のグラフ)、PCによるCD読み取り数は粘り強い(オレンジのグラフ)。これは、レンタルがずっと回転している証拠だ。あと、ムラはあるが動画再生数(赤のグラフ)やツイッターのつぶやき指数(水色のグラフ)も根強く、半年以上経ってもまだまだ話題性が高いことがよくわかる。
この現象は、上半期チャートの4位にチャートインされた「不協和音」でも、同様の動きが見えている(【表2】)。この曲はまだ4月にリリースされたばかりなので、なんとも言えないかもしれないが、グラフの動きを見る限りでは「二人セゾン」とほぼ同じ動きをしているのがわかる。このままロングセールスを続ければ、おそらく年間ランキングでも上位に入ってくることは間違いない。まだ1年の半分が過ぎたばかりなので、これからの動向は未知数ではあるが、このまま欅坂46が躍進するのか、それとも彼女たちを上回る強敵が出てくるのか、残りの半年を楽しみにしてもらいたい。text by 栗本斉
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