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早乙女‘dorami’ゆうこ

「September」(’78)/ Earth Wind & Fire (okmusic UP's)

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、このところめっきりと肌寒さが増してきた今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。夏もあっと言う間に終わってしまって、季節はすっかり秋。昨日何も考えずに外へ出かけたら、見渡す限り、私だけが半袖にサンダルを履いていました…。さて、気を取り直しまして。秋と言えば食欲の秋、読書の秋など、文化的に最も楽しめる季節ですよね。そこで今回は、秋を題材にした名曲5曲をご紹介します。

「September」(’78)/ Earth Wind & Fire
去る9月17日、横浜の赤レンガ倉庫野外特設ステージで開催された『Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2016』に、ヘッドライナーとして出演したEarth, Wind & Fire。彼らの代名詞と言っても過言ではないのがこちらの「September」。なんと、9月に開催されたジャズフェスでこの「September」が披露されたそうで…シャレが効いていると言いますか、ドンはまりとでも言いましょうか。とにかくオーディエンスの盛り上がりは相当なものだったはず。発売されてから40年近くも愛され続けているという点もすごいことですが、何よりも長きに渡って活動している点も素晴らしいですよね。美しい名曲で大切な人と踊るのもひとつの秋の過ごし方。ロマンティックに浸りたいときにはこれです。

「The first of Autumn」(’00)/Enya
エンヤといえば、その凜とした音のクリエーションから冬のイメージを抱きますが、こちらは“秋の始まり”と題された一曲。清々しい気分で秋を迎えたい人にぴったりと言えるでしょう。夏が終わり、新たな季節を迎える朝。陽はやはり昇り、そして夜になって月夜に照らされる。そんな美しい風景がエンヤ流に表現されています。こちらは彼女のアルバム5作目『A Day Without Rain』に収録され、2000年の秋にリリースされ、ベストニューエイジアルバムとしてグラミーを受賞した作品です。また、このアルバムは発売翌年に起きたアメリカ同時多発テロでの悲劇に嘆いた人々によって多く求められ、長きに渡ってヒットチャートにも名を連ねていました。

「Autumnsong」(’07)/Manic Street Preachers
イギリスのロックバンド、Manic Street Preachersが2007年にリリースした、その名もすばり“秋の歌”。歌詞にある通り、この歌を聴いたなら、頭の中はクリアーになって走り出す準備ができるはず。そして《最高の時はまだやって来てはいない、これからなんだよ》という励ましがストレートに表現されているので、心に何かモヤモヤしたものを抱えていたり、すっきりできないときに前向きにしてくれる一曲です。人生では、失恋もするし、勉強がはかどらない、または仕事がうまくいかない時もある。もしそれが秋という季節なら、この曲からパワーをもらって前に進んでみてはいかがでしょう。

「Harvest」(’01)/Opeth
この曲は2001年にリリースされ、彼らの作品の中でも最高傑作という呼び声が高いアルバム『Blackwater Park』に収録されている曲です。ジャンル的にはプログレ、またはプログレッシブメタルに分けられることの多いスウェーデンのバンド、Opethですが、この曲はプログレファンならずとも聴いてほしい楽曲です。《死は出発》と謳われている世界は重く、暗いイメージもありますが、美しい旋律が散りばめられた、切なさと悲観、そして死に対する静かな覚悟のようなものを感じ取れる一曲と言えるでしょう。なぜ秋という季節を選んだのかを考えながら聴いてみるのもおつな過ごし方かも。

「HARVEST MOON」(’92)/NEIL YOUNG
“HARVEST MOON”は中秋の名月を意味します。子供たちが寝静まった秋の夜、満月を見つめながら愛する妻に月の光の下、踊ろうよと語りかけ、妻を想う過去の自分の気持ちと変わることなく彼女を愛しているとストレートに伝える歌詞が魅力です。そのとろけるようなロマンチックな男心は、ニールのやさしい声と穏やかなサウンドに乗り、静かに夜を過ごす幸せな家族像と秋の風景に投影されて美しく描かれています。このニール・ヤングの名曲は、1992年にリリースされた同名アルバム『HARVEST MOON』に収録されています。この他にも1972年には『Harvest』という秋をテーマに据えたリラックスしたい時、ロマンチックなムードに浸りたい時、愛する人に想いを馳せたい時にお薦めです。

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