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おじいちゃん、おばあちゃんに会いたくなる曲

「Grandma’s Hands」/ Bill Withers (okmusic UP's)

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
シルバーウィークが近づくと、百貨店や花屋さんなどに登場する、敬老の日お祝いグッズ。お店に並ぶアイテムを見ていると、おじいちゃん、おばあちゃんと過ごした楽しい思い出が、自然と蘇ってくるものです。そこで今回は、「おじいちゃん、おばあちゃんに会いたくなる曲」を選んでみました。おじいちゃん、おばあちゃんがご健在の方も、そうでない方にも、9月21日 敬老の日がおじいちゃん、おばあちゃんのことを思う幸せな1日になりますように。

1.「Grandma’s Hands」/Bill Withers
https://www.youtube.com/watch?v=TdrChyGb574
今年ロックの殿堂入りを果たしたビル・ウィザースの1971年のシングル曲です。「日曜日の教会で手拍子をたたいていたおばあちゃんの手、キャンディを握らせてくれたおばあちゃんの手・・・」ビル自身にとって特別な存在だった亡き祖母の思い出を歌った歌で、ラストでは「もしも天国に行った時には、まずおばあちゃんの手を探すよ」と歌っています。

シンプルで短い歌ですが、ビル・ウィザースの声がぐっと心に響きます。

おばあちゃんの優しくあったかい手に会いたくなりますね。

2.「サーチライト」/玉置浩二
https://www.youtube.com/watch?v=ii9Fn2i7-C8
ご本人が、我南人(がなと)役で出演されていたドラマ「東京バンドワゴン~下町大家族物語」のエンディングテーマです。家族揃って屋根の上に腰掛け、夜空の星を眺めているエンドロールの映像にのせてこの曲が流れてくるのですが、毎週のことながらつい涙腺が緩んでしまっていました。キラキラと儚げで懐かしい光景が思い起こされる、切なくも温かな名曲です。

暗闇の中でも、唯一の希望を持たせてくれるサーチライトの光に、遠くからいつでも自分達を優しく見守ってくれる心の拠り所、おじいちゃん・おばあちゃんの存在が重なるような気がして、ふと「あ、会いたいな。会えたら良いな…。」と、そんな風に思えるのです。

(選曲・文/高原千紘)

3.「針切じいさんのロケン・ロール」/植木等
理想のおじいちゃん・おばあちゃんは、人それぞれ色々いるかと思いますが、さくらももこが描く『ちびまる子ちゃん』の友蔵じいさんは、彼女が思う理想のおじいさんを具現化したものだと言われています。現実は、真逆の性格だったという話もあるそうですが。

というわけで、このアニメのエンディングテーマとして使われた楽曲を今回選曲してみました。「針切じいさんのロケン・ロール」。歌っているのは植木等。この人も1990年代は理想のお爺さんというイメージがあります。こういう明るくてモダンなお爺さん、絵になりますね。楽曲は外国曲のカバーだそうで、編曲したのはなんと大滝詠一。コーラスにはイルカや野村義男なども加わって、かなり豪華です。

そういえば「スーダラ節」を始めとする彼の楽曲をメドレーにした「スーダラ伝説」と、ちびまる子ちゃんがアニメ化されてテーマ曲の「おどるポンポコリン」が大ヒットしたのは同じ1990年のこと。幼心にこの2作は強く心に残っています。その年の紅白では「おどるポンポコリン」を歌ったB.B.クイーンズと植木さんが対決するという曲順でしたが、そこから5年経って起用されたのはきっと偶然ではなく必然だったように思うのは私だけでないように感じます。

(選曲・文/Kersee)

4.「トイレの神様」/植村花菜
https://www.youtube.com/watch?v=Z2VoEN1iooE
おじいちゃんやおばあちゃんの存在は、どうしてこんなに温かいのでしょうか。

どんなに離れていても、子供時代の事を昨日のように覚えてくれていて、親よりもさらに大きく包み込んでくれる。当たり前のようにいてくれるけれど、いつか見送らなければいけない時が来る、かけがいのない存在ですね。

この歌の世界も同様に当たり前のように自分の成長を見守ってくれたおばあちゃんとのストーリーを、ギター1つで唄い綴っています。

トイレの神様の話で繋がった、今と昔の自分とおばあちゃん。おばあちゃんは最後に天国に旅立ちます。

でも、おばあちゃんから言われたトイレの神様の話しは、植村花菜さん本人の中でずっと生きてやがて多くの人の胸に感動と共感を呼びました。

何度聴いても、この歌を聴くと会いたくなる人がいます。

(選曲・文/宮川桃子)

5.「When I’m Sixty Four」/THE BEATLES
ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に収録された1曲で、ポール・マッカートニーの作品です。64歳になって、髪のないお爺ちゃんになっても、僕のことを愛してくれる?と恋人に向かって遠い将来のことを歌っている曲ですが、のんびりとした曲調が、マイペースなお爺ちゃんの姿を彷彿とさせてくれます。

子供の頃に、祖父と手をつないでゆっくりと公園を散歩して、家に帰れば祖母がオヤツを用意してくれていた、そんな何気ない思い出がふわりと浮かんで来ます。

平和な雰囲気に溢れる曲を聴くと、おじいちゃん、おばあちゃんに、もう一度会って一緒にオヤツを食べて、私の話をたくさん聴いて欲しいな・・・なんて思ってしまいます。

(選曲・文/石井由紀子)

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