「みるぞう」は、ツイッターのつぶやき数でテレビ番組の盛り上がりが分かるスマートフォンのアプリ。開発スタッフの私、イヨダが、ツイッターから見た注目のテレビドラマを紹介します。今回は初回放送が視聴率26.5%(ビデオリサーチ調べ)と好スタートを切った木村拓哉さん主演のフジテレビ系ドラマ「HERO」を分析したいと思います。
北川景子のドSっぷりたまらん
2001年に連続ドラマとして大ヒット、07年には劇場版が公開され、同年の邦画実写1位を記録した本作。連続ドラマから13年という時が経過し、「キムタク神話は通用するのか」と危ぶむ声も上がっていましたが、初回の視聴者の反応はどうだったのでしょうか。
人気作品の続編というと、前作との違いにより期待を裏切られるというケースが付き物。今回の「HERO」は主要登場人物がかなり入れ替わっています。
中でも、主人公・久利生公平(木村)のパートナー役が、松たか子さんから北川景子さんに替わりました。この点に関して視聴者のツイートを見てみると、
「キムタクの相方はやっぱり松たか子がいい」
という視聴者がやはり一定数いました。一方で、
「北川景子のキャラ良いね」
「北川景子のドSっぷりたまらん」
「松さん居ないので心配したけど北川景子もなかなか良い感じです。」
と評価する視聴者も多かったようです。
とはいえ前作のファンにとって、松さん演じる雨宮に対する思い入れはやはり強いようで、久利生が雨宮について話すシーン(21:51)では、
「松たか子のことだ!」
「雨宮さああああああああああああああん」
といった反応が相次ぎ、今回一番の盛り上がりとなりました。
埋め込まれた「仕掛け」にどっぷりはまる
また、ツイートが大いに盛り上がったのは、田中要次さん演じるバーのマスターが登場するシーン(21:43)。何を注文されても「あるよ」と答えるマスターは、前作でも特に印象深かったキャラ。このマスターが登場するだけで、
「あるよの人きたー」
「あるよ待機!」
と待ちかねていた視聴者が多数。そしてお約束の「あるよ」が出ると、
「あるよキタ━━(゚∀゚)━━!!!!!」
「やっぱあるんだ!!!!」
と大盛り上がり。お約束シーンにみんなでツッコミを入れるのは、テレビ実況が盛り上がる王道パターン。前作が放送された当時、ツイッターはまだ存在しませんでしたが、「HERO」というドラマの構造は、ツイッター実況にとてもマッチしているといえるのではないでしょうか。
前作を懐かしむだけでなく、ストーリー展開そのものも、視聴者の心をつかんでいたようです。終盤、時効ギリギリの起訴状を持って、末次事務官(小日向文世)が裁判所まで走るシーンでは、
「なぜに末次さん」
「末次さん足遅いから!!」
「末次さん頑張れ!(笑)」
といった声が多数。実はドラマ中盤、「末次事務官の足が遅い」ということが繰り返し強調されるシーンがあり、これがクライマックスシーンで視聴者をハラハラドキドキさせる伏線となっていたのです。
ドラマに埋め込まれた「仕掛け」に、視聴者がどっぷりはまって楽しんでいる様子が伺われます。
番組の最後には、
「最高だよ!やっぱり面白いよ!!!!!」
「面白いねぇ、HERO!これ毎週見られるんだね!(^^)!」
「HEROの新シリーズ、メンバーも大幅に入れ替えてどうなることかと思ったけど1回目は面白かったな。」
と高く評価する声が相次ぎました。過去の人気にあやかっただけではなく、作品そのものがあらためて評価された形になったのではないでしょうか。
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◎イヨダプロフィール…ソーシャルテレビサービス「みるぞう」のプロデューサー。インターネットサービスの老舗・ニフティ株式会社所属。今は「水球ヤンキース」(フジテレビ系)と「おやじの背中」(TBS系)が気になっています。