<ライブレポート>初の単独ツアー完走、常識を覆すCORTISらしさと熱狂の夜

2026年9月7日 / 19:10

 9月4日から6日の3日間にわたり神奈川・ぴあアリーナMMで開催された日本公演をもって、全9都市14公演を巡ったCORTIS初の単独ツアー【2026 CORTIS TOUR <PUT YOUR PHONE DOWN>】は幕を下ろした。

 日本公演の2日目、9月5日。外は涼しさを感じるくらいの気温だったが、会場に足を踏み入れると、COER(ファンネーム)がぎっしりと席を埋め、鮮烈な赤色に照らされた会場はこれから巻き起こる狂騒を予感させた。そしてその予感は裏切られることなく、ライブは尋常ならざる盛り上がりを見せながら、常識を軽々と覆すような心地よいカオスへと変貌を遂げていった。

 開演時間になり会場が暗転すると、舞台裏で自撮りをするメンバーの姿がスクリーンに映し出され、舞台袖からメンバーがステージに登場する。開幕を告げたのはMARTINの「PUT YOUR PHONE DOWN!!」という叫びで、そこから「YOUNGCREATORCREW」へとなだれ込んだ。1曲目の演出は真っ白なスクリーンに歌詞が浮かび上がるだけという極めてシンプルな作り。派手な仕掛けや大掛かりなギミック、手の込んだVCR映像といった演出は、CORTISのライブには見当たらない。しかし、そういったものは今の彼らには必要がないことはすぐにわかる。5人はCOERひとりひとりと視線を交わしながらステージの端から端までを駆け抜け、内側から込み上げる衝動、親密な連帯感、躍動感あふれる歓喜を余すことなく伝えていく。それを受け止めたオーディエンスもまた、大きな掛け声とペンライトの揺らめきで呼応していた。

 「FaSHioN」やEP『GREENGREEN』のタイトル曲「REDRED」に続き、SEONGHYEONが「It’s time to!?」と呼びかけ、COERが「CORTIS!」と叫び突入した「ACAI」やジューシー・Jとのコラボ曲「MOTION (feat. Juicy J)」など、怒涛のパフォーマンスを繰り広げると、会場の盛り上がりに「今日、ほんとに半端ないよ? 雰囲気まじでヤバイ! めっちゃいい!」と満足そうなJAMES。そして、SEONGHYEONがライトを掲げるように促し始まった「JoyRide」、大合唱が生まれた「Lullaby」、飾らない歌声を響かせた「Blue Lips」や「Wassup」では、ゆったりとした楽曲ながら大きくペンライトが揺れ、確かな一体感が会場を包み込んでいった。

 CORTISの存在を世間に浸透させた、1st EPのタイトル曲「What You Want」でも大きな掛け声を響かせると、その後のMCでは、SEONGHYEONが「What You Want?」とMARTINに質問し、「本当に欲しいのは……みんなのハーモニーです!」と答え(最初はふざけて「水」と答え、メンバーからいじられる一幕も)、アリーナとスタンドがパートを分かれて会場全員でシンガロング。そして2度目の「What You Want」ではさらに大きな合唱が沸き起こり、ステージと客席が溶け合うような一体感が生まれていった。

 8月24日に配信リリースされたEP『GREENGREEN』の拡張版『GREENGREEN_playextended』に追加された新曲「PACK IT UP」「MONEYMONEYMONEY」も披露。中毒性の高いヒップホップトラックでバイブスを一気に押し上げると、続く「NANI」は正式に音源化されていない楽曲であるにもかかわらず、「Singing!」という煽りにオーディエンスがしっかりと応える。勢いはそのまま「GO! (Remix)」へ。MARTINが、「3つお願い! ナンバーワン、PUT YOUR PHONE DOWN。ナンバーツー、踊って! ナンバースリー、踊れないなら跳んで!」と煽ると、カラフルなレーザー光線が会場を縦横に飛び交い、まるでクラブのような熱狂を作り出した。

 その後は、「YOUNGCREATORCREW」や「FaSHioN」を再びパフォーマンス。冒頭で「常識を軽々と覆すような心地よいカオス」と書いたが、その理由の一つに、同じ楽曲を2度、3度と繰り返しパフォーマンスするという構成が挙げられる。楽曲数がまだ多くないという状況を逆手に取り、彼らはアレンジやスタイルを変えながら一曲を味変し、何通りにも味わわせるという贅沢な見せ方でオーディエンスを楽しませてくれた。

 そんな熱量の高いパフォーマンスをした後でも、さすがの若さで疲れは全く見えなかったが、ライブは終盤のよう。JUHOONが「今日のこと、忘れられないです」と話すと、KEONHOは「COERの皆さんは目が本当にきれいですよね。今日皆さんと会って、目を合わせてCOERの声を聞くことができて、めっちゃ幸せでした。これが僕の一番幸せ! COERの皆さんと会うことが! COER大好き!」と特大の感謝を伝える。SEONGHYEONはキラキラと光る目で「本当に涙が出るくらい幸せだったよ。また次も絶対に会おうね」と笑い、JAMESは「公演をすることが好きな理由は、みんなの笑顔を見られるから。だから今日公演をするとき、皆さんの笑顔を見て本当に元気をもらいました。とにかく皆さん今日一緒に遊んでくれて本当にありがとうございます」と思いを伝えた。MARTINは、「僕たちが全力で準備したステージに全部ついてきてジャンプして歌って遊んでくれて本当に嬉しいです。みんな本当にありがとうね! 最後に……愛してるよ!」と叫び、会場からは大きな拍手が沸き起こった。

 アンコールもCOERとコミュニケーションをとり、リクエストを聞いた中から選ばれた「NANI」や「What You Want」などを披露。最後まで彼らならではのバイブスを全開にし、熱狂の中ライブは幕を下ろした。CORTISのグループ名は「Color Outside the Lines(線の外に色を塗る)」に由来し、「世の中が定めた基準やルールにとらわれず、自由に思考する」という意味が込められている。そのグループ名をそのまま体現したような、自由でのびやかなライブだった。そんな彼らに、これから先もありのままのスタイルを貫いていってほしいと、つい願ってしまう。

Text by Sakika Kumagai
Photo by (P)&(C)BIGHIT MUSIC

◎セットリスト
【2026 CORTIS TOUR <PUT YOUR PHONE DOWN> IN JAPAN】
2026年9月5日(土)神奈川・ぴあアリーナMM
01. YOUNGCREATORCREW
02. FaSHioN
03. REDRED
04. ACAI
05. TNT
06. MOTION(feat. Juicy J)
07. Mention Me
08. JoyRide
09. Lullaby
10. Blue Lips
11. Wassup
12. GO!
13. What You Want
14. What You Want
15. TNT
16. ACAI
17. MONEYMONEYMONEY
18. NANI(Demo ver.)
19. PACK IT UP
20. GO!(Remix)
21. YOUNGCREATORCREW
22. FaSHioN
23. REDRED
24. NANI(Demo ver.)
25. What You Want
26. GO!
27. YOUNGCREATORCREW


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