浅野寛介、シェイン・コスギ、ケイン・コスギ「日本のアクションを超えた、世界のアクションをぜひ映画館で体験してほしいです」『四十九-SEEK』【インタビュー】

2026年7月30日 / 08:00

 ハリウッドに忍者ブームを巻き起こしたショー・コスギの息子で、ケイン・コスギを兄に持つシェイン・コスギが長編初監督を務め、滅びたとされる忍者をテーマに描いたアクション映画『四十九-SEEK』が、7月31日から公開される。本作で主演・プロデュースを務めた中国武術世界王者の浅野寛介とケイン・コスギ、シェイン・コスギ監督に話を聞いた。

(左から)シェイン・コスギ監督、浅野寛介、ケイン・コスギ(C)エンタメOVO

-まず映画化の経緯から伺います。

シェイン コロナの時期に、(浅野)寛介と一緒に短編を作ったのがきっかけです。僕も兄も寛介も、ずっとアクションで育ってきたので、もっと世界中に日本のアクションを広めたいと思いました。だからアクション映画を日本で作って、海外で広めるためにはどうすればいいのかをディスカッションしました。

浅野 最初は配信でプラットホームを出していこうと話していたんですけど、そうするとスタッフを含めてみんなが食べていけない。だとすれば、お金を集めてしっかりとしたものを作って世に広めていく方がいいという話をしていたら、シェインさんが「海外を視野に入れて、分母は海外がいいんじゃないか」と。それなら確かに広がるし、作り続けられると思って映画にしました。

-現代の忍者という設定は、かつてニンジャ映画で活躍したお父さんのショー・コスギさんへのオマージュというか、彼を意識した部分もあったのでしょうか。

シェイン はい。当然僕らのルーツでもあるし、お父さんの作ったニンジャ映画へのリスペクトとして出したいと思いました。寛介とも話したのですが、今までにアクションの道を作ってくださった偉大な方たちへのリスペクトが感じられるような映画にしたいと思いました。だから、よりリアルなアクションシーンを作って、世界レベルのものになればいいと考えました。

-早撮りやワイヤやCGを使ったアクションではなく、生身のアクションを懐かしく感じましたが、海外で受けているのはそのあたりが大きいのでしょうか。

シェイン そうですね。それぞれの国によって反響は違いますが、やっぱりこのレベルのアクションは世界中を見てもそうはないと思います。素のアクション、ハンドアクションも刀のアクションも、海外でもまねをしたくなるようなレベルなので、そこが一番の魅力だと思います。今はワイヤやCGを絡めて作るものが多いので珍しいと思います。

-今回特にこだわったところはありましたか。

ケイン 本作の見どころは、ワンカットの長いアクションシーンだと思います。トニー・ジャーの『マッハ!!!!!!!!』(04)という映画で5分間のアクションシーンがありましたが、ああいうのは珍しいんです。その意味でも、今回は本当にすごい。長回しのカットがすごくよくて、見ていてちゃんとやっているのが分かります。普通はなかなかできませんが、寛介さんと(アクション監督兼任の)石井(靖見)さんが一流のプロなので。そこが本作の一番の見どころだと思います。

シェイン こだわったのは長回しですが、それはアクションをやっている人たちにとってはロマンなんです。実際は1分、2分でもしんどいのですが、世界中が驚くぐらいの時間が欲しいんです。寛介もお兄ちゃんも石井ちゃんも「さすがに10分は無理だけど、5分ならできる?」などと話していました。やっぱりプロにしか出せないリアル感や迫力を見せたいんです。

浅野 見せる部分に関しては、誇張し過ぎるとよくないのですが、一番の正解は見え方になるので、歌舞伎でいう見えを切る感じの方がリアルに見えます。ただ、相手に気持ちを向けずにカメラだけを意識するとそれはうそになるので、そこはお互いの気持ちが大きいのかなと思います。うまい下手ではなく、いいと感じさせるのがリアルなのかなと。本気でやっている人にしか出せないエネルギーがあります。ケインさんはリハーサルとはエネルギーの出し方が違うんです。怖いぐらいに。でもそれでオーケーなんです。ワンテイクで終わらせる。本当に見せるうそと本物とは表裏一体で、それが円になって人に届くと、心地よく感じられるのかなと思いました。

 
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