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ボノボことサイモン・グリーンが、キャリアの集大成とも言える最新アルバム『Distance in Static』より、新曲「Fire on the Water」と「Drift」を同時解禁した。
パキスタン系アメリカ人アーティスト、アルージ・アフタブをフィーチャーした「Fire on the Water」は、アルバムの感情的な核を担う一曲。一方の「Drift」は、ボノボのクラブ・ミュージックへのアプローチを色濃く映し出した、ダンスフロア志向のトラックとなっている。
新曲のリリースを記念し、解禁された「Drift」と未発表ながら長年にわたり彼のDJセットでプレイされてきた「Memory Signal」を収録した超限定12インチのリリースも決定。本作は、手書きのシリアル・ナンバーとスタンプが施され、ブラックのアートペーパーに封入・密封された限定ホワイトヴァイナルとなっている。日本では近日中に限られたレコードショップにて取扱予定となる。
アルバムは、ロサンゼルス、東京、ロンドンをはじめ各地で行われたレコーディング・セッションを経て完成したが、なかでも制作の大きな転機となったのが、カリフォルニアにあるニール・ヤングの伝説的なスタジオのBroken Arrow Ranchでの滞在だった。ボノボは今年初頭、この地に数週間滞在し、集中的に制作を進めた。
そのセッションから生まれた楽曲が、アルージ・アフタブをフィーチャーした幻想的な「Fire on the Water」だ。ニューヨークを拠点とするアフタブは、このレコーディングのために現地を訪れ、アルバム制作の大きな転換点となるセッションに参加。本楽曲は、ある朝ボノボがスタジオの機材チェックをしながら何気なく録音したアコースティック・ギターのループから、偶然のように生まれた。アフタブはその音を聴くやすぐに反応し、親しい友人の詩に着想を得たウルドゥー語の歌詞でヴォーカルを重ねたことで、本作を象徴するハイライトのひとつが完成した。
ボノボは、「あの曲ができた瞬間、初めてアルバムの輪郭が見えた気がした。ふたりとも“これは本当に特別なものだ”って感じたんだ」と振り返る。
アルージ・アフタブは、「レッドウッドの森でサイモンとこの曲を作った時間は、夢のようだった。彼は少年のような喜びと美しい魂を持つ人。歌詞はわたしの親友ヤスラ・リズヴィが書いたもので、時間は流れても欲望は残るという、あの繊細な場所に宿っている。水の上にも、炎は宿る」とコメントしている。
同時リリースの「Drift」は、前作シングル「Me and You」と同様、ボノボの代名詞であるエモーショナルなクラブ・ミュージック・トラックだ。同じく最近のDJセットで真価を発揮しており、先週末のMixmag Lab主催で開催されたロンドンでのルーフトップ・セットでも披露された。
「Me and You」と「Drift」のミュージック・ビデオは先日逝去したビデオ・コミッショナー、ジョン・ムールが最後に手がけた映像作品となり、そのことがこの映像により深い意味と余韻を与えている。彼は長年にわたり、ボノボをはじめ数多くの<Ninja Tune>所属アーティストの映像作品を手がけ、その卓越したクリエイティビティと、芸術への深い情熱、そして誠実な人柄で多くの人々から愛されてきた。
9月11日にリリースされる最新アルバム『Distance in Static』には、アルージ・アフタブをはじめ、ジョイ・クルックス、ニルファー・ヤンヤ、青葉市子、ニコール・ミグリス(ハンドレッド・ウォーターズ)、アーニャ・マーティンといった多彩なアーティストが参加。多様な言語による歌詞に加え、イランの伝統音楽のサンプリングや古箏の音色が織り込まれ、ボノボならではの繊細で没入感あふれるサウンドスケープを形成している。
アルバムのヴィジュアルは、重鎮デザイナーのトレヴァー・ジャクソンとともに構築された。これまでのボノボ作品を象徴してきた風景的なイメージから離れ、著名なフォトマイクログラファー、ジョン・I・コイヴラによる顕微鏡写真をフィーチャーしている。
◎リリース情報
アルバム『Distance in Static』
2026/9/11 RELEASE
Photo: Ryohei Ambo
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