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今週(2026年5月23日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、エラ・ラングレーの「チュージン・テキサス」が通算10週目の首位を獲得した。TOP10のトピックとしては、ブルーノ・マーズとオリヴィア・ディーンがそれぞれ新たな記録を打ち立てている。
登場16週目の2026年2月14日付で1位に到達したエラ・ラングレーの「チュージン・テキサス」は、その後4度の再浮上を経て今週のチャート(5月23日付)で通算10週目の首位を獲得した。また、カントリー・ソング・チャートでは25週目の首位を獲得している。
10週目の首位を獲得した「チュージン・テキサス」は、今週の集計期間(2026年5月8日~5月14日)に公式ストリーミング再生数が2,780万回(前週比4%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が4,810万回(前週比1%増加)、セールスは7,000(前週比11%減少)を記録。ストリーミング・ソング・チャートで通算11週目、デジタル・ソング・セールス・チャートでは通算7週目の首位を獲得して、エアプレイ・チャートでは6位から5位に上昇し、最高位を更新した。
67年の歴史をもつソング・チャート“Hot 100”において、10週以上の首位を獲得した楽曲は全体のわずか4%に過ぎず、カントリーにカテゴライズされる楽曲としては異例の快挙を達成した。
ソング・チャート“Hot 100”で10週以上首位を獲得し、カントリー・ソング・チャートでTOP5入りした楽曲は「チュージン・テキサス」が史上4曲目のタイトルとなる。その記録を達成したのは以下の4曲で、そのうち3曲が過去3年間にリリースされたものだった。
※()はランクイン年/Hot 100の首位獲得週/カントリー・ソング・チャートの最高位
・デビー・ブーン「ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ」(1977年/10週/4位)
・モーガン・ウォーレン「ラスト・ナイト」(2023年/16週/1位・25週)
・シャブージー「ア・バー・ソング(ティプシー)」(2024~25年/19週/1位・45週)
・エラ・ラングレー「チュージン・テキサス」(2026年/10週/1位・25週)
記録を達成したのはカントリー・ソングではないが、原曲はカントリー・ソングのホイットニー・ヒューストンによる「オールウェイズ・ラヴ・ユー」は、1992年から1993年にかけてソング・チャート“Hot 100”で14週首位を獲得した。同曲の原曲であるドリー・パートンの同名曲は、1974年と1982年の2度にわたり、異なるバージョンでカントリー・ソング・チャートで首位を獲得している。
「チュージン・テキサス」に続き、最新アルバム『ダンデライオン』からは「ビー・ハー」が先週に続き今週も2位にランクインした。これにより、エラ・ラングレーは女性カントリー・アーティストとして1位と2位を同週に独占した史上初の快挙を達成した。カントリー・アーティスト全体では、2025年5月にモーガン・ウォーレンが達成して以来となるが、その記録を複数週達成したのはエラ・ラングレーが史上初の快挙となる。
ソング・チャート“Hot 100”で1位と2位を独占したのは、エラ・ラングレーが以下に続く史上20組目のアーティストで、女性アーティスでは史上4組目、2曲ともリード・アーティストとしてこの快挙を達成したのは、テイラー・スウィフトとエラ・ラングレーの2組しかいない。
以下は、1位と2位を同週に獲得した全アーティストを、その達成回数が多い順にまとめたもの
・10週間:ザ・ビートルズ
・8週間: アウトキャスト
・7週間: ドレイク
・6週間: ジャスティン・ビーバー、T.I.
・5週間: アシャンティ、イギー・アゼリア、ビー・ジーズ、テイラー・スウィフト、ファレル・ウィリアムス
・4週間: ブラック・アイド・ピーズ、ディディ、ネリー
・3週間: 50セント、ジャ・ルール、ケンドリック・ラマー、アッシャー
・2週間: エイコン、ダベイビー、エラ・ラングレー
エラ・ラングレーに続き、オリヴィア・ディーンも今週2曲をTOP10に同時ランクインさせている。「マン・アイ・ニード」(最高2位)は、前週の4位から3位に上昇。「ソー・イージー(トゥ・フォール・イン・ラヴ)」も6位から5位に上昇して、最高位更新とTOP5入りを果たした。
これにより、ロンドン出身のオリヴィア・ディーンは、イギリスの女性アーティストとして史上初めて「自身初のTOP5ヒット2曲を同時にTOP5にランクインさせる」という記録を達成した。また、イギリス出身の女性アーティストがTOP5に2曲を同時にランクインさせたのは、2021年12月にアデルが「イージー・オン・ミー」と「オー・マイ・ゴッド」(通算6曲目のTOP5ヒット)で達成して以来の快挙となる。
イギリス出身アーティストで、キャリア初期(最初の2曲)をソング・チャート“Hot 100”のTOP5に同時ランクインさせたのは、ザ・ビートルズ(1964年に8週)、ハーマンズ・ハーミッツ(1965年に1週)、そして今週達成したオリヴィア・ディーンの3組しかいない。
・ザ・ビートルズ:「抱きしめたい」、「シー・ラヴズ・ユー」
・ハーマンズ・ハーミッツ:「ハートがドキドキ」、「シルエッツ」
・オリヴィア・ディーン:「マン・アイ・ニード」、「ソー・イージー(トゥ・フォール・イン・ラヴ)」
今週は、その2組に続きブルーノ・マーズもTOP10に2曲を同時ランクインさせている。
今年の1月から3月にかけて通算3週(非連続)首位を獲得したブルーノ・マーズの「アイ・ジャスト・マイト」は、先週の5位から4位に上昇し、エアプレイ・チャートでは13週目の首位を獲得した(ラジオのオーディエンス・インプレッション数は7,260万回/前週比5%減少)。同チャートでは、マーク・ロンソンとの「アップタウン・ファンク」(2015年)の記録を塗り替え、自己最長の首位獲得記録を樹立した。また、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートの両チャートではそれぞれ18週目の首位を獲得して、両チャートにおける自己最長記録をさらに更新している。
「アイ・ジャスト・マイト」が収録された最新作『ザ・ロマンティック』からは、「リスク・イット・オール」も前週の15位から今週8位に再浮上し、TOP10に返り咲いている。
同曲は、今年3月に初登場で最高位の4位を記録した後TOP10圏外にランクダウンしたが、5月8日にリリースされたスペイン語バージョンのリリース効果により今週以下の主要ポイントが上昇した。
・公式ストリーミング再生数:1,120万回(前週比19%増加)
・ラジオのオーディエンス・インプレッション数:3,880万回(前週比11%増加)
・セールス:2,000(前週比70%増加)
昨年6月から8月にかけて通算10週間首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」は、前週の7位から6位に再浮上し、5月2日付で1位に初登場したオリヴィア・ロドリゴの「ドロップ・デッド」は3位から7位に下降。ケラーニの「フォールデッド」(最高6位)は前週に続き9位をキープしている。
先週のチャートで10位に両者初のTOP10入りを果たしたテーム・インパラとBLACKPINKのジェニーによる「ドラキュラ」は、今週も同位をキープして、ダンス/エレクトロニック・ソング・チャートで通算19週目の首位を獲得し、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートでも3週目の1位を獲得した。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは5月22日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「チュージン・テキサス」エラ・ラングレー
2位「ビー・ハー」エラ・ラングレー
3位「マン・アイ・ニード」オリヴィア・ディーン
4位「アイ・ジャスト・マイト」ブルーノ・マーズ
5位「ソー・イージー(トゥ・フォール・イン・ラヴ)」オリヴィア・ディーン
6位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
7位「ドロップ・デッド」オリヴィア・ロドリゴ
8位「リスク・イット・オール」ブルーノ・マーズ
9位「フォールデッド」ケラーニ
10位「ドラキュラ(JENNIE Remix)」テーム・インパラ
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