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今週(2026年5月16日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、ノア・カーンの『ザ・グレイト・ディヴァイド』が2週目の首位を獲得した。TOP10には、ケイシー・マスグレイヴスの最新アルバム『ミドル・オブ・ノーホエア』が初登場。マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』のヒットを受けて、『スリラー』が5位、『ナンバー・ワンズ』が6位に、2作がランクインしている。
先週のチャート(5月9日付)で、初動389,000ユニットを記録して1位に初登場したノア・カーンの新作『ザ・グレイト・ディヴァイド』は、前週から58%減少したものの、登場2週目となる今週も高記録の163,000ユニットを獲得して、2週連続で1位の座を保持した。
今週記録したアルバム・ユニット163,000の内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が137,000(前週比35%減少)、アルバム・セールスは26,000(前週比85%減少)となっている。収録曲のオンデマンド公式再生回数は1億3,950万回を記録して、ストリーミング・アルバム・チャートでも2週目の首位を獲得。アルバム・セールス・チャートでは1位から2位に順位を下げた。
『ザ・グレイト・ディヴァイド』は、2023年9月9日~16日付の同2週を記録した、ザック・ブライアンの『ザック・ブライアン』以来、約3年ぶりにロック・アルバムとして2週間以上連続で首位を獲得した作品となった(ロック・アルバムの定義は、ロック・アルバム・チャートの対象となる作品、あるいは同チャートにランクインした作品とする。)。
初登場から2週連続(4月25日~5月2日付)で首位を獲得したエラ・ラングレーの『ダンデライオン』(103,000ユニット/前週比8%減少)は、先週に続き2位をキープして、今週3位には米テキサス州ゴールデン出身のシンガー・ソングライター=ケイシー・マスグレイヴスのニュー・アルバム『ミドル・オブ・ノーホエア』がデビューした。
ケイシー・マスグレイヴスのTOP10入りしたタイトルは本作が通算6作目で、すべてがTOP5に初登場している。
・『セイム・トレーラー・ディファレント・パーク』(2013年/最高2位)
・『ページェント・マテリアル』(2015年/最高3位)
・『ゴールデン・アワー』(2018年/最高4位)
・『スター・クロスト』(2021年/最高3位)
・『ディーパー・ウェル』(2024年/最高2位)
・『ミドル・オブ・ノーホエア』(2024年/最高3位)
初週で記録した『ミドル・オブ・ノーホエア』のアルバム・ユニットは100,000で、これまでの自己最高週間記録を更新した。100,000ユニットの内訳は、アルバム・セールスが64,500(アルバム・セールス・チャートで1位に初登場)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが35,000(収録曲のオンデマンド公式再生回数は3,554万回を記録、ストリーミング・アルバム・チャートで10位初登場)、トラックによる換算ユニット(TEA)は500となっている。初週の売上は、サイン入りを含む16種類のフィジカルや、2曲のボーナス・トラックを収録したデラックス・ダウンロード・アルバムの売上が後押しした。
5月1日にリリースされた『ミドル・オブ・ノーホエア』は、ケイシー・マスグレイヴスの通算6作目のスタジオ・アルバムで、グレゴリー・アラン・イサコフ、ミランダ・ランバート、ウィリー・ネルソン、ビリー・ストリングスがゲストとして参加している。先行シングルの「ドライ・スペル」は、3月にカントリー・ソング・チャートで最高15位を記録した。本作を引っ提げたアリーナ・ツアー【ミドル・オブ・ノーホエア・ツアー】は8月21日のシカゴ公演を皮切りに、10月末まで続く予定。
『ミドル・オブ・ノーホエア』というタイトルのアルバムがTOP10入りするのは、今回で2回目となる。1作目は、1997年にハンソンの同名アルバムが最高2位を記録した(邦題は『キラメキ☆MMMBOP』で知られている)。
先週3位にランクインしていたモーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(83,000ユニット/前週比3%増加)は今週4位に順位を下げて、5位には故マイケル・ジャクソンの『スリラー』(62,000ユニット/前週比36%増加)が前週から2ランクアップして再TOP5入りを果たしている。
アメリカで2026年4月24日に公開されたマイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』の劇場公開を受けては、『スリラー』に続き2003年にリリースされたベスト盤『ナンバー・ワンズ』(62,000ユニット/前週比65%増加)も前週の13位から今週6位に上昇し、本作としては初のTOP10入りとその記録を通算11作目に更新した。
今週『ナンバー・ワンズ』が初のTOP10入りを果たしたことにより、2009年に逝去したマイケル・ジャクソンは、ソロ名義で1970年代から各年代(70年代、80年代、90年代、2000年代、10年代、20年代)で少なくとも1作の初のTOP10入りアルバムを輩出したことになる。
・1970年代(2作)
『ベンのテーマ』(1972年/最高5位)
『オフ・ザ・ウォール』(1980年/最高3位)※1979年9月にTOP10入り
・1980年代(2作)
『スリラー』(1983年/最高1位)※1983~84年に通算37週間首位獲得
『バッド』(1987年/最高1位)※通算6週間首位獲得
・1990年代(2作)
『デンジャラス』(1991年/最高1位)※1991~92年に通算4週間首位獲得
『ヒストリー:パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1』(1995年/最高1位)※2週間首位獲得
・2000年代(2作)
『インヴィンシブル』(2001年/最高1位)
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009年/最高1位)※没後初のTOP10入りしたサウンドトラック
・2010年代(2作)
『MICHAEL』(2011年/最高3位)
『エスケイプ』(2014年/最高2位)
・2020年代(1作)
『ナンバー・ワンズ』(2026年/最高6位)
この記録を達成したのは、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、ブルース・スプリングスティーン、ジェームス・テイラーに続く史上5組目の快挙となる。
初登場から3週連続で首位を記録したBTSの『ARIRANG』(49,000ユニット/前週比13%減少)は、先週の5位から7位に下降。オリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』(42,000ユニット/前週比3%減少)は8位、モーガン・ウォーレンの前作『ワン・シング・アット・ア・タイム』(40,000ユニット/前週比3%増加)は9位をそれぞれキープして、バッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(37,000ユニット/前週比3%減少)は12位から10位に順位を上げて、TOP10に返り咲いた。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは5月16日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ザ・グレイト・ディヴァイド』ノア・カーン
2位『ダンデライオン』エラ・ラングレー
3位『ミドル・オブ・ノーホエア』ケイシー・マスグレイヴス
4位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
5位『スリラー』マイケル・ジャクソン
6位『ナンバー・ワンズ』マイケル・ジャクソン
7位『ARIRANG』BTS
8位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン
9位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォーレン
10位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
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