チャーリー・プース、クリスマス・ヒット曲に共通するコード進行など解説

2025年12月23日 / 13:00

 クリスマスを前に、チャーリー・プースが、米ビルボードの新たな動画ポッドキャスト『On the Record w/ クリスティン・ロビンソン』にゲスト出演し、ひとつの素朴だが核心を突く疑問に答えた。それは「なぜクリスマス音楽は、あれほどクリスマスっぽく聞こえるのか?」というものだ。

 ここ数年、プースは業界における音楽教師として知られる存在になっている。自らを“プロフェッサー・プース”と呼び、SNS上で現代のポピュラー音楽に見られる傾向や特徴を解説する動画を数多く投稿してきた。今回もその延長線上としてポッドキャストに出演し、マライア・キャリーの全米No.1ヒット「恋人たちのクリスマス」をはじめとする定番ホリデー・ソングの背後にある音楽理論について語った。

 「クリスマス音楽にはクロマティシズムが多いんだ」とプースはキーボードを使って実演しながら説明し、ホリデー・ソングに共通するコード進行の傾向を明らかにした。

 さらに彼は、「(クリスマス音楽は、)人々が本当に古い楽曲に立ち返る唯一の“ジャンル”だと思う」と指摘した。特に1960年代の音楽が、現代のホリデー・ソングにおける重要な参照点になっているそうで、ポップ、初期ロック、ドゥーワップの影響が色濃く残っているという。例としてケリー・クラークソンの「Underneath the Tree」を演奏しながら、「この曲は2011年の作品だけど、現代的なプロダクションを外せば“Rockin’ Around the Christmas Tree”のように聞こえる。意図的なオマージュだった可能性もある」と説明。マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」も、同じく60年代的要素を持つ現代のクリスマス・クラシックだと付け加えた。

 こうした分析に加え、プースは大学時代によく聴いていたというジャスティン・ビーバーの「Mistletoe」や、2000年版の映画『グリンチ』のサウンドトラックなど自身のお気に入りのクリスマス音楽についても語った。

 また、「過小評価されているクリスマス音楽のサブジャンルがあるとすれば、それはR&Bだ」とも語り、故ルーサー・ヴァンドロスやボーイズIIメンによるホリデー・ソングが、自分にとってこの時期の特に印象深い名曲を形作ってきたと強調した。


音楽ニュースMUSIC NEWS

ピンクパンサレス、2026年2月に初来日公演が決定

洋楽2025年12月23日

 ピンクパンサレスによる一夜限りとなる、初来日公演が2026年2月19日に東京・豊洲PITで決定した。  今年、2ndミックステープ『ファンシー・ザット』をリリースし、SNSを中心にバイラル・ヒットした収録曲「Illegal」は、ソロとして … 続きを読む

スヌープ・ドッグ、NBA中継でアナリスト・デビューへ「夢が叶った」

洋楽2025年12月23日

 スヌープ・ドッグが、またひとつ新たな人生のサイド・ミッションを完遂する。現地時間2026年1月5日に配信される『Peacock NBA Monday』のウォリアーズ対クリッパーズ戦で、スヌープが、米NBCスポーツ・ネットワーク(NBCSN … 続きを読む

ピアニスト五条院凌、静寂の夜に“お薔薇”を咲かせた長野・レザンホールでのXmas特別公演レポート到着

J-POP2025年12月23日

 ピアニスト五条院凌が、12月20日に長野・レザンホール(塩尻文化会館)にてクリスマス特別公演【Raw Fabulous Sound】を開催した。  本公演のテーマは“静寂”。音と音の“あいだ”、そして客席の呼吸までもが溶け合うような、極め … 続きを読む

グレイシー・エイブラムス/アーロン・デスナー/ボン・イヴェール、銃暴力根絶を支援する新曲「Sold Out」公開

洋楽2025年12月23日

 “最も素晴らしい季節”とされるこの時期に、相次ぐ銃撃事件が影を落とした。現地時間2025年12月13日には米ブラウン大学で銃撃が発生し、学生2人が死亡、9人が負傷。翌12月14日にはオーストラリアのボンダイ・ビーチで、ハヌカの祝賀行事中に … 続きを読む

ティモシー・シャラメ、巨大球体会場スフィア屋上に立った初の人物に

洋楽2025年12月23日

 ティモシー・シャラメが、新たな頂点に到達した。最新映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』で主演を務める彼は、映画の劇場公開をPRするため、米ラスベガスの巨大球体イベント会場スフィアの上に登場。同ランドマークの屋上に立った史上初の人物 … 続きを読む

Willfriends

page top