ロザリア『ラックス』が米ビルボード各チャートを席巻、5チャート同時に初登場1位を達成

2025年11月20日 / 15:30

 ロザリアが前例のない偉業を成し遂げた。2025年11月22日付の米ビルボード各チャートで、史上初となる5部門同時の1位デビューを記録した。4thスタジオ・アルバム『ラックス』は、“Top Latin Albums”、“Top Latin Pop Albums”、“Classical Albums”、“Classical Crossover”、“World Albums”で初登場1位を獲得。さらに総合アルバム・チャート“Billboard 200”でも初登場4位をマークし、同チャートでキャリア初のTOP10入りを果たした。

 ルミネイトによると、『ラックス』は11月13日で締めた集計週に米国内で46,000ユニットを獲得して発進した。ロザリアはこれまで、“Top Latin Pop Albums”で『エル・マル・ケレール』(2018年)と『モトマミ』(2022~23年の24週1位)の通算2作を1位に送り込んでいるが、Top Latin Albumsでは今回が初の1位だ。また、オールジャンルのBillboard 200でも初のTOP10入りとなる。加えて、Classical Albums、Classical Crossover、World Albumsへのチャートインも今回が初めてだ。

 46,000ユニットの内訳は、ストリーミングによる27,000ユニット(3,410万回の米公式オンデマンド再生に相当)が大半を占め、アルバム・セールスが19,000ユニット、TEA(アルバム換算トラック)はごくわずかだった。

◎Top Latin Albumsで自己最高記録

 ロザリアは、Top Latin Albumsで『ラックス』が1位デビューを果たし、これまでで最も高い成績を達成した。同チャートでのエントリーは今回が3作目で、『エル・マル・ケレール』は10位、『モトマミ』は2022年に3位を記録している。

◎近代チャート史で初 スペイン出身女性としてClassical Albums & Classical Crossoverを制覇

 Classical AlbumsとClassical Crossoverの両チャートには、これまで多くのラテン系およびスペイン出身アーティストが登場してきたが、近代チャート(ルミネイトによるデジタル集計が導入された1993年12月以降)でスペイン出身の女性が1位を獲得するのは今回が初めてだ。なお、スペイン出身の名高いテノール歌手ホセ・カレーラスとプラシド・ドミンゴ、そしてベネズエラのグスターボ・ドゥダメルは、いずれもClassical Albumsで1位を記録したことがあり、カレーラスとドミンゴは1997年にClassical Crossoverでも1位を獲得している。

 『ラックス』の登場により、ロザリアは“スペイン出身”かつ“ラテン系アーティスト”という条件を満たす女性として、両チャートで近代史上初の1位を達成した。

◎World Albumsで史上初 スペイン語を主言語とする女性ソロとして1位に

 World Albumsではこれまで、スペイン語で楽曲を発表する9組のアーティストが1位を獲得している。キューバのブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年、2015年)、スペインのマヌ・チャオ(2007年)、メキシコのロドリーゴ・イ・ガブリエーラ(2007年、2009年、2014年)、プエルトリコのレジデンテ(2017年)、メキシコのサンタナ(2019年)、スペインのジプシー・キングス(1990年、1994~97年、2001年、2004年、2013年)、コロンビアのペドロ・“ラマヤ”・ベルトラン(2017年)、ペルーのリカルド・デルガドとマリオ・メンドーサ(ともに2017年)らが名を連ねる。

 今回、『ラックス』によりロザリアは、スペイン語を主言語とする女性ソロ・アーティストとして史上初めて、全25枠のWorld Albumsで1位を獲得した。

◎Hot Latin Songsで1年以上ぶりの同時最多曲 ラテン・ポップ勢として11曲が同時チャートイン

 ロザリアは2025年のHot Latin Songsで、ラテン・ポップ勢としては1年以上ぶりとなる11曲同時チャートインを果たした。同チャートは、ストリーミング、ラジオ再生、デジタル販売を総合して順位を決定する。これに匹敵する記録を過去に達成したラテン・ポップ・アーティストは、2024年1月に14曲同時エントリーを記録したカリ・ウチスだけだ。

 新曲の中で最上位は「La Perla」(ヤリッツァ・イ・ス・エセンシアとのコラボ)で3位(480万回の米公式オンデマンド再生)。さらに「Reliquia」が10位でデビューし、320万回の再生を記録した。この2曲のTOP10入りにより、ロザリアのHot Latin SongsでのTOP10入りは通算9曲となった。

◎11月22日付Hot Latin Songsにおけるロザリア『ラックス』収録曲のチャート順位
3位「La Perla」(Yahritza y Su Esencia)
10位「Reliquia」
13位「Sexo, Violencia y Llantas」
15位「Porcelana」
17位「Dios Es Un Stalker」
23位「La Yugular」
25位「De Madrugá」
26位「Mundo Nuevo」
28位「Sauvignon Blanc」
30位「La Rumba Del Perdón」(Estrella Morente & Silvia Pérez-Cruz)
36位「Magnolias」


音楽ニュースMUSIC NEWS

ELSEEメジャーデビュー曲「Wondrous」、TVアニメ『ワンダンス』新ED映像ノンクレジットバージョン公開

J-POP2025年11月20日

 ELSEEがエンディング主題歌を務める、TVアニメ『ワンダンス』の新エンディング映像(第7話~)ノンクレジットバージョンが公開された。  ELSEEのメジャーデビュー曲「Wondrous」を使用したダンサブルな映像に仕上がっている。  ま … 続きを読む

BUMP OF CHICKEN、新曲「I」MVプレミア公開へ CDシングル&最新ライブBDの購入特典絵柄も解禁

J-POP2025年11月20日

 BUMP OF CHICKENが、11月21日20時より新曲「I」のミュージックビデオをプレミア公開する。  「I」は、現在放送中のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲 … 続きを読む

INI『THE WINTER MAGIC』が自己最高のスタートダッシュでコメント到着「自分たちでも夢のよう」

J-POP2025年11月20日

 2025年11月17日~19日のCDシングル売上レポートで『THE WINTER MAGIC』が986,881枚を記録したINIから、コメントが到着した。  本作には、INIにとってグループ初のウィンターソングであるリード曲「Presen … 続きを読む

秋元康プロデュースWHITE SCORPION、2ndミニALタイトル&リード曲のダンスパフォーマンスビデオ公開

J-POP2025年11月20日

 秋元康総合プロデュースによるアイドルグループWHITE SCORPIONが、10月22日にリリースした2ndミニアルバムのタイトル&リード曲「Corner of my heart」のダンスパフォーマンスビデオを公開した。  今回のダンスパ … 続きを読む

【先ヨミ】NiziU『New Emotion』19.2万枚で現在アルバム1位独走中

J-POP2025年11月20日

 今週のCDアルバム売上レポートから2025年11月17日~11月19日の集計が明らかとなり、NiziU『New Emotion』が192,132枚を売り上げて首位を走っている。  本作は、11月19日にリリースされたNiziUの3枚目のフ … 続きを読む

Willfriends

page top