U2、2025年【ウディ・ガスリー賞】を受賞「音楽には文化そのものを動かす力がある」

2025年10月23日 / 12:45

 U2のボノとジ・エッジが、バンドを代表して2025年の【ウディ・ガスリー賞】を受け取った。この賞は、伝説的なフォーク・シンガーの故ウディ・ガスリーの精神を体現した功績に対して贈られた。授賞式は米オクラホマ州タルサのケインズ・ボールルームで行われ、ボノとジ・エッジが同地を訪れるのは、デビュー・アルバム『ボーイ』のプロモーションで行われた1981年のツアー以来初めてのこととなった。

 今回の授賞イベントはウディ・ガスリー・センターの主催で開催され、授賞式に先立ち、ボノとジ・エッジはプロデューサー/ミュージシャンのT・ボーン・バーネットを迎え、アートとアクティビズムをテーマにトーク・セッションを行った。

 「僕らのお気に入りのプロテスト・ソングにはいつも“ビジョン”が、目指すべきものがありました。[中略] 暗闇について語るのではなく、光をより明るくするのです」とジ・エッジは語り、「音楽は場の空気を変え、文化そのものを動かす力があると信じています」と続けた。

 ボノは、U2をウディ・ガスリーの音楽へと導いた存在としてボブ・ディランに敬意を表し、「ボブ・ディランは、歌というものが新たな世界を切り開くための道具になり得るという場所まで僕らを連れて行ってくれました。ウディ・ガスリーの世界に足を踏み入れたのも、ボブがいたからこそです」と語った。

 さらにボノは、今の米国が直面する課題にも言及し、「アメリカは、まだ書き上げられていない“偉大な歌”です。詩はすでにそこにあるけれど、まだ執筆の途中にある……。それが自然の流れで素晴らしいままであり続けるなんて思わないでほしい。20年眠って目を覚ましたとき、世界が今より公平で自由になっているなんてことはない。そうはなりません、そんなふうには進まないのです」と警鐘を鳴らした。

 T・ボーン・バーネットとの対談でプロテスト・ソングの作曲についても触れたボノは、「注文どおりに歌を書くなんてことはできない」と述べ、現在制作中の楽曲の歌詞を朗読した。それは、7月にイスラエル人入植者によって殺害されたパレスチナの活動家、アウダ・ハサリーンに題材を取ったものだった。

 ボノとジ・エッジは、授賞式に集まった観客を前に、サプライズで6曲のパフォーマンスも披露した。そのうち2曲ではウディ・ガスリーの楽曲を引用し、「Running to Stand Still」では「Bound for Glory」を、「Pride (In the Name of Love)」では「Jesus Christ」をそれぞれ織り交ぜて演奏した。セットリストには他に「Mothers of the Disappeared」「Sunday Bloody Sunday」「One」「Yahweh」が含まれていた。

 イベントでは、ガスリーの孫娘アナ・カノーニと、ウディ・ガスリー・センターのディレクターであるケイディ・ショーも登壇した。カノーニは、「ウディとU2は、何十年も前から共鳴し合ってきました。戦争や暴力への抗議、人道的権利の擁護、強欲や腐敗、不正への批判、そのすべてにおいて」と称えた。

 ハーパー・ハウス・ミュージック・ファウンデーションが主催した今回のイベントは、ウディ・ガスリー・センターの教育プログラムやパブリック・コンサート、展示企画、そしてガスリーのレガシーを支援するためのチャリティとして開催された。

 【ウディ・ガスリー賞】は、音楽が社会正義と変革の力になり得るというガスリーの信念を体現するアーティストを称えるものだ。これまでの受賞者には、トム・モレロ、ピート・シーガー、メイヴィス・ステイプルズ、クリス・クリストファーソン、ジョン・メレンキャンプ、チャック・D、ジョーン・バエズ、ブルース・スプリングスティーン、プッシー・ライオット、さらにテレビ・プロデューサーのノーマン・リアーなどが名を連ねている。


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