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ドレイクがケンドリック・ラマーの楽曲「Not Like Us」をめぐってユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)を相手取った名誉毀損訴訟が、現地時間2025年10月9日に米ニューヨークの連邦裁判所で棄却された。
昨年12月に提起されたこの訴訟で、ドレイク側は同曲で自身が“certified pedophile”(認定された小児性愛者)と呼ばれたとしてラマーに名誉を傷つけられたと主張していた。しかし、ジェネット・バルガス裁判官はUMGの申し立てを認め、訴えを棄却する判断を下した。
バルガスは判決文で、「両アーティストによる7曲にわたるラップ・バトルは、メディアやSNS上で大きな注目を集めた“言葉の戦争”だった。確かに原告が小児性愛者であるという発言は重大なものだが、互いに挑発的で攻撃的な表現が飛び交うラップ・バトルという文脈において、分別のあるリスナーが“Not Like Us”の歌詞を原告に関する検証可能な事実として受け取るとは考えにくい」と述べている。
ドレイクには控訴の可能性も残されているが、判決直後からSNSでは両陣営のファンによる反応が溢れた。ケンドリック支持派やドレイク批判派は、Xやインスタグラムでドレイクを揶揄し、2024年のあの伝説的バトルが終結した今、両者の確執が再び蘇るかのような盛り上がりを見せた。
UMGは米ビルボードへの声明で、「当初からこの訴訟は、すべてのアーティストとその創造的表現に対する冒涜であり、本来ならば日の目を見るべきではありませんでした。今回の棄却を歓迎するとともに、今後もドレイクの音楽活動を支え、キャリアのさらなる発展に尽力していきます」とコメントした。
「Not Like Us」は2024年5月にリリースされ、ケンドリックが放ったドレイクへの“決定打”として話題をさらった。マスタードが手がけたこの強烈なディス・トラックは、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得し、2025年の【グラミー賞】では<最優秀レコード>、<最優秀楽曲>を含む5部門を制覇している。
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