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今週(2025年10月11日付)の米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、Netflixのアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックが返り咲き、通算2週目の首位を獲得。TOP10には、ドージャ・キャットの『Vie』(4位)、ヤング・サグの『UY SCUTI』(6位)、マライア・キャリーの『ヒア・フォー・イット・オール』(7位)、オリヴィア・ディーンの『ジ・アート・オブ・ラヴィング』(8位)、P1Harmonyの『EX』(9位)の5作がデビューした。TOP10に5作が初登場するのは、7月26日付以来のチャート・アクションとなる。
7月5日付のチャートで8位に初登場してから、登場12週目の9月20日付で1位に到達した『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』のサウンドトラックは、2週間のブランクを経て返り咲き、今週で2週目の首位を獲得。各週の獲得ユニット数と順位は以下の通りで、過去10週間連続(今週で11週目)でTOP2をキープしている。
日付:ユニット数(順位)
・7月5日:31,000(8位)
・7月12日:62,000(3位)
・7月19日:75,000(2位)
・7月26日:85,000(5位)
・8月2日:89,000(3位)
・8月9日:93,000(2位)
・8月16日:100,000(2位)
・8月23日:104,000(2位)
・8月30日:108,000(2位)
・9月6日:125,000(2位)
・9月13日:120,000(2位)
・9月20日:128,000(1位)
・9月27日:112,000(2位)
・10月4日:104,000(2位)
・10月11日:102,000(1位)
今週の集計期間(2025年9月26日~10月2日)で記録した102,000ユニットの内訳は、ストリーミングによるアルバム換算ユニット(SEA)が84,000(前週比9%減少)、アルバム・セールスが16,000(前週比56%増加)、トラックによる換算ユニット(TEA)は2,000(前週比13%減少)で、ストリーミング・ソング・チャートでは2位をキープ(オンデマンド公式ストリーミング再生数は1億1,748万回)。アルバム・セールス・チャートでは7位から4位に上昇した。
モーガン・ウォーレンの『アイム・ザ・プロブレム』(88,000ユニット/前週比2%減少)は3位から2位に上昇、先週1位にデビューしたカーディ・Bの『アム・アイ・ザ・ドラマ?』(83,000ユニット/前週比58%減少)は3位にランクダウンして、今週4位には米カリフォルニア州ロサンゼルス出身の女性ラッパー=ドージャ・キャットのニュー・アルバム『Vie』がデビューして、通算4作目のTOP10を果たしている。
『Vie』は、初週ストリーミングによるアルバム換算ユニットが31,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は4,062万回)、アルバム・セールスが26,000(自己最高週間売上枚数)を記録して、累計57,000ユニットを獲得。ストリーミング・ソング・チャートで10位、アルバム・セールス・チャートでは3位に初登場した。
フィジカルは8種類のアナログ盤(うち1種はサイン入り)、2種類のCD(うち1種はサイン入り)、サイン入りCDとブランドTシャツがセットになったデラックス・ボックスセット、カセットテープがリリースされていて、デジタル・ダウンロードは通常版とiTunes限定のデラックス版が配信されている。
アルバムのリード・シングル「ジェラス・タイプ」は、9月6日付のソング・チャート“Hot 100”で最高位となる28位をマークした。
先週4位にランクインしていたサブリナ・カーペンターの『マンズ・ベスト・フレンド』(57,000ユニット/前週比18%減少)は5位に順位を下げて、今週6位には米ジョージア州アトランタ出身のラッパー=ヤング・サグの新作『UY SCUTI』が初登場。通算9作目のTOP10入りを果たした。
『UY SCUTI』は、初週ストリーミングによるアルバム換算ユニットが39,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は5,430万回)、アルバム・セールスは13,000を記録して、累計52,000ユニットを獲得。ストリーミング・ソング・チャートで5位、アルバム・セールス・チャートでは6位にデビューした。
リリース形態は以下の通りで、本作からは「Money on Money feat. フューチャー」が5月10日付のソング・チャート“Hot 100”で最高位となる39位をマークしている。
・8曲を収録した通常版のデジタル・ダウンロード
・それぞれ12曲を収録したCDとアナログ盤(いずれも公式ウェブストア限定)
・それぞれ20曲、21曲を収録したデジタル・ダウンロードとストリーミングのデラックス配信2種類
・ボーナス・トラックを追加した5種類のデジタル・ダウンロード
・CDとブランドグッズがセットになったデラックス・ボックス・セット
続いて今週7位には、マライア・キャリーの約7年ぶりの新作『ヒア・フォー・イット・オール』がデビュー。マライアは、これで1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の各年代で1作以上のTOP10入りを果たした、マドンナとシャナイア・トゥエインに続く3組目の女性アーティストとなった。
1956年に始まったアルバム・チャート“Billboard 200”においては、バーブラ・ストライサンド(34作)、マドンナ(23作)に続く女性アーティストとして歴代3番目のTOP10入り獲得数を達成。これまでは同18作で並んでいたテイラー・スウィフトと同率だったが、本作でそれを上回り単独の記録を達成したことになる。
『ヒア・フォー・イット・オール』の初動ユニットは47,000で、その内訳はアルバム・セールスが39,000(アルバム・セールス・チャートでは1位に初登場)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが7,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は953万回)、トラックによる換算ユニットは1,000を記録した。
高セールスを記録した本作は、4種類のCD(うち1種はサイン入り)、4種類のアナログ盤(うち1種はサイン入り)、2種類のカセットテープ、ボーナス・トラックを収録したデラックス・デジタル・ダウンロードがリリースされている。
『ヒア・フォー・イット・オール』からのリード・シングル「タイプ・デンジャラス」は、ソング・チャート“Hot 100”で最高位となる95位をマークして、通算50曲目のチャートインを達成。R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは25位を記録している。
今週8位に初登場したオリヴィア・ディーンは、イギリス出身の女性シンガーソングライターで、本作『ジ・アート・オブ・ラヴィング』は自身2作目のスタジオ・アルバムで同チャート初のランクインとなる。
『ジ・アート・オブ・ラヴィング』は、初週ストリーミングによるアルバム換算ユニットが32,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は4,049万回)、アルバム・セールスが11,000を記録して、累計43,000ユニットを獲得。ストリーミング・ソング・チャートで8位、アルバム・セールス・チャートでは7位にデビューした。
本作は、通常版のデジタル・ダウンロードおよびストリーミング配信、通常版のCD、プレミアム・パッケージ仕様のCD、7種類のアナログ盤(うち1種はサイン入り)がリリースされている。アルバムからのリード・シングル「Man I Need」は、10月4日付のストリーミング・ソング・チャートで14位から8位にTOP10入りを果たし、ソング・チャート“Hot 100”でも現時点での最高位となる25位まで順位を上げている。
続いて今週9位には、韓国の6人組ボーイズ・グループ=P1Harmonyの『EX』が初登場して、グループ初のTOP10入りを果たしている。
『EX』の初動ユニットは40,000で、その内訳はアルバム・セールスが39,000(自己最高週間売上枚数を記録してアルバム・セールス・チャートで2位に初登場)、ストリーミングによるアルバム換算ユニットが1,000(オンデマンド公式ストリーミング再生数は206万回)だった。本作には全5曲が収録されていて、そのうちの1曲は「EX」のスペイン語バージョンが収録されている。フィジカルは、コレクション・アイテム(ランダム封入特典もあり)を含む17種類のCDと6種類のアナログ盤がリリースされた。
10位は、先週に続きバッド・バニーの『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』(39,000ユニット/前週比25%増加)が同位をキープしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月9日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』サウンドトラック
2位『アイム・ザ・プロブレム』モーガン・ウォーレン
3位『アム・アイ・ザ・ドラマ?』カーディ・B
4位『Vie』ドージャ・キャット
5位『マンズ・ベスト・フレンド』サブリナ・カーペンター
6位『UY SCUTI』ヤング・サグ
7位『ヒア・フォー・イット・オール』マライア・キャリー
8位『ジ・アート・オブ・ラヴィング』オリヴィア・ディーン
9位『EX』P1Harmony
10位『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』バッド・バニー
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