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ユミ・ゾウマが5枚目のアルバム『ノー・ラヴ・ロスト・トゥ・カインドネス』より「Drag」を先行リリースした。
ツアーの合間にメキシコシティで書かれた「Drag」で、ユミ・ゾウマはよりヘヴィなサウンドの領域へと踏み込んでいる。グランジ風のギター、インダストリアル・シンセのテクスチャー、グリッチなアルペジオが、ゆっくりと作られるストラクチャーの上に重なり、壮大でカタルシス的なコーラスへと爆発する。
歌詞は、フロントウーマンのクリスティ・シンプソンがADHDと診断された後の自己探求の旅を描き、失われた時間への悲しみと、受け入れることの安堵感のバランスをとっている。結果として、この曲は苦難への別れと、新たな章への大胆な挑戦の両方を表現している。
ユミ・ゾウマは、「Drag」のサウンドについて、「スラッジ(ぬかるみ)の中でゆっくりと回転し、最後には、極上にアンセミックなコーラスを声の限り叫んでいるような感覚にさせたかった。1998年のSmash Hits誌に掲載されていたフックは、シルヴァーチェアー、シハド、ガービッジ、Stellar*、エヴァネッセンス、プラシーボをフィーチャーした、“ロボコップ”と“フィフス・エレメント”がクロスオーバーした実在しないサウンドトラックからのサンプルと、インダストリアル・シンセのアルペジオに覆われている」と語る。
「何か月もの間、悲しみ、喜び、フラストレーション、受諾、安堵、そして葛藤に押しつぶされそうだった。診断後も、物事は必ずしも楽になったわけではなく、今でもなお、より困難になることの方が多い。この曲は、私の内なる子供へのメッセージであり、受け入れの表れです。これは、私が長きにわたり“ドラッグの中”で生きてきた人生への別れです。葛藤から解放されること、そして手放すことについて歌っている」とクリスティは振り返っている。
ユミ・ゾウマの長年のコラボレーターで、撮影監督でもあるJulian Varesが監督を務めた「Drag」のビデオは、90年代後半から2000年代初頭のアクション映画とハッカー文化の美学に傾倒している。
「“ボーン・アイデンティティー”、“ソードフィッシュ”、“サイバーネット”、“エネミー・オブ・アメリカ”といった、私たちの青春時代のアクション映画には、何か特別なものが存在した。デジタル化が爆発的に進み、Nokia 8110のような携帯電話が映画の象徴だった。そして、これらの映画が、データインフラストラクチャやメインフレームをロマンチックに描いているのが、大好きだった」とバンドは説明する。
この美学を捉えるため、このビデオは、Mini-DV(2001年)、Sony CyberShot(2005年)、そして4K FX6(2022年)という3台のカメラで撮影された。グリッチ(不具合)の多くは、テープに物理的な損傷を与えたり、カメラを揺らしたりすることで生み出されている。物語は、バンド・メンバーのジョシュ・バージェスがトレンチコートを着たスパイとして、Christie Command Control Center(CCCC)に潜入する様子を描いている。クリスティは、デジタル・メインフレームに閉じ込められたディストピアの支配者を演じている。トンネルでの劇的な事故、蘇生、そしてハッキングによる再会を経て、二人はシステムを内側から破壊する。エンドタイトルが流れる前に画面全体がグリッチし、観客はまるで映画『Drag』の公式ソングのビデオを観たかのような錯覚に陥る。
◎リリース情報
アルバム『ノー・ラヴ・ロスト・トゥ・カインドネス』
2026/1/30 RELEASE
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