【米ビルボード・ソング・チャート】HUNTR/X「Golden」通算3週目の首位、『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』から4曲が2週連続TOP10入り

2025年9月3日 / 09:00

 今週(2025年9月6日付)の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、アニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』から、HUNTR/X(ハントリックス)の「Golden」が通算3週目の首位を獲得。本作からは、今週もSaja Boysの「Your Idol」(4位)と「Soda Pop」(5位)、HUNTR/Xの「How It’s Done」が9位にランクインして、2週連続で4曲が同時(同週)にTOP10入りする快挙を達成した。

 HUNTR/Xは、2025年6月20日にNetflixで公開されたアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』に登場するルミ、ミラ、ゾーイの3人で構成されたガールズ・グループで、実際のボーカルはイジェ、オードリー・ヌナ、レイ・アミの3人が担当している。K-POPの女性グループがソング・チャート“Hot 100”で1位を獲得するのは同曲が初のタイトルで、女性だけで構成された3人以上のグループとしては、2001年8月にデスティニーズ・チャイルドの「ブーティリシャス」(2週間)が獲得して以来、24年ぶりの快挙となる。

 3週目の首位を獲得した今週の集計期間(2025年8月22日~8月28日)は、公式ストリーミング再生数が3,530万回(前週比4%増加)、ラジオのオーディエンス・インプレッション数が1,970万回(前週比21%増加)、週間セールスは9,000(前週比11%増加)にそれぞれ記録を伸ばした。

 ストリーミング・ソング・チャートでは6週目の首位を獲得して、エアプレイ・チャートでは42位から29位に急上昇。デジタル・ソング・セールス・チャートでは先週の2位から今週1位に上昇して、同チャートで初の首位を獲得した。

 映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、8月23日と24日に特別上映イベントが開催されたため、その反響により今週各曲のポイントが上昇している。

 K-POP関連の曲が米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で首位を獲得するのは、以下に続く通算9曲目で、女性ボーカルによる楽曲としては初の快挙となる(なお、ボーカルを担当しているイジェとレイ・アミは韓国のソウル出身で、オードリー・ヌナは米ニュージャージー州出身)。

※()は初の首位獲得週

・BTS「Butter」(11週間/2021年6月5日付)
・HUNTR/X「Golden」(3週間/2025年8月16日付)
・BTS「Dynamite」(3週間/2020年9月5日付)
・JUNG KOOK「Seven feat. ラトー」(1週間/2023年7月29日付)
・JIMIN「Like Crazy」(1週間/2023年4月8日付)
・BTS&コールドプレイ「My Universe」(1週間/2021年10月9日付)
・BTS「Permission To Dance」(1週間/2021年7月24日付)
・BTS「Life Goes On」(1週間/2020年12月5日付)
・ジョーシュ685「Savage Love with ジェイソン・デルーロ&BTS」(1週間/2020年10月17日付)

 前述の通り、「Golden」は女性だけで構成された3人以上のグループとしては、デスティニーズ・チャイルドの「ブーティリシャス」(2週間)以来の首位獲得曲で、3週間以上首位を獲得したのは、そのデスティニーズ・チャイルドが2000年11月から2001年1月にかけて11週首位をマークした「インディペンデント・ウーマン
Part1」以来の記録となる。

 映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』からは、Saja Boysの「Your Idol」(4位)と「Soda Pop」(5位)が今週も同位をキープして、HUNTR/Xの「How It’s Done」は先週の10位から今週9位に最高位を更新。2週連続で3曲がTOP5入り、4曲が同時(同週)にTOP10入りする快挙を達成した。なお、「How It’s Done」はダンス/ポップ・ソング・チャートで9週目の1位を獲得している。

 同じサウンドトラックから3曲が同時(同週)に2週間連続でTOP5入りしたのは、『サタデー・ナイト・フィーバー』からビージーズの「恋のナイト・フィーヴァー」(1位)、「ステイン・アライヴ」(2位)、イヴォンヌ・エリマンの「アイ・キャント・ハヴ・ユー」(5位)がランクインした1978年4月8日付、15日付のチャート以来、約47年ぶりの記録となる。

 6月7日付から8月23日付まで、非連続で10週間首位を獲得したアレックス・ウォーレンの「オーディナリー」は、先週に続き今週も2位にランクイン。エアプレイ・チャートでは通算11週目の1位を獲得した(オーディエンス・インプレッション数は7,400万回)。

 5月31日付で1位に初登場したモーガン・ウォーレンの「ホワット・アイ・ウォント feat. テイト・マクレー」も、先週に続き今週も3位をキープ。カントリー・ソング・チャートでは初登場から15週目の首位を獲得した。

 レイヴィン・レネーの「ラブ・ミー・ノット」(最高5位)も6位をキープして、今週7位にはサブリナ・カーペンターの「マンチャイルド」が先週の14位からTOP10復帰を果たしている。「マンチャイルド」は、8月29日にリリースされた新作『マンズ・ベスト・フレンド』からのリード・シングルで、アルバムのリリース効果で今週ポイントが上昇した。次週のチャートでは、アルバム、収録曲が上位にランクインすることが予想される。

 昨年の年間チャートを制したテディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」は先週の7位から今週8位にワンランクダウンしたが、これでTOP10の滞在週を通算76週目、Hot 100のチャートイン総週は106週目に、それぞれ史上最長記録を更新している。

 1月から通算5週間1位を獲得したレディー・ガガ&ブルーノ・マーズの「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」は、先週の11位から今週10位に再ランクインして、TOP10の滞在週を通算50週目に更新した。

 TOP10の総ランクイン週が50週間を超えたのは、テディ・スウィムズの「ルーズ・コントロール」(76週間/2024年~2025年)、シャブージーの「ア・バー・ソング(ティプシー)」(66週間/2024年~2025年)、ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」(57週間/2020年~2021年)に続く4曲目のタイトルとなる。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは9月5日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「Golden」HUNTR/X
2位「オーディナリー」アレックス・ウォーレン
3位「ホワット・アイ・ウォント」モーガン・ウォーレン feat. テイト・マクレー
4位「Your Idol」Saja Boys
5位「Soda Pop」Saja Boys
6位「ラブ・ミー・ノット」レイヴィン・レネー
7位「マンチャイルド」サブリナ・カーペンター
8位「ルーズ・コントロール」テディ・スウィムズ
9位「How It’s Done」HUNTR/X
10位「ダイ・ウィズ・ア・スマイル」レディー・ガガ&ブルーノ・マーズ


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