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国内最大級の音楽フェス【FUJI ROCK FESTIVAL’25】(以下、フジロック)が、7月25日からの3日間にわたり新潟・苗場スキー場で開催されました。前夜祭も含めた総動員数は延べ12万2,000人。さらに、Amazon Musicによる無料ライブ配信も実施され、会場内外で大きな注目を集めました。
ルミネイトの音楽分析ツール「CONNECT」によると、配信対象となったアーティスト69組(※)の日本国内のストリーミング再生数は、開催前後で平均61%増加しました。以下は、ストリーミング再生数の増加数が特に大きかった邦楽・洋楽アーティスト トップ5です。
※ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRAを除く
◎【FUJI ROCK FESTIVAL’25】ストリーミング再生数増加トップ5
集計期間:[開催前]2025年7月18日~24日 / [開催後]7月25日~31日
<邦楽>
1位 RADWIMPS
2位 サンボマスター
3位 羊文学
4位 Suchmos
5位 kanekoayano
<洋楽>
1位 Vulfpeck
2位 Fred again..
3位 CA7RIEL & Paco Amoroso
4位 Vampire Weekend
5位 Little Simz
邦楽1位となったRADWIMPSは、7月23日に新曲「命題」をリリース。この新曲効果に加えて、Amazon Musicが発表したライブ配信の同時アクセス数ランキングで1位を記録しており、フジロック効果も大きかったことがうかがえます。2位のサンボマスターは、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトと真島昌利のゲスト出演が話題に。4位のSuchmosは活動再開後初のフジロック出演が注目を集めました。
洋楽で最も再生数を伸ばしたのは、2日目のヘッドライナーを務めたVulfpeck。技巧とユーモアに満ちたステージで、初来日ながら大きな盛り上がりを見せました。開催後の再生数は125万回を超え、フジロック出演が発表された週(2月21日~27日)を上回る自己最高の国内週間再生数を記録しました。
イギリスを代表するプロデューサー/DJのFred again..は、29日に東京、31日に大阪で単独公演を開催。その影響もあり、再生数は洋楽勢トップの138万回に達しました。また<GREEN STAGE>の大トリを務めたVampire Weekendも、通算5度目の出演ながらストリーミング数が2倍以上に増加するなど、根強い人気を証明しました。
特筆すべきは、上記のヘッドライナーたちと並び、ストリーミング上位にランクインしたアルゼンチンのデュオ CA7RIEL & Paco Amorosoです。彼らは2日目の<GREEN STAGE>でトップバッターを務め、深夜には<CRYSTAL PALACE TENT>にも登場し話題を集めました。彼らの日本国内における再生数の推移を見ると、NPR「Tiny Desk Concerts」出演を皮切りに注目を集め、コーチェラ出演や国内メディアでの特集などを通して認知度を拡大。今回のフジロック出演を機に、飛躍的な成長を遂げました。昨年同時期には週300回未満だった再生数が、今年のフジロック出演後には約2000倍となる54万回に達しています。
今回の調査を通じて明らかになったのは、Vulfpeck、Fred again..、CA7RIEL & Paco Amorosoといった初来日アーティストと、サンボマスター、羊文学、Vampire Weekendのような常連アーティストの双方が強く支持されていたことです。この結果は、フジロックのオーディエンスがライブ経験の有無にとらわれず、幅広いバックグラウンドを持つアーティストを積極的に受け入れていることを示しています。そうした柔軟で開かれたオーディエンスの姿勢が、他のフェスにはないフジロックならではの空気感を生み出しているのかもしれません。
※本記事は、ビルボードジャパンとルミネイトのメールマガジンにて配信された内容を加筆・修正したものです。世界の音楽データを分析できるツール「CONNECT」の詳細およびメールマガジンの登録は下記ページをご確認ください。
https://www.billboard-japan.com/luminate/
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