<ライブレポート>NEXZ、夢の日本武道館で刻んだ絆と涙の一夜――初の全国ツアー【“One Bite”】東京公演

2025年8月1日 / 18:00

 グローバル・ボーイズグループのNEXZが、7月18日および19日に初の全国ツアー【NEXZ LIVE TOUR 2025 “One Bite”】の東京公演を日本武道館にて開催した。ツアー後半戦の幕開けとなる同公演、本稿では2日目の様子をレポートする。

 オープニング映像が終わると会場中に赤いレーザーが広がり、白い衣装をまとったNEXZがステージに登場。「Simmer (Japanese Ver.)」でライブをスタートさせる。とにかく、歓声の大きさが凄まじい。曲中の掛け声も相まって、熱いパフォーマンスが続いていく。パワフルなダンスブレイクで魅せた「HARD」の最後、TOMOYAがりんごを齧ると映像へと繋がり、新曲「One Bite」へ。ステージ上には大きな南京錠と鎖のモニュメントが現れ、それを背に激しいパフォーマンスで観客を魅了していった。熱気が冷めやらぬ中始まったのは、「NALLINA」。サビ前のHYUIのラップで会場が揺れるような歓声が上がったり、銀テープが飛んでさらにボルテージが上がったりと、オープニングパートだけで会場は熱気に包まれていった。

 改めてひとりずつ自己紹介をしてひと息つくと、SEITAの曲振りで「Because of you(Japanese Ver.)」へ。さらに「Slo-mo」と爽やかなナンバーが続き、事務所の先輩であるStray Kidsのハンが作詞を手掛けた「Run With Me」でメンバー同士、そしてNEX2Y(NEXZのファンネーム)との絆を楽しんでいく。仙台で食べた牛タンが美味しくて驚いたという全国ツアーのエピソードを語ってから始まったのは、「Ride the Vibe (Japanese Ver.)」。そして、「Miracle」で7人7通りの歌声を日本武道館へ響かせた。映像が終わると、黒の衣装に着替えたTOMOYAがステージにひとり現れ、ダンスを披露。さらにYUとHARUが、ステージ上に炎が燃えさかる中踊ると「BURNING BLACK」がスタートする。会場を沸かせ、続く「Want More? One More!」でもクールなパフォーマンスを披露した。

 今回のツアーでは、一部コーナーにてメンバーへのメッセージを書いたスケッチブックが持ち込みOKでNEXZとNEX2Yでコミュニケーションを取る場面も。メンバーたちは客席を見渡すとメッセージをピックアップし、それに応えていく。ファンと温かな交流を楽しむと、「皆さん、まだまだ盛り上がれますよね!」「NEX2Yと僕たちだけの時間、この後も楽しんでいきましょう!」と再びパフォーマンスへ。歓声の中SO GEONがひとりステージに現れて始まったのは「Starlight」だ。続く「Whatever Whenever (Japanese Ver.)」では、NEX2Yも一緒に大合唱。さらに「Make it Better」でも声をあわせ、会場は多幸感に包まれていった。「皆さん楽しんでいますか? 次の曲も僕たちと一緒に歌ってください」というSEITAの声に応えるかのように大きな歌声が響いたのは「Eye to Eye」。途中、TOMOYAがYUKIをお姫様抱っこする場面では、黄色い歓声も。声を出したり、クラップをしたり、楽しい空間が広がっていった。

 ここでYUKIから「そろそろ最後のパートの時間になりました」と、残念な言葉が。それでも、最後まで盛り上がっていくために、コール&レスポンスを練習し、ラストスパートへ。「O-RLY? (Japanese Ver.)」で力強くも美しいフォーメーションを見せていく途中、YUが上着を脱ぐと、黄色い声援が響いていった。会場が大きく盛り上がったところで、「最後まで盛り上がっていきましょう!」とラストナンバーの「Next Zeneration」へ。「NEXZ! NEXZ!」という掛け声で一体感を高めながら、本編に幕を下ろした。

 アンコールは、「Here & Now」でスタート。ステージ上で動画を撮り、わちゃわちゃしながら楽しそうにパフォーマンスしている姿が印象的だった。「もう一度呼んでくださってありがとうございます!」と、記念に写真撮影をしようとすると、スタッフからのサプライズが。7人が夢を語っているシーンや、これまでの彼らの活動の様子をまとめた映像が流れ、最後には「スマートフォンのライトをつけてNEXZに星空を見せてあげませんか」というメッセージも。それに応えたNEX2Yたちによって、日本武道館には満天の星空が広がっていった。その景色を見て感涙するメンバーたち。ここで一人ひとり想いを語っていく。

 SEITAは「NEX2Yが頑張ってくれたから(韓国の)音楽番組で1位候補にもなれましたし、受賞もできましたし、ツアーを開催することもできました。武道館という素晴らしい場所に僕たちを連れてきてくれたのは、紛れもなくNEX2Yのおかげです。本当にありがとうございます」、HYUIは「武道館というステージに立たせてくれて本当にありがとうございます。毎回僕たちの夢を叶えてくれてありがとうございます。NEX2Yにはもちろん、頑張ってきた自分にも感謝しなきゃいけないなと思いました。目標を超えられることに自分でもびっくりしていますし、それも全部NEX2Yのおかげだと思っています」、YUKIは「僕は何事も溜め込んでしまったり、誰にも言えなかったりする性格なんですけど、NEX2Yとの出会いは大きな力になっているんだなって改めて感じました。今は毎日が幸せ。いつもありがとうございます」と涙ながらに想いを伝える。その度会場からは「頑張れ!」「ありがとう!」と声が返り、温かな空間が広がっていく。

 ここでSO GEONが「僕が空気を変えます!」と宣言。「僕、小さい頃から星を見ることが大好きで。受験の時、よくベランダに出て夜空を見ていたんですけど、1個の星がめっちゃ綺麗に光っていて。『いつかその星をいっぱい見てみたいな』って思っていたんです。武道館で、世界でいちばん美しい星を見つけました」と語り、「まだNEX2Yが知らないことも準備しているので、『NEXZがプレゼントをくれる』って思いながら生活してみると、(NEX2Yも)ワクワクな気持ちで頑張れるんじゃないかなと思っています!」と期待が募るコメントも。続くHARUも「NEX2Yがいつも『NEXZを見て力をもらっているよ、毎日頑張れているよ』と言ってくださるんですけど……。僕を笑顔にさせてくれるのはNEX2Yだけ。僕にとって大切な存在ですし、感謝の気持ちでいっぱいです」と想いを伝えた。

 YUは「この場を借りて感謝の気持ちを」とメンバーへメッセージを送る。「7人でデビューして一緒に住み始めて、活動していくにつれて、毎日が楽しくなりました。皆さんは僕の光です。人生の光。頑張らせてくれる存在だなって思っていて」と語り、「HARUは頑張っている姿を見ていてすごいと思うし、僕もこうなりたいって思う存在。ゴニ(SO GEONの愛称)はムードメーカーでふざけてくるけど、それが僕の力になっているかなって。YUKIは最年少なのにしっかりしていて頭が切れて、支えてくれるところがある。HYUIは弟みたいな感じで慕ってくれて、唯一(自分が)お兄ちゃんしてるなって感じられる存在。SEITAくんは包容力があって、メンバーを支える力になってくれていると思う。TOMOYAにはいつも重いことを任せていると思うけど、やっていることが半端ないです。いちばん感謝しています。TOMOYAがいてくれたからこそNEXZが成り立っていると思うし、僕たち7人なら何でもできると思います。一生側にいてくれたらいいなと思います」と涙ながらに一人ひとりへ想いを伝えていった。その言葉を受けたTOMOYAは「俺は何もしてないし、6人が頑張っているのを俺はただ見守っているだけ」と笑顔を見せる。さらに「正直、今回のツアーが決まったときに、嬉しい気持ちはあったけど(会場を)埋めることはできんと思っとったし……。全国ツアーなんて夢のまた夢だと思っていたけど、皆さんのおかげで実現できて幸せです」と涙を流していた。

 そして、最後はメンバー7人とも涙をこらえながら「Keep on Moving」「One Day」をパフォーマンス。ステージいっぱいに広がりながらNEX2Yへ歌でも想いを伝え、ラストは笑顔で日本武道館公演の幕を下ろした。

Text:高橋梓
Photo:田中聖太郎、篠田直人 / 田中聖太郎写真事務所

◎公演情報
【NEXZ LIVE TOUR 2025 “One Bite”】
2025年7月19日(土) 東京・日本武道館


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